わたマス配信の補足

この前出させていただいたわたマス配信では、話をそこそこコンパクトにまとめたので、細かいところを色々と省略してしまいました(それでも2時間以上話していましたが……)。このnoteでは、そんなトークの補足をいくつか書こうと思います。なお、配信本編でお話ししたことを前提で書きますのでご了承ください。

VOY@GERの話

今回、自分が選ぶ5曲の流れを考えたときに、どうにもVOY@GERが浮いてしまうので、OPで流れるのを良いことにそこで話そう…と思っていたのですが、いきなり曲の解釈みたいな重めの話になるのもなんだかなぁと思って全カットしてしまいました。詳細は以前書いたnoteをご覧いただけると嬉しいのですが、当初はnoteの続きみたいなのを語るつもりでした。

https://note.com/doppelble/n/na49a189ee124

VOY@GERを舞台にしたときのアイドルとプロデューサーの関係性についての私の解釈ですが、これはゲームを媒介したときのアイドルとプレイヤーに置き換えることができます。

ゲームの世界でのアイドルにとっての1年を、私たちはたった数十時間でクリアしてしまいますが、その時間の縮尺が「私たちがゲームをクリアしてから、次のゲームが出るまでの数年間」にも適用されるのだとしたら。アイドルにとってのゲームからゲームへの移動は、まさに宇宙の旅と言っても過言ではないほど、途方もない長さなのではないでしょうか。そんな長い時間の先に再会したアイドルとプロデューサーは、まるで生まれ変わったかのように、お互いのことを忘れている“フリをする”のです。

アイマスの近年のコンシューマータイトルには「スター」「ステラ」といった宇宙を想起させるワードが入っています。果てしない星間旅行を経て再び出会ってくれた。それってきっと、運命だと思いませんか?

ミリオンに惹かれたきっかけ

わたマスでは曲から入ってミリシタで…という話をしましたが、ここも君花火の話に入るために猛烈に省略しました。私がミリオンにハマったきっかけは、間違いなく4thライブです。

SSAと10thでミリオンも単独行きたい機運が高まっていた私は、3rd仙台と東京で初めてミリオン単独に行くことになりました。曲しか追いかけていなかったのでどんなアイドルがいるのか、もっと言うと、曲も「そのライブに出演する演者が歌っている曲」しか聴いてこなかったので、3rdの予習で初めて存在を知る、歌声を聴くアイドルも沢山いました。当時、どのアイドルの曲を聴いてもめちゃくちゃ良くて、大好きな曲がどんどん増えていったのを覚えています。予習で初めて知って、仙台で虜になったエミリーの「君だけの欠片」は、今やアイマスソロ曲で1、2を争うくらい大好きな曲です。

3rdに行くまで、正直ミリオンのメンバーはライブに良く出る人たちが主軸になっていて、あまり出ないメンバーはそんなでもないのかな?と思っていたのですが、この認識は木っ端微塵に吹き飛び、「ミリオンは、誰が舞台に立っても“ミリオン”なんだ!」と感動した記憶があります。誰かがたった1人で舞台に立ってもミリオンの空気感、良さをしっかり表現できる。頼もしさのようなものを感じていました。

それが4thライブ3日目のあの曲を聴いたとき。口上を聴いたとき。MCを聴いたとき。私は3rdとは全く逆の気持ちになったのです。「ミリオンは、誰か1人でも欠けてしまったら“ミリオン”じゃないんだ」と。私にとってこの瞬間から、ミリオンライブに関わる全ての人たちが特別な存在になりました。プロデューサーの定義が「担当を他より贔屓する存在」なのだとしたら、私はミリオンライブのプロデューサーになったのだと思います。

4thライブは3日通して間違いなく最高のライブでしたが、あの曲を聴くまでは、演出の観点で疑問に感じていたこともありました。3日間通してずっと同じフォーマットを律儀になぞっており、セットリストが非常に予想しやすかったことです。でも、今はこれにも意図があったのではないかと思っています。あの3日間を通して、あの曲で「琴葉がステージに立っている」と感じられたのは、同じようなセットリストを並べて、オリメンが揃った乙女ストームとクレブルとパラレルになっていたから。すべては「この場所に琴葉を立たせたい」というメッセージだったのかなと。そう思うと、演者の皆さんだけじゃなく、スタッフ側も全員が想いを共有していたんだなと感じられて、その想いがUNION!!に帰結したんじゃないかなと。もちろん私にとっても、UNION!!は特別中の特別な曲です。

どうして星梨花Pになったの話

最初は中の人で一番推してたのがもちょだったからという至極単純な理由なのですが、今思えば私が好きになった歴代キャラクターってかわいい系のツインテの子ばっかりなんですよね。さもありなん。

https://twitter.com/Doppelble/status/1049694194900512768?t=mS6ifzPLhJQHpNBjLgXdKA&s=19

以下、私個人の問題なのですが、結構飽きっぽい性格をしているので、プロデューサーとしてアイドルをよく知って「この子!」って選ぶと、その子以外が気になってきたときに揺らいじゃうと思ったんですよね。それよりも、何か別の要因で“決定された”アイドルと向き合う方が気持ちが長続きするかなと。といっても根底として「全員大好き」があったので、どう転んでも平気かなとは思いつつもでしたが。

担当を選ぶことに消極的な人間がアイマスやってどうすんだ?とは今でも思いますが、それがいっちょまえに星梨花を語ったりしてしまっているので、思ったよりはちゃんと星梨花Pになれてるのかなと思っています。

感想を言語化するときの話

何かの感想を発するとき、その感想は真に自分の内面から現れた感情なのかを確認することには気をつけているつもりです。特に「エモい」という単語は、私は意識して使用を避けています。

「すごい」「やばい」「良い」「超」「最高」辺りの言葉と「エモい」には決定的な違いがあると思っています。前者は感情の量のみを表す言葉、つまり「スカラー」ですが、後者は感情の方向性を示す「ベクトル」の意味を持っています(厳密には「良い」は正負の方向を決定するベクトルですが、感想を発するときに正か負かに無自覚なことは稀なのでほぼスカラーと同義ととらえています)。「スカラー」については人間の感性は元来曖昧なものだと思っていて、例えば寿司とピザどっちが美味しいかなんて決められない人が大半だと思いますが、「辛いのはどっち」「誕生日に食べるならどっち」「食べると疲れが取れる気がするのはどっち」みたいに、「ベクトル」での比較ならそれなりに選べると思うんですよね。それが「エモい」に慣れすぎてしまうと、ベクトルへの感性もどんどん圧縮されて、繊細な方向性の違いに鈍感になっていくような気がしちゃっています。というか、自分の感情がどの方向を向いているのかを探ること自体がエンタメを楽しむ1つの方法になってるような感じです。言葉狩りがしたいのではなく、こういう楽しみ方もあるよ~ってことで。

事実の描写鮮やかすぎるフィルムの話

とは言っても「エモい」に代替する言葉って簡単には出てこないので、そういうときは「目の前で起こったことをもっと具体的に書く」のも良いと思っています。「トキメキの音符になってかわいかった~」→「イントロで星梨花(もちょ)がウインクしているところがかわいかった~」→「もちょがウインクするときのダンスとの連動が完璧で“アイドル箱崎星梨花”をめちゃくちゃ感じられて星梨花かわいい~ってなった」みたいな感じですかね…?素人の例がゴミ良くないのでプロを参考にしましょう。

「大人なあなたが好きだった」

「間違えない恋なんて恋じゃないとか言って幼い私を見つめる大人の瞳が好きだった」

の二文、述語は同じ「好きだった」で、違うのは事実の描写の鮮明さだけなんですが、それがもはや「好きだった」の意味の方向性にも影響を与えているというか、後者の方が明らかに「好きだった」が繊細に感じられますよね。しかもこの歌詞、「思い出と呼ぶには鮮やかすぎるフィルムたち」の後に来ますからね。フィルムの鮮やかさをも同時に表現しているというか。ここまで完璧に描写されてしまうと、鈍い私ですらこの「思い出」を追体験できてしまいます。プロってすごいな…。

もちろんこんなプロみたいなことは書けませんけど、でも上記のパンとフィルムの例については、1つ前のエモいの話を書いている途中に思い付いたんですよね。やっぱ思ってることをちゃんと書こうとすることで、感性も少しずつ変化していくんだろうなと今この瞬間も感じています。

エンタメに救われたことをストレートに伝えるのは難しい話

7thReとゆきよさんのMCに救われた話をしましたが、これをストレートに書こうとするとノイズが多くなってしまって難しいなぁと感じています。エンタメ全体に対して色々な考え方がある時代になって、自分としては素直な気持ちでも、受けとる人によっては別の意味を感じてしまったり、わざと曲解して自分の主張を通そうとする人がいたり。このnoteにもふわふわしたことしか書けなくて難しい。

それに近いこととして、色々あってなかなかイベントに出演できない演者さんに対して、「いつまででも待てますから何も心配しないでください!!!!出てくれたらもちろん最高ですけど今も最高ですから!!!!!」みたいな気持ち、どうしたら上手に伝えられるのかなってのも悩みです。自分も休職を経験して少しだけ気持ちが分かるようになって、かえって「応援すること」の難しさにぶち当たっています。

っていう悶々とした気持ちが出てしまい、配信では脈絡なくよくわからない話を途中で挟んでしまいました。感情を制御できないおじさんになりつつある。険しい…。

IGNITE楽しみですね

アニメはほとんど見ないのですがSAOは全部見てて、IGNITEはSAO楽曲の中でも1番と言っていいくらい好きです。アニサマでエイルに何度も分からされてきた曲で、今度はミリオンに分からされるのかと思うと痙攣が止まりませんね。2022年もミリオンなんだよなぁ~!ってなってます。

最後に

日々の通勤時間でちょこちょこ書いてきたのでだいぶ遅くなってしまいました。もはや最初になに書こうとしてたのか思い出せず、これが俺の補足したかったことなのか?という疑問は拭えませんが、失った記憶は戻らないのであきらめます。

次回は美也Pのhammerさんとのことで。とても楽しみです。


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