2024/6/1,2新馬戦振り返り

概要

新馬戦のタイム、ラップ、実際のレース映像を交えて振り返りを行います。
講評は1~3着馬と、その他特筆すべき馬について記載しています。
馬名の隣の数字は順に「コーナー通過順」「上がり3F」です
1着馬にはそれぞれ以下の区分で判定をつけています。
ホープフルSまでの2歳戦のおともにどうぞ。
 A: 重賞で積極的に買いたい
 B: 重賞で相手なら。OP戦などでも買う。
 C: OPの相手や平場1勝クラスなど
 D: 現状成長待ち
※予想に繋げるという観点上内容によっては辛口になっています。悪しからず。

6月1日

京都5R 芝1600m

1:33.8
12.2-11.5-12.0-12.3-12.0-11.3-11.2-11.3
35.7-33.8
講評
ダノンフェアレディが逃げてショウナンザナドゥがそれを追い、結局2頭のマッチレースでフィニッシュ。ラップからも分かる通りラスト3Fだけの勝負。全体時計1:33.8は非常に速いが、阪神改修の影響で京都が6月も開催され、その分高速馬場に作っている点は注意。それでも11.3-11.2-11.3はなかなか出るものではなく、上位2頭の今後が楽しみ

1着 ダノンフェアレディ 1-1 33.8
評価 B
意外にも逃げたがよく見ると最初Fで川田が抑えている。全身気勢が強いのだろう。折り合いきっちりついて逃げたのは好評価。しばらくはマイルでよさそうだがゆくゆくは短くなりそう。コラソンビートに近いイメージ。次走は新潟2歳Sなどが考えられるが、今日よりさらに速い流れでもついていける可能性は高い。

2着 ショウナンザナドゥ 2-2 33.8
内容的にはほとんど勝ちに等しく充実。鞍上への反応もいいし、現時点での完成度が高い。次走しっかり勝ち切る可能性は高く、オッズが低くても頭で抑えたい

3着 ジャスタパーティ 5-3 34.8
上記2頭からは1,2列下げた位置で構えての勝負。流石に前半ゆったりしてたこともあり、あの位置からでは厳しかった。3着ではあるがザナドゥからは7馬身つけられており、メンツ次第では間に2,3頭入っててもおかしくはなかったので次走は疑うのもいいかもしれない。

東京5R 芝1600m

1:37.6 
12.9-11.9-12.9-13.0-12.4 -11.5-11.4-11.6
37.7-34.5
講評
行ききる馬がおらず序盤はスローペース。結局サノノロンドンが逃げ、ウィンターベルが2番手、うちにデバッグ。直線ではサノノロンドンが粘るところをウインターベルがわずかに交わし、後ろからユイノオールインが猛追。緩んだわりに最後そこまで時計が出ておらず、全体レベルは平凡な印象。

1着 ウィンターベル 2-2 34.3
評価 D
ゲートの出はよく先団にとりついたが乗り難しい印象を受けた。直線でもまだ集中していない走りで反応も鈍い。この一戦ではこれといった武器を見せておらず、現状成長待ちか。

2着 サノノロンドン 1-1 34.6
押し出されるような形での逃げ。他に競り合う馬もいなかったので序盤はかなりスローに落とせた。☆永野騎手が騎乗して斤量が他より1kg軽いのは注意。少頭数でなら。

3着 ユイノオールイン 5-4 34.1
控えて脚を溜める競馬を経験したのは〇。そこそこ速い上がりを出せているが長く使える印象はないので直線は短い方がいいのかも。

7着 デバッグ 4-4 34.8
人気を裏切る形になった。直線入って早めに追い出しているあたり一瞬の切れる脚をもっているわけではなさそう。このスローペースで前が開かないと厳しかったか。

6月2日

京都5R 芝1400m

1:23.2
12.6 - 11.2 - 12.1 - 12.1 - 12.0 - 11.7 - 11.5
35.9-35.2
講評
スタートばらけてエルモッソペンドロが短期先頭。前半35.9とゆったりした流れ。その分後半は加速ラップになり先団にいない馬には厳しい戦いになった。正直なところもう少し最後は時計が出てほしかった印象。最後4Fで加速ラップも評価しづらい。

1着 キトンインザスカイ 2-2 35.0
評価 C
スタート良く出たのはgood。ただ気性的には怪しくかかっているのを抑えられながらの追走で、この距離で下しただけある。それでも番手の競馬を教えたのは今後につながる内容。ゴーサインへの反応もスムーズ。

2着 レイピア 4-4 35.1
スタートは五分。スッと内側に入れたが、囲まれた際に嫌がるそぶりを見せた。馬混みが苦手なタイプかもしれない。抑えられつつ追走して最後ははじけたが決め手に欠けた。スローで内側を通った分恵まれた印象がぬぐえない。

3着 カムイカル 5-4 35.1
スタートは良かった。こちらも素直に鞍上に従ったとは言い難く、喧嘩しながらの追走。スローの中外々を回された分2着レイピアとは着差を覆す程度の不利が考えられ、次は逆転に期待できる。

東京5R 芝1600m

1:36.4
13.1 - 11.7 - 12.3 - 12.9 - 12.7 - 11.8 - 11.0 - 10.9
37.1-33.7
講評
ばらけたが好スタートのアルデムラータが逃げてポルタフェリーチェが続く形。勝ったのは内で構えたミリオンローズ。前半が馬場を考えても緩かったことを考えると納得の結果だが、ラスト11.8-11.0-10.9は高水準。差し届かなかった2頭も速い上がりを使えており、全体時計は遅めでも一定以上のレベルにある1戦だと考えられる。余談であるがグランアレグリアvsダノンファンタジーの新馬戦は全体1:33.6の36.0-33.6(ラスト11.3-11.1-11.2)である。怖すぎ。

1着 ミリオンローズ 2-3 33.4
評価 A
ゲートでうるさくしていたがその分出負け。それでも内枠を活かして先団内につけた。初戦ということもあり抑えられながらでの追走。直線では最内を突き、瞬発力を見せた。33.4という速い上がりを使えており今後に期待。

2着 エンブロイダリー 5-7 33.2
スタート五分だが先団。内ラチ沿いで比較的おとなしく追走。4コーナーの出口あたりで仕掛けるあたりそこまで反応が速いわけではなさそう。直線では進路確保に手間取ったが前にいたミリオンローズの抜け出しに合わせて追い2着確保。引き続き広いコースの方がよさそう。

3着 クライスレリアーナ 7-7 33.3
こちらもスタートはそれほど良くなく、中団で構えてエンブロイダリーを見ながらの追走。4コーナーで膨れたあたり、左回りが苦手なのか小回りが利かないのか。その分上位2頭とは離れたところを走らされたが、最後はしっかり脚を使った。エンブロイダリーとの着差は外を回った分か。

東京6R 芝1400m

1:22.9
13.1 - 11.3 - 12.3 - 12.4 - 11.3 - 11.3 - 11.2
36.7-33.8
講評
好発して押したコムーネがハナを切ると思われたが、抑えられないといった感じでホウオウブースターが一気に前へ。その分2F目は11.3と比較的速くなった。中間は緩まった分最後も時計が出たがそれでも33.8は過去にもそれほど例を見ないほどかなり速い。近いのはアエロリットの新馬戦(全体1:22.8、36.6-33.7)だろうか。

1着 スターウェーブ 5-5 33.4
評価 A
好スタートで抑えて中団、ややかかってはいたがすぐに従って許容範囲。直線に入るとグイグイ行く雰囲気を見せてしっかり脚を使って完勝。まっすぐ走って操縦性も高いのでマイルまでなら距離は伸ばしてもいいが、気性的・血統的にはゆくゆくはスプリンターだとは思われる。

2着 カルデライト 6-6 33.5
アオるようにスタートして中団。内からスターウェーブを見る形。直線では内目を使って伸びてきたがやや反応鈍い。いい脚は使えているので未勝利でも頭。

3着 レイオーバー 3-3 34.3
9頭立ての最低人気ながらよく粘ってきた。出鞭を入れているようにしっかりテンで出るタイプではない。終始外を回してここまで粘れたのは地力ゆえか相手に恵まれた分かは判別しにくいが、カルデライトから3馬身離されており、使った脚もそれほど速くないのは留意。

4着 ホウオウブースター 1-1 34.6
出遅れた分ジョッキーが押したが反応良すぎ、ハナを取り切ってしまった。その後も落ち着くことなくそのまま敗退。距離は短縮したほうがよさそう。

以上


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