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霊霊

ゆめゆめお忘れなきようという言葉が昔から何故がとても好きで良く口の中で飴のように「ゆめゆめ」と転がすように呟いていたりする私にとって棘-おどろ-さん初のフルアルバムが『yumeyume』だと知った時には心踊り小躍りし運命すら感じた。

ゆめゆめ忘れるなの「ゆめゆめ」は漢字にすると〝努努〟なので夢とは別物で棘-おどろ-さんの『yumeyume』はたぶん夢だと思うのだけれど私は夢も大好きなのでそれもまた嬉しい。
勝手に夢と宛てているけれどダブルミーニングだったり本来の〝努努〟の可能性もあるけれど、棘-おどろ-さんの場合は夢夢の方が似合う気がする。
視る夢のドリーミーさもそうだし、将来とか未来への期待とか展望だとか願望だとか抱く方の夢にも虹のように架かっている気がする。
私は棘-おどろ-さんに夢や光を観ているといつも思っている。

存在や活動や楽曲で一人の人間を生きていこう、生きていける、生きていたいと思わせてくれるって本当に凄い。そして、それがたくさんの人に夢を見せてくれるてのがまた素晴らしい。
存在してくださって、活動してくださって本当にありがとうございます。
感謝。

私が夢を好きなのは幽霊と音が似てるからな気もする。
私は幽霊も好きだから。
yumeyumeと幽霊幽霊で韻と思わないでも無いけど、
霊なら「レイレイ」の方が完璧に一致する音だろとも思う。
でも、「レイレイ」のレイは零じゃないかな、たぶん。
「この世では」と歌詞に出てくるので霊もかかってる気もしないでもないが
午前零時の、昨日でも今日でも明日でもあり、過去でも現在でも未来でもある光の三原色のように全てが重なる透明な時間という意味合いの午前零時で「レイレイ」なのかなと私は思っています。
でも幽霊好きの私としては幽霊や霊界の線も捨てがたい。

そんな風に色々と受け手の想像を刺激し、切なく眩しい冷たい光で射抜いてくれる「レイレイ」も本当に名曲なのでみんなに聴いて欲しい。

フルアルバムめっちゃ楽しみだな。
それまではどんなことがあっても生き延びたい。

あと、棘-おどろ-さんの曲を聴いていると全然関係ないにも関わらず自分が好きだからなのかも知れないけど、
大滝和子の短歌

泣いている少女よダイヤモンドもきみの体も炭素原子だ

をふと思い出すことがある。