2024年夕刊フジオーシャンS(G3)予想

基本情報

中山芝1200m(Aコース)で行われる重賞(G3)。
フルゲートは16頭で登録は21頭(2/28現在)

レース分析

開幕2週目ということもあり内がまだ使える。さらにスプリント勝負は分が悪いと感じる陣営は前週の阪急杯(阪神芝1400m)を使ってくるので、入りのスピードは速くなる。その分3F目でも緩まないラップが入ってくる。
 23年 1:07.4 11.7-10.4-11.3-11.4-11.1-11.5
 22年 1:07.9 11.9-10.6-10.9-11.3-11.2-12.0
 21年 1:08.4 11.9-10.7-11.1-11.4-11.2-12.1
 20年 1:07.4 11.8-10.5-10.8-11.4-11.2-11.7
 19年 1:07.1 11.4-10.1-10.8-11.4-11.4-12.0
太字にした部分が2,3F区間だが、見ての通り23年以外は10秒代が2発。しかもその差がそれほど大きくない。こうなると前傾は前傾でも後続も追走力が求められて脚が溜まらなくなる。加えて開幕2週目で内が使える馬場となると必然的にイン前が有利になってくる。ちなみに面倒なので書かないがスプリンターズSはここまでキツイラップを踏むことは少ない。23年なら11.7-10.4-11.2だ。さらに面倒なので簡単に書くだけだが阪神JFも傾向としては似ている。ぜひ来年以降使ってほしい。今年は京都なので知らん。

3-4コーナー通過順
23年
1着 9番 ヴェントヴォーチェ 8-4
2着 1番 ディヴィナシオン 8-8
3着 13番 エイシンスポッター 10-10

22年
1着 7番 ジャンダルム 3-2
2着 10番 ナランフレグ 13-13
3着 14番 ビアンフェ 1-1

21年
1着 8番 コントラチェック 2-2
2着 3番 カレンモエ 2-2
3着 4番 ビアンフェ 1-1

20年
1着 2番 ダノンスマッシュ 4-4
2着 10番 ナックビーナス 2-2
3着 1番 タワーオブロンドン 9-6

19年
1着 14番モズスーパーフレア 1-1
2着 12番 ナックビーナス 2-2
3着 6番 ダイメイフジ 6-7

1年後G1馬になったとはいえモズスーパーフレアみたいな逃げ馬がいて19年みたいな結果が出るから露骨。23年は10.4-11.3で一気に緩んで後続に余裕が出来た上、11.4-11.1で先行勢が一気に脚を削られた分差し競馬になってるが、それ以外は大体1,2番手の馬が着内に入っている。こうなると狙いは「開幕馬場を活かして先行できる内枠の馬」ってことになる。しかも多少逃げ馬が多くなっても買えてしまうし、逆に差し馬には厳しい戦いになる。22年に13番手から2着に食い込んだナランフレグって馬、その後活躍したんだろうな。

今年の枠の並びを見るとそれなりに前目で競馬をする馬が多そうなのでやはり前傾ラップにはなるんだろう。23年みたいな中途半端な緩み方をすると差し馬が飛んでくるが、そうじゃないことを期待。

出走馬分析

15 トウシンマカオは菅原明騎手から横山武騎手に乗り替わり。スタートが上手い騎手なのでこれはプラスになると思っていたのもつかの間、大外枠15番を引いてしまった。後ろじゃないとだめというタイプでもないしゲートの出もいいからまともに出れば外目でもそれなりのポジションを取れるし、早い流れにも対応できる馬なので筆頭候補ではあるが、1つ内の14 オタルエバーもテンが速いからここに割られると苦しい。とにかくスタートが大事。

10 ビッグシーザーは坂井騎手得意の先行策がハマるタイプだし、開幕馬場との噛み合わせはいい。ただ前走の淀短距離Sもそうだけどあまり時計の速いタイプではないから、基本的に時計が出るこのレースには不向き。馬自体は良くなっていってるのでヒモに入れるくらいの評価かな。初中山もあるし頭はない。それで言うと11 キミワクイーンも時計勝負不向きなタイプ。前走京阪杯でも前半流れたペースに対応できずじまいなのでこっちもレース適性には疑問かな。

逆にこのレースへの適性が高そうなのがカーバンクルSから転戦の4 グレイトゲイナー9 シュバルツカイザー。勝ち時計の1:07.8は飛びぬけてるわけではないけど普通にいいし、33.1-34.7とかなりがっつりした前傾ラップを経験しているのもポイント。こういうラップを出遅れながらも逃げて出した4 グレイトゲイナーは負けたけどしっかり上げたい。内枠偶数でテンが良いタイプなのも好評価。9 シュバルツカイザーは血統からもしらかばSの内容からも洋芝の方が向いているんだろうが、この時計を中山でも出せるなら無問題。京阪杯は出遅れ最後方で競馬になってなかったからしっかり出してほしい。

1 バースクライは南総Sの勝ち時計が良いから馬場が合うかどうか。シルクロードの頃の京都芝は結構タフなコンディションだったので、そうなっていれば割引。枠は良いから外の4 グレイトゲイナーの後ろくらいにはつけたい。ポジション取りで争いそうなのが2 ヨシノイースターだけど北九州短距離Sは34.0-34.0のイーブンペースだからなぁ。あんまり強気にはなれない。

買い目

馬場がそれなりにタフなコンディションになってきた
後半の時計がかかると外差しが決まるからそこ警戒。バースクライには馬場が向かない
キミワクイーンのパドックが思いのほか良いので差し決着の馬連はそこからにする
馬連
11-9,15
ワイド
4-9,11,15


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