No.41 VPN設定とプロキシ

こんにちは。同志社生協です。
今回はVPN設定とプロキシについてのお話です。
レポートやデータの作成をする際に大学のサーバーにアクセスし、データベースを閲覧したり、大学のサーバー内で使える研究ソフトを仕様することがあります。
課題や研究内容によってはこれが必要になったりすると思いますが、大学のネットワークはセキュリティが強固なため、VPN接続やプロキシの設定をしないと入れないことがあります。
「なんとなく設定しているけど結局何をやっているの?」
「つないだはいいけど設定を戻してなくてそのあとパソコンがうまく使えなくなった!」
という人も多いと思いますのでぜひ参考にしてみてください!

①VPNとは
VPNとは「Virtual private network」の略で、日本語では「仮想専用線」と呼ばれています。
通常のネット回線を利用して、特定の機器やネットワークの間を専用回線として繋いでデータのやり取りをするものになります。
図で例えて表すと、

通常だと家と幼稚園の間の通学路を歩いて向かうところを

VPN接続することで専用の送迎バス(外から中は見えない)で行き来するようなイメージです。

メリットとして通信を暗号化(知らない人に見られない)することで安全に通信ができたり、リモートで特定のネットワークへのアクセスが可能になります。

大学の場合だと、研究情報や専門ソフトウェアがたくさんデータサーバーに入っているので、ネットワークのセキュリティは強固です。
でも一方でコロナ禍の影響からリモートでのデータのやり取りや専門ソフトで研究作業する場面が出てくるため、学外の人に侵入されて勝手に使われないようにセキュリティを固めて通信をする必要があります。そこでVPN接続が必要になるのです。
同志社大学の場合、ネットワーク利用資格認定試験に合格して、所定の手順でVPN接続が可能になります。
https://it.doshisha.ac.jp/service/vpn.html

②プロキシとは
プロキシとは、インターネットを接続する際に、ネットワークの内部から外部へのアクセスを代理で行うシステムのことです。
図で表すと

通常はこのようにPCなどの端末のブラウザを経由して直接WEBサイト等にアクセスしますが、

プロキシを利用すると、端末は一旦プロキシサーバーにアクセスを行い、プロキシが代わりに目的のサイトにアクセスしてデータを受け取って表示させます。
別の例で例えると直接キッチンで料理するのではなく、マ○ドナルドのようにカウンター(プロキシ)で注文(データ要求)して、カウンターの奥の人たちが調理してカウンターで料理を提供(表示)するイメージでしょうか。プロキシなしだと直接キッチンに入れてしまうので、飲食店で考えるとなかなかゾッとしてしまう話ですね。そんなわけでプロキシという代理人がいるために、お互いセキュリティ(安全性)が高い状態でデータ通信が可能になります。

大学では、プロキシを利用した上でVPN接続をするという高度かつ強固なセキュリティ体制を整えて外部からの通信をやり取りしています。

③ネットワーク接続エラーについて
さて、①②に関連して、「ネットワークに接続できないエラー(プロキシエラー)」が発生することがあります。
よくあるのが「一度自分のパソコンから大学のデータベースへVPN接続をしたあと、ウェブサイトへ接続できなくなった」パターンです。ネットワーク接続エラーが出て、直近でVPN接続をした記憶がある人はこちらの設定を見てみてください。

ブラウザの「…」(メニュー等)から「設定」を開く

設定の「システム」から「プロキシ設定」を開く
(するとパソコンのプロキシ設定が開きます。)

「自動プロキシセットアップ」と「手動プロキシセットアップ」それぞれのプロキシを使う設定を全てオフにします。

これらの作業でプロキシ設定がオフになった状態で再度ブラウザを開き直すと開けるはずです。もしそれでもうまくいかない場合はお店の方に相談して見て下さい!


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