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中銀カプセルタワー

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中銀カプセルタワー元住人(事務所使用)の回顧録
運営しているクリエイター

#黒川紀章

中銀カプセルタワー_1

近しい人やお仕事をご一緒させていただいた方はご存知かと思いますが d'oresは今年の5月までカプセルタワーに事務所を構えておりました。 2018年秋 その年が始まってからずっと 『独立』 の単語が頭から離れず何か大きなきっかけがあったわけではなく きっかけがないけど深層心理ではその流れになっていたのか その当時のことははっきり覚えてません。 d'oresにはサポートの立ち位置で協力していただいている会社さんがあります。 その会社代表者の方が所有していたのが中銀カプセルタ

中銀カプセルタワー_2

前回の記事はこちらから。 未来夫氏から 「是非僕の部屋を見て行ってくれよ」 とお誘いいただいたまま氏所有の部屋を見学に。 そこには紀章氏に纏わる数々の書籍や MOMA美術館にも収蔵されたアートブックまで整然と並ぶ ミニマル図書室の部屋でした。 プライベートスペースでしたのでここでは詳細を書くことは控えます。 その後私の事務所にご案内 私の事務所はオリジナルの状態は丸窓のみで それ以外のUBなどの水回りや ユニットシェルフ等々は全て撤去されていた何もない部屋でした。

中銀カプセルタワー_3

先日までの投稿はこちらとこちらからどうぞ。 今回は居住者として感じたことを簡単に。 カプセルタワーは竣工して50年にもなる建物ですから 管理はされていてもそれなりの古さは随所に出てきます。 一番困りすぎて笑ってしまったのは雨漏りですね。 カプセルタワーはA棟とB棟に分かれており 2本のコアに対してカプセルが横付けで固定されています。 このコアとカプセルの連結箇所、ちょうど入り口にあたる枠の上部から 雨が降ると蛇口をひねったという言葉以外に適する表現が見当たらない それ