『カインとアベル』第9話 月9史上最低視聴率で、山田涼介は“損”をしたのか
フジテレビ月9『カインとアベル』も、第9話。次回が最終回になりますが、今回の7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)もあわせて、月9史上最低視聴率は確定的です。かつて栄華を誇った月9も、今年の4本はすべて1ケタ。もはやブランドは完全に崩壊していますので、役者さんや事務所さんの“フジテレビ離れ”が、ますます進みそうです。実際、明けて来年1月クールの月9なんて、出演者どころか企画も発表されてないですしね。ものすごく難航しているようです。
とはいえ、4月期『ラヴソング』の福山雅治なんかは、出演したことで「損した損した」といわれてますけど、今回の主役であるHey!Say!JUMP・山田涼介に限っては、そうでもないと思うんです。いろんな事情でこの仕事が舞い込んだんでしょうけれど、もともと月9の主演を張るような格じゃないし、逆に多くの視聴者に顔と名前を覚えてもらえたんじゃないかと思います。しかも「けっこうやるじゃん」という印象とともに、です。
前回の第8話で、副社長の兄・隆一(桐谷健太)を「高田(総合地所)のため」という理由で放逐した優(山田涼介)くん。メキメキ出世していく優くんに嫉妬した隆一が社長室や役員室に盗聴器を仕掛けたのがその理由ですが、陰でこっそり「兄貴、バレてるよ」と言ってやればいいのに、いきなり役員会で告げ口するあたり、権力にのぼせ上っているさまがよく描かれていました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?