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脱穀@尼寺の田圃 10月15日~16日 王寺町部屋

みなさんこんにちは、どすこい王寺町部屋のライアンです。
10月15日(土)と10月16日(日)の週末、とても良いお天気が続きましたね。このお天気の週末を利用して公園や山などに遊びに行かれた方も多いのではないでしょうか。

今日は、先日刈り取った稲の脱穀作業を2日にわたって楽しみましたので、そのことについて書きたいと思います。

とっても良い秋晴れに恵まれそれこそ子ども達にしてみたら 「脱穀」<「遊び」 だったかもしれませんが、殆どの子ども達が実際に足踏み式脱穀機を体験することが出来ました。


足踏み式脱穀機 1927年製
唐箕 1928年製

じゃん!すごくないですか?
私自身本物を見たのは人生で初、(そもそも稲刈りや脱穀の作業をすること自体も人生初ですが💦)朝田んぼにやってきて目にしたこの機械に年齢を忘れて興奮してしまいました。

勢い込んで代表のゴリさんに話を聞いてみました。
なんでもこの2つの機械の持ち主様は、子どもの支援をする活動をしている人に譲りたいという遺言を残してすでにお亡くなりになった方で、その意思を継いだご遺族がyahooオークションにその条件で出店されているのを見つけたとこから、ご縁があって2台の貴重な機械はどすこいにやってくることになったそうです。
それぞれ機械の年齢は90才以上!まだまだしっかり現役なのが本当にすごいです。

日曜日の午後、脱穀機の中を見せてもらい興味津々のKくん

こんな風に機械に触れることなんて本当に貴重、お米の国日本のはずですが、私だけじゃなく触ったことはもちろん、見た事もない方もたくさんいらっしゃるのじゃないかと思います。

当日最もたくさん脱穀をしてくれたチリ人スタッフ バイちゃん
スタッフのバイちゃんと一緒に脱穀を体験するRくん
スタッフ ライアンと一緒に脱穀を体験するKくん

実際の様子を動画でご覧になりたい方は下記をご覧ください。

足で踏み板を踏みながら、そおっと稲穂を歯車に当てて脱穀をします。
扱く(こく)のは力じゃなくてタイミングが重要、タイミングを間違えると力いっぱい踏んでも速度が上がってきません。歯車がしっかり回っているところに、稲穂を当てていきます。いきなり強く当てと歯車の勢いが弱くなってしまったり、引っかかって手が歯車の方に持って行かれたり、結構注意しないといけないことがいっぱいでコツをつかむまで少し時間が必要でした。

でも、大人は大体足踏みしながら自分で扱くことができ、子どもも、大人が横で踏んであげると、上手に稲穂を歯車に当てて、籾(もみ)を外すことが出来ました。

おおよそ脱穀が済むと、今度は篩(ふるい)にかけます。
籾と藁を手作業で分ける作業です。
意外と黙々と作業を手伝ってくれる子ども達、作業がどんどんはかどりました。

最後は唐箕で細かい藁や埃を飛ばして籾だけを取り出します。
中身がぎっしり詰まった良い籾は手前の出口から出てきますが、軽い籾は反対側の出口から出てきます。
👇こんな感じです。

子ども達の「遊びたい!」をかなえるため、脱穀は両日とも午前中のみ実施、午後からはそれぞれ公園にいったり森に移動したりして過ごしましたが、田んぼで遊ぶ子は遊んだり、もっと作業する子は作業したりできてもいいなぁ、きっと昔の農家でもそんな感じだったんじゃないかなぁと思いました。

モンテッソーリ教育等、いくつかの教育論でも手作業の教育上の重要性が強調されています。無理やりやらせるのは絶対違うと思いますが、子ども達にとって農作業が、「どっかの誰かがやってる自分には関係のないこと」から、「いつも周りの人がやってること」に変わることのお手伝いが出来れば、とても有意義なんじゃないかなぁと思いました。

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