押し花の先生に会う
2024年1月5日(金曜日)
お隣のYさんから「お昼に親子丼を作るからいらっしゃい」というお誘いをいただいた。近所のMさんも一緒。途中からTさんも加わった。親子丼は大変おいしく、薪ストーブの上でじっくり焼いた焼き芋もありがたかった。
Tさんと会うのは今日がはじめて。お互いの自己紹介をしていると、Tさんが押し花を作っているということがわかる。携帯で作品を見せてもらうと、見覚えがあった。昨年の直島文化祭で気になっていた作品だ。もう少しよく聞いてみると、僕が作っている植物標本と同じタイプのキットで作っているということがわかる。
この日本ヴォーグ社の押し花キットは、押し花にしてからも色が残るという特徴がある。昔ながらの方法で押し花を作ると、乾燥するにつれて徐々に色も抜けてしまい、いわゆる枯れ草のような茶色になる。しかしこの方法では初期の段階で強力な乾燥剤を練り込んだ押し板で挟み、空気を抜いたアルミバッグの中で急速に乾燥させることで色が残る。
植物学で扱ってきた植物標本は、従来の方法で押し花にしていたので茶色をしていた。しかしこのように色を残す方法が押し花アートと呼ばれるホビー領域で開発されたため、科学標本の世界に逆輸入のような形で入ってきているという。
シネコハースは、その場に定着している植物の種類を人の手で増やし、生物多様性を拡張するところに特徴がある。どの程度拡張したかは元々そこにいなかった植物がどれだけ増えて定着したかが指標になるのだが、そのためには元々何が何種類生えていたかがわからないといけない。
そのために去年、ハースになる場所にどんな植物が生えているか、この押し花キットを使って標本を作ってみた。冒頭の写真がそれだ。しかし実際作ってみると、用には足りるものの、もう少し美しくてもいいのになという気持ちになった。そもそも押し花制作経験が僕に足りず、やっていることが正しいのか間違っているのかも微妙にわからない。押し花作りを習いたいと、その時から思っていた。
そこで今日Tさんと会った。作り方を教えていただけませんかと訊ねてみたところ、いつでもいいよ、とのこと。さっそく週明けに教えていただく約束をした。すごく楽しみ。
ではまた明日!
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