2024/7/27,28新馬戦振り返り

概要

新馬戦のタイム、ラップ、実際のレース映像を交えて振り返りを行います。
講評は1~3着馬と、その他特筆すべき馬について記載しています。
馬名の隣の数字は順に「コーナー通過順」「上がり3F」です
1着馬にはそれぞれ以下の区分で判定をつけています。
ホープフルSまでの2歳戦のおともにどうぞ。
 A: 重賞で積極的に買いたい
 B: 重賞で相手なら。OP戦などでも買う。
 C: OPの相手や平場1勝クラスなど
 D: 現状成長待ち
※予想に繋げるという観点上内容によっては辛口になっています。悪しからず。


7月27日

新潟2R 芝1400m

1:21.9
12.3 - 10.8 - 11.4 - 12.2 - 11.8 - 11.2 - 12.2
34.5-35.2
講評
新潟初週らしい時計の出方で2012年以降では過去2位の時計。そんな馬場で4F目12.2と緩んだ分イン前有利で1,2番手がワンツー。差し馬を次走上げたい。

1着 ジャスパーディビネ 1-1 35.2
評価 B
スタート良く出ていくとそのままハナ。かかることなく鞍上に従って逃げを打った。直線もGOサインに従っていい脚を使っており新馬戦の内容としては文句なし。短距離馬らしい体つきで距離はこれくらいか。

2着 カロローザ 2-2 35.2
スタートは良くなかったが促して上がっていった。ただ前に馬がいなくなるとかかり始めてなかなか落ち着かなかった。直線も口向きが悪く気性の悪さが出ていたが最後まで伸びた。実力はあるので気性要改善。距離は1400m以下。

3着 キョウエイボニータ 7-7 34.9
まずまず出て先団の後ろ。首の使い方のぎこちなさは子供っぽい。直線スムーズに外に出て前に迫るところは操縦性の高さがうかがえる。6F目11.2で前に迫っているのもいい脚を持っている証拠。勝ち上がり期待。

4着 カルミアクラウン 7-7 35.8
川田が早めからしっかり動かすなど今日は教育目的が強かった。それなりに速い上がりは使えているのでもう少しゆったり構えられるマイルの方がいいか。

新潟3R ダート1200m

1:12.7
12.2 - 10.8 - 12.0 - 12.7 - 12.4 - 12.6
35.0-37.7
講評
時計は平均的だが前後差-2.2はあまり競らなかった方。その分前の馬が楽できて12.4が入り、1,2,3番手の馬で決着。コットンフラワーまでの差し馬を次走上げる。

1着 エコロアゼル 1-1 37.7
評価 C
おっつけながらも出脚ついて逃げを打った。引っ掛かるところなく落ち着いてペースメイク。直線入って追われてからの反応もよく今日は良い内容で完勝。距離はこのままでいいと思うが、昇級戦は更にペースが上がるのでそこへの対処が気がかり。

2着 ブルドッグワイルド 2-3 37.8
好スタートで芝スタートの外枠を活かして好位につけた。直線もいい脚で伸びて前との距離を縮めていたが逃げ馬のペースが有利だった。引き続き同じ路線で。先行力があって頼りになる場面は多そう。

3着 デーモンスレイヤー 2-2 38.0
エコロアゼルの隣で内枠を活かして綺麗に立ち回れた。ブルドッグワイルドより恵まれた展開と位置取りで最後差されているので、着差以上に負けている。頭までは微妙。

札幌5R 芝1500m

1:29.9
6.6 - 11.2 - 11.9 - 12.9 - 12.1 - 12.1 - 11.6 - 11.5
29.7-35.2
講評
引き続き高速馬場らしく時計は出た。2F目11.2は速く途中12.9で大きく緩んだが、ラップ自体はラッキーカムカムが離して逃げて作ったもので後ろは平均的なゆったりしたペース。その分余力が残って最後は加速ラップで〆。差し脚比べでインからは厳しく、次走拾える。

1着 アルテヴェローチェ 4-4-4 34.7
評価 A
好スタートでいい位置取り。騎手になだめられながらもポジションは落とさなかった。外から先団を見る形で追走し、最後は大きなフットワークで伸びてヒシアマンの追撃をしのいだ。追ってからの反応もよく今日は完璧。体系的にはマイルがちょうどよさそう。

2着 ヒシアマン 7-6-5 34.5
好スタートだが前はうかがわず、アルテヴェローチェの後ろを確保。アルテヴェローチェとは対照的にピッチが速く洋芝や重い馬場は向いている。勝ち馬に決め手がありその分届かなかったがこちらもいいパフォーマンス。未勝利勝ちはあり。

3着 セラトーン 11-10-10 35.1
出脚つかず後方からの競馬。淡々としたペースが続いた分ポジションを上げられずほとんど直線だけの勝負。それでもジワジワ上がって3着に食い込んだのは〇。テンの悪さはしばらく付きまといそうで、後方からのイメージで買う。

4着 レフィナード 10-9-8 35.3
終始かかりっぱなしで横山和生騎手が抑えるのに苦労。それでも最後に良い脚で追い込むだけの余力があり、まともに走れば1,2着馬にも迫れたのではと思わされる。距離短縮で誤魔化すのはアリかも。

7月28日

新潟3R 芝1800m

1:48.6
13.0 - 11.7 - 11.8 - 12.9 - 12.7 - 12.3 - 11.5 - 11.2 - 11.5
36.5-34.2
講評
開幕週だけあって時計は速め。中盤がっつり緩んで最後3F勝負のいかにもこのコースらしいラップで先行馬有利。後ろの馬は見直し。

1着 ディアナザール 3-4 33.9
評価 B
好スタートで先団を確保。緩い流れでもぎりぎりで我慢できた。直線でGOサインが出るとギアを切り替えて楽に突き放した。まだ直線の物見が多く子供っぽいが持っているものはいい。精神的に成長してくれば楽しみ。ポジションの良さに助けられた面もあるので2歳のうちは疑っておきたい。

2着 モルティフレーバー 7-6 33.8
出の脚がよくなく後方からの競馬になった。まだ集中してない感じがあり子供っぽいものの、直線では良い反応を見せて伸びてきた。こちらも精神の成長待ち。フットワークもまだ非力なので馬体に成長が欲しい。

3着 カラマティアノス 5-3 34.1
向こう正面では先団を後ろから見る形で追走。4F目の緩くなったあたりからポジションを上げて5番手。3-4コーナーでも内のポジションを活かしてジワジワ上がっていき、最後も伸びようとしたがインが詰まって進路をとれず、もたついている間に2頭に先着された。ラスト1Fの伸びは良いので引き続き新潟で買いたい。

6着 ガーンディーヴァ 5-7 34.2
不利な後方から0.7差なら大きく負けていない。上がり34.2も十分使えている。ゴールドシップ産駒らしく純粋な時計・切れ味勝負は分が悪いがある程度消耗戦になるなら。

新潟4R 芝1600m

1:35.5
12.6 - 11.1 - 12.3 - 12.7 - 12.4 - 11.6 - 11.1 - 11.7
36.0-34.4
講評
新潟マイルらしい前半溜まってからの瞬発力勝負。開催2日目であることを考えるともう少し時計は出てほしく、特にラスト3Fの数字にはやや不満が残る。差してきたプロクレイアは優秀

1着 プロクレイア 8-6 33.8
評価 B
出遅れて後ろからになったが前進気勢が強いのかそれほど促さずとも外から前にじわじわと出て行った。直線で合図が出るとピッチを一気に速めて加速しダンケルドを差し切った。気性的にもこれくらいの距離がよさそう。いい脚で差したとはいえ最後11.1-11.7でそれなりに緩んでいる点は注意。

2着 ダンケルド 4-3 34.2
好スタートで先団確保。行きたがる面を見せたが抑えられた。トモがしっかりしていて先行力あり。道中もかかっており気性面はこれからだが前につけて最後もいい脚が使えるのは好評価。突出していいわけではないものの順当に勝ち上がりそう。

3着 マグネシアブリック 5-5 34.4
好スタートでダンケルドを見る形。直線で馬群の狭いところをついて伸びてきたのは操縦性が高い。若干直線で口向き怪しい部分を見せたが許容範囲。こちらは最後も末脚は悪くないもののダンケルドには明確に劣る。

札幌5R 芝1800m

1:50.5
12.8 - 11.8 - 12.9 - 12.8 - 12.9 - 12.3 - 12.1 - 11.8 - 11.1
37.5-35.0
講評
勝ち時計は2012年以降で2番目に速い(最速はキングスコール)。高速馬場とはいえ重馬場で多少渋っていることを考えるとなかなかいい。2F目11.8でしっかり競ったがその後は12.9-12.8-12.9と緩く脚が溜まるラップでその分ラストは11.8-11.1の加速ラップで〆られた。加速ラップ自体は溜まった分があるので大きな評価にならないがラスト11.1が優秀。ここからの勝ち上がりは多そうで要注目。

1着 ファイアンクランツ 3-3-2-1 34.8
評価 A
好スタートで飛び出して先団につけた。緩い流れでも落ち着いて追走。3コーナーで早めに前を捕まえにいき、直線では後ろを突き放した。追われれば追われるほど伸びて鞍上とも手があっていた印象。今日は実力をしっかり見せた一戦。重賞タイトルも狙える。トニービンクロス持ちで府中で見たい。

2着 ロパシック 5-5-5-3 34.8
まずまずのスタートで出て行ったがテンション高めで首が硬い。ファイアンクランツの動きに合わせて仕掛けたが最後及ばず、負けて強しの内容だった。気性的にはそれほど良いというわけでもなさそうなので緩い流れになるのは怖い。

3着 ウインベラーノ 5-7-5-6 35.4
スタート良かったが外枠が響いてポジションはやや後ろ。流れには乗れたのでそれ以上ポジションを下げずに済んだが外目を回されていい位置取りではなかった。最後は良い脚で追い込んでいるので今日は枠の並びがよくなかった。次走同じコースで見直し。

以上


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