アルランディス新しい姿に対する批判および疑問

前文

　
　今回アルランディスが新しい姿になり今までの姿を今後一切使わないと宣言したことについてアルランディスの態度及びカバーの発信について疑問を持ったためこの文章を書かせていただく。

今回の発表の事実整理

　まず初めに今回の発表がどのような経緯で行われたかをまとめると、

1. 　　2022/10/20ライブにて新しい姿になることが発表

2. 　　2022/10/21スタこれにて旅に出るコメディ調の動画が投稿

3. 　　同日　ホロスターズ公式Twitterにて10/22の配信　『【＃アルランディスデビュー配信】アルランディス(別次元の姿)【ホロスターズ】』にて真相が語られると発表

4. 　　2022/10/22　『【＃アルランディスデビュー配信】アルランディス(別次元の姿)【ホロスターズ】』配信、配信中にて旧アルランディスは今後一切使わないと発表

5. 　（予定）2022/11/11　誕生日配信にて真相が語られると22日の配信で本人から発表

　とこのような経緯でもって発表がなされた。　

　後から振り返ってみれば2022/10/20に行われた雑談配信（参照元1）にて今までの衣装を振りかえる行為も「これで見納め」というようなメッセージであったと取れなくもないが、新しい姿になるという発表前であるため今までの3年間の振り返りという受け取り方で私は解釈していた。

　

批判1、早すぎる

　まず単純な話だが別次元になるという発表のタイミングから実際のお披露目までのスケジュールが早すぎるという点である。ライブでは今までの苦労を積み重ねて38歳のおじさんが輝く姿を見せて私はそのストーリーに感動していたがその2日後には「今までのおじさんはいなくなりました！」と発表があったのであるから感情的には「今までの感動はなんだったんだ」となるのはそこまでおかしい心理ではないと考えられる。
　これがただの新衣装なのであれば「ああ、バースもあるしフワフワした存在だからそのような姿もいいよね」と素直な文脈になるのであるが急に今までの「おじさん像」を捨て去るとなるとそれなりの理由、およびストーリーが必要でそれを確保する時間や、いうなれば「焦らし（受け入れ期間）」のタイミングが必要だったのではないか。
　しかしそれをせず本人も「スケジュールが早すぎる」（参照元2）と発言していたことやライブ後すぐに発表するように運営から通告があったためこのスケジュールにしたとも発言しており（参照元2）運営が決めていたスケジュールでの進行となりこのような発表になったと考えられる。
　その上で、この新衣装は「1年や半年で決まったことではない」（参照元2）と発言していることからも長い計画であったことが示唆されており、それほどの計画であったものがこのスケジュールで、なおかつ真相が語られるスケジュールすら本人と齟齬がある状態というのは計画の打ち合わせが杜撰であったのではないか。

批判2、あえておじさんを捨てた意義

　批判1にてストーリーの補完について触れたのでそれについて掘り下げる。まず年齢が変わるVtuberは珍しくない、またデザインが変更されるVtuberも例が数件ある。しかし年齢を若くし今までの姿を捨てるVtuberはまれである。年齢が変更されるVtuberに関しては今までの姿も保つ可変的なVtuberというケースや本人の成長という意味が語られた上でのケースが多い。いずれにしても年齢（容姿）の大幅で不可逆な変更というのはそれ相応の意義が同時、もしくは事前に語られるべきであると私は考える。
　これは今までの視聴者がその人の個性がなくなっても連続した個人として認識するうえで必要な作業であるからだといえる。この連続性を重視するというのはVtuberの本質が「応援」という行為にありこれは「今まで見てきたものから将来を予測しそこに向けて期待し価値を払う」ことなのだと考える。これに対し勝手な期待（俗に言うユニコーンのようなもの）とする意見もあるがアルランディスという事例を見ると確実に38歳のおじさんであり脱悪魔狩り（退職）してアイドルになれてよかったという話を何度も聞いており勝手な期待ではなく本人の魅力の一部、もっと言えば他者から見た「アルランディス」の重要な構成要素としておじさんがあったのではないだろうか。
　そしてその個性を捨てるのであるならばそれにはそれなりの理由が必要である。年齢を変えるだけの思いがあったのか、そしてそれに伴うストーリーがあったのかは今後語られるとされているが連続性を担保するには同時もしくは事前にストーリーが語られるべきであると考える。誕生日にどこまで語られるかも知らされず目の前に別人が現れこれを好きになってください。ということはあまりに強引すぎる構成なのではないだろうか。ストーリーが語られていない今私の心情は、塩ラーメンの看板を見て店に入り塩ラーメンを期待して注文したにもかかわらず二郎ラーメンを出され嫌なら帰れといわれた気持ちである。まず、事前に看板を変える旨を告知するべきではないだろうか？そしてその味に変わった理由を一文でも書くべきではないだろうか？これを過度な期待ととらえられるのであれば私が間違っている。しかしあなたが今までやってきたアルランディスとこれからのアルランディスから放たれるメッセージはいくら関係が変わらなかったとしても別物になるという意識があるのであろうかと問いたい。
　これはカバーへの問いでもあるがVtuberの姿の存在がそこまで意味の薄いものであるならば、経済的理由が全面に出るような変更であったというのであればVtuberの看板を今すぐ降ろしてほしいぐらいの行為であると批判する。すでにアルランディスの口から「メタ的な理由も…」という言葉もあり不信感が強いが炎上案件のような倫理面でなく、経済面でVtuberを事前通告なしに変更させる行為について軽々しく感じているわけでないことを祈りたい。

批判3、ストーリーテラーとは

　最後の批判になるがこの計画の発信源の所在がわからない。どうやらアルランディス本人は「この決定はどうしょうもないものであり、メッセージを届けるのなら運営に頼む」と発言している（参照元3）。また同配信で「みんなが悲しい分俺も悲しい」と発言しているがなぜ決定しアルランディスを体現すべき人自身が悲しみ、責任やメッセージを受け止めないのであろうかと疑問に思う。衣装を突然ことに対して数年も（上記の1年や半年発言より）時間がありながら悲しむ想像とそれに対応する責任を考えてこなかったのだろうか？もし今回の決断がプロダクションの意思に完全に従う形なのであればその対応を運営に頼む形もできたのではないか？そしてカバーが決定を出したのであればなおさらスケジュールおよびストーリー補完のための時期を決定するべきだったのではないだろうか。
　アルランディスはどうやら今回の件について「みんなは察していると思っている」（参照元3）と話していたがあの配信だけですべてを受け入れ、内情を推察できると考えているとすれば明らかに想像力が足りていないと思われる。特に2022/10/24の配信では海外からの文章があったといっていたが海外リスナーに対して日本語話者と同様の理解が得られると考えるのはあまりに強引ではないだろうか？
　この計画に対する思惑は様々あると思うがそれを「察して」の一言で一蹴してしまう軽薄さ、どうしょうもないで済ます義理人情は以前のアルランディスが普段の配信で見せていた姿とあまりにも異なるのではないか、そういった行いがどうリスナーに映るかを考えない人ではなかったはずだ。

要求

　ここまで批判を展開してきたが私が考える今後のアルランディスを受け入れるために必要なことは「アルランディス本人及びホロスターズ運営の意思、および経緯の説明」の一点であると考える。そしてこれは誕生日という感動を呼ぶ日に行うのではなく即刻行うべきだと考える。今回の変更は決して喜ばしいという側面だけで語れるものではないことは上記の通りであるし、しかし今からおじさんを戻します！といっても決定した意思の尊重ができず結果的に良いエンターテインメントにならないであろう。よって本来同時に発信すべきであったこの情報の説明をすべきであると考える。

終わりに

　私はアルランディスをデビュー当時から視聴しておりなおかつVtuber活動も趣味程度（商業Vtuberと比べる気にもならない程度）行ってきた。その中でイケメン若者至上主義に疑念を抱きそれのアンチテーゼとして杜野どろろを作り上げたというアイデンティティがある。そしてアルランディスは38歳のおじさんでありながらイケメン若者至上主義の最たるアイドルをしていることに感銘を受け今まで目標としてきた。しかし今回のあまりにもあっけない変更は今までの3年間の敗北をしらされる気持ちにすらなり涙を流した。なぜ、、、なぜだアルランディス、なぜその最高の輝きを踏みにじった。
そのような悲しみでもって書いたので理論の破綻もあるであろう。もし読んでくださる方だいるのであれば読みにくい文章で申し訳ないと思っている。この文章についても批判は当然可能であるので皆様の感想を知り自分の反省に生かしたいと思う。

参照元

1）【 #ホロスタ2ndACT 】ライブ同時視聴と感想雑談とそしてみんなが気になってるやつ【アルランディス/ホロスターズ】

2）　【スパチャ読み雑談】別次元の姿デビュー配信ありがとうございました！【アルランディス/ホロスターズ】

3）【朝活雑談】GoodMorning！おはようアルランディス第3回【アルランディス/ホロスターズ】