MS2良いよね~~~~~~~、な話。
参りましたね。MS2こと「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE2」が良すぎて。個人的には、過去のミリオンソロシリーズで一番好きかもしれません。マジで良い。すごい。
今日はそんなMS2の楽曲から、私が「ここ、こうかなって思うんだけど、良いよね~~~~」って話をいくつか書きたいと思います。通常、歌詞とかの解釈ってその意図を汲み取って表現をどう捉えていくか…みたいなアプローチだと思うのですが、今から書くことは解釈ではなく思ったことなので、もっと曖昧な何かです。でも多分良い話だと思うので良かったら解禁されたサブスクで楽曲を聴きながら読んであげてください。
※筆者はspotifyユーザーなのでspotifyのリンクを貼っています。
アロー彗星/ジュリア
ジュリアにとって彗星みたいな曲
彗星は地球のようにある程度等距離の軌道で太陽を回っているわけではなく、ものすごく遠いところから太陽に急接近してまた離れていくような軌道になっています。「アロー彗星」では恋を彗星の軌道に喩えているのだと思いますが、ロックを歌い続けてきたジュリアにとって、かなりアイドルの色が濃い「アロー彗星」という曲そのものが、彗星のような曲だなと。
かつてジュリアは、D/Zealで静香を自分のスタイルに染めてしまうことをためらっていたところを千早に諭されるということがありました。静香はそんな簡単に誰かの色に染まるアイドルではないと。それは多分ジュリアも同じで、アイドルになってアイドルっぽい歌をたくさん歌うようになっても、ジュリアはジュリアなのでしょう。
それにしても、これまでのソロ曲で「ジュリア」を歌い続けてきたジュリアが「きみのことばかり歌っちゃうよ」って。全員落ちるだろこんなの。
Purple Sky/北沢志保
一人じゃ孤独を感じられない
タイトルは宇多田ヒカルのFor youという曲の歌詞です。
Purple Skyを聴いていると、シアターで仲間たちとの絆が深まる前の志保は、果たして「孤独」だったのだろうか、ということを考えてしまいます(もちろん家族は居ますが、そういう視点の意味ではなく)。
最初から一人だった人間の「孤独」と、仲間がいて愛しい人がいる人間の「孤独」。その質感は全く異なるもののはず。Purple Skyは、沢山の愛すべき仲間と出会った志保が、また一人で歩きだす歌なのかなと。でもそれは決して仲間と袂を分かったわけではなくて、心は繋がっているからこそ、孤独でも上を向いて歩き出せる。イントロの「カチッ」って音にも、自ら踏み出す決意を感じました。そして私も、いや誰もがきっと、そうやって歩いていくのでしょうね。
Purple Skyが描く「孤独観」、共感しかないです。本当に温かい歌だと思います。
勇気のfragrance/篠宮可憐
変わったのは…
可憐はきっと「臆病な自分を変えたい」と思っていて、過去の曲では「変わりたいんです」と歌っていました。それが勇気のfragranceでは「変わっていく瞬間」を歌っている…。これだけで胸がいっぱいになるのですが、この歌を聴きまくっていたらだんだん、「臆病」と「勇気」が同居していてもいいのではないかと思えてきました。
「臆病」って、言い換えれば「慎重さ」という長所でもあります。慎重かつ大胆に、なんて使い古されたワードがあるくらいですから、臆病なまま勇気を持って踏み出す、そんなアイドル像も良いよなと。
「だんだん臆病じゃなくなっていって“変わった”」じゃなくて、「自分の臆病な部分を受け入れて、それでも一歩を踏み出したから“変わった”」。
震えなくなった、竦まなくなった、じゃないんですよね。こんな受け取り方して可憐が喜んでくれるかは分かりませんが、可憐の強さが詰まった最高のソロ曲だと心から思います。
・・・ところで、「残った香り」って、last noteですよね。「last noteはまだ知らないの」と歌っていた可憐の、新たなソロ曲が勇気のfragranceなんです。見届けましょう、9thライブ。
折紙物語/白石紬
温かいお茶でも飲みながら
この物語を「少し冷える午後」に語ろうとしているということ。私が言いたいのはただただこれだけです。アイドルになってくれて、本当にありがとう…って、思います。
MS2_04では、この「折紙物語」とエミリーの「絵羽模様」が連続で入っており、漢字四文字の題名はMS2でこの2曲だけ。「立つ鳥跡を濁さず」「袖振り合うも多生の縁」とそれぞれことわざをモチーフにした歌詞。折鶴を重ねる物語と、糸を重ねる物語。どことなく対になっている感じが大好きです。サブスクで聴いても連続で再生されるので是非。
プルメリアの花/萩原雪歩
雪歩が見せてきた背中
雪歩のソロ曲はこれまで「これから行こう/言おう/飛ぼう」みたいな、未来形の決意の歌が多かった気がします。プルメリアの花もまた、歩き出していく歌ではありますが、一方で「ここまで来れたの」と、ひとつの節目に辿り着いたというメッセージでもあるのかなと。
「背中には暖かな日差し」って歌詞が本当にたまらないです。そうだよね。シアターで雪歩は何度も頼もしい背中を見せてくれたものね…。
以下は有識者に教えてもらって良さのあまり身体が捻じれてしまったので共有したいのですが、いくつかあるプルメリアの花言葉に「恵まれた人」というのがあるらしいです。
仲間に恵まれたね・・・・・・・・・・・・・・・
そして「果てまで 果てまで」の力強い歌声。プルメリアの花は、雪歩にとって「Second "First Step”」なのかもしれません。言い過ぎかな?
Collier De Perles/二階堂千鶴
鶴だけど、白鳥のような人
星屑のベールと聴いてまず思い浮かぶのは、恋心マスカレードの星屑のドレスでした。なんとなくですが、今までの曲と比較して、Collier De Perlesは千鶴さんの内面にフォーカスした歌になっているように思います。「ベール」は仮面と違って、顔が見えますからね。その一方で、成長過程や涙は貝殻に隠す。なんて気高い…。
私の千鶴さん大好きポイントのひとつに、「自分を卑下しない」ところがあります。それでいて謙虚で、しなやか。二階堂千鶴の美しい心をそのまま歌にしたような、そんなソロ曲だと思います。
余談ですが、この曲本当にオケマスで聴きたい。千鶴さんとバイオリニストがダブルセンターで共鳴するようなステージ(この楽器バイオリンで合ってるか自信ないですが…)が見たい。オケマス第2回待ってます。。。
パーフェクトゲーム/永吉昴
最強!!!!!!!!!!!!!!
この曲に関しては、歌詞がどうとかそういうアレではなく、単純に曲があまりにも好きです。本当に好き。今どきのJPOP感がすごい。
これまでのソロ曲と比較して、歌詞が意外と野球野球してないんですよね。超妄想ですが、アイマス世界ではもう永吉昴と言えば野球だよねと定着していて、これくらいのエッセンスでも「昴らしいよね!」ってファンが思ってくれるようになったってことかもしれないです。
勝手に思っていることとして、ロコの「わたしルネサンス」と共通したメッセージ性を随所に感じています。昴とロコ、根底の精神性に通ずる何かがあるのかもしれません。すばロコ・・・
Contrastet/桜守歌織
子どもであることは、未熟さを意味しない
多くのアイドル…というか多くの人は、大人になることが成長と捉えていますが、Contrastetでは「子どもな私」と「大人な私」がコントラストになって音楽を奏でています。
「子供みたいに はしゃいでも 笑わないで」ってフレーズが本当に大好きです。子どもの心を忘れずにいたいですね。
そして、「歌で織りなしていくの」。有名な歌の一節じゃないですが、「子どもな私」と「大人な私」が縦糸・横糸になって織りなす歌。歌織って歌織さんにぴったりの名前ですね。過去一無邪気な歌織さんの歌声も必聴の大名曲です。
ピンクローズアプローズ/水瀬伊織
どこまでも続くアイドルの道
アプローズとは「拍手喝采」のこと。
アイドルがステージに立つとき、観客のアプローズを目指して全力でハプォーマンスをしても、次の曲もあれば次のライブもあって。それは、ある種繰り返しに過ぎないことかもしれず、良い日も悪い日もあったりするけど、それでも見守り続けてくれるファンがいて。そんなアイドルが夢を描き切ったときに完成するメロディーを、いつの日か――。ちょっと飛躍しすぎかもですが、私はそんな歌なのかなと思いました。ここで言う「ファン」は、もちろん、「最初のファン」も含まれていると思います。
「はやまる鼓動が 作り出すメロディー」ってところ、大好きです。普通、鼓動はリズムを刻むことはあっても、そこに音程は無いと思いますが、胸は「高鳴る」ものですから。きっと伊織がステージに立つとき、その鼓動はメロディーを奏でているのでしょう。ステージに送り出す甲斐がありますね。
きまぐれユモレスク/箱崎星梨花
無限の可能性に恋をする
既に7,000字近く書いてしまっているので、詳しくはそちらを読んでいただければと思うのですが誰が読むんだよこんなクソ長い記事、せっかくなので上記記事で書かなかったことを書きます。
私が個人的にずっと懸念していたこととして、星梨花はこの先アイドルを続けていけるのだろうかというのがありました。きっとこれから星梨花は何年経っても、世間から「無垢で無知で子どもなアイドル」像を求められ続けると思います。世間がイメージする星梨花と現実の星梨花が乖離して、本当はもっと成長しているのにそれを発揮できない環境に置かれたとき、それでもアイドルの世界は星梨花の好奇心を満たし続けられるのだろうかと。
きまぐれユモレスクは、そんな私の不安を完全に払拭するどころか、さらにその先を見せてくれました。
「いろんなわたし見つけてほしいの」
きっと星梨花は、成長するたびに違う表情を魅せてくれる、最高のアイドルになってくれるなという確信が得られました。そのためにも、全力でプロデュースしていきたいですね。これからも。
I Do/三浦あずさ
15年越しのアンサーソング
初めて三浦あずさの「隣に…」を聴いたときの衝撃。もう15年も前のことですが、今も鮮明に記憶に残っています。当時はアイマス自体にハマってはいなかったですが、ニコニコ動画で聴いて、その圧巻の歌声と、胸を締め付けられる切ない楽曲に心を奪われました。
もはや言及することが無粋に思えてしまいますが、I Doはそんな「隣に…」をもう1つの目線で描いた歌なのだと思います。知らなかったですね、“この坂道”の先には、カフェがあったなんて――。
初めてI Doを聴いたときは、このことに全然気づいていませんでした。曲調があまりに違いますし、何よりもう15年も前の歌ですからね。きっと曲中の“私”にとって、愛する人との時間はこの曲のようにゆったりとして、でも優しくて軽やかで、暖かいものだったのでしょうね。
アイマスであずささんは好きだったけど、ミリオンまでは追っていないという人、とっくに「他界」してしまった人はたくさんいるでしょうけど、この歌だけは聴いてみてほしいと、心から思います。
ちなみに「I Do」は、結婚式のときの、永遠の愛を「誓います」という意味です。15年かけてまた、同じ曲に思いを馳せることが出来るって、こんなに幸せはことはないなって思います。
リーチ・アップ・ステップ!/周防桃子
背伸びしなくたっていい
桃子にとって「目線を合わせる」とは、踏み台から降りることだと思います。物理的に「踏み台から降りる」ことが、「わたしになるステップアップ」になっている。踏み台から降りてしまえば、まだちっちゃい自分が露わになるけど、これから育っていく。大好きなトモダチと一緒に。
難しい言葉は一つも出てこないのに、桃子の繊細な心の成長をこんなに深く描いてしまう。「ローリング△さんかく」に続き、安藤紗々さんだけができる表現だと思っています。
ちなみにMS2では、いくももたまきの3人が3人とも、「まだ小さい自分を受け入れる」歌詞を歌っています。TIntMe!を経てさらに成長した3人の姿を、これからも見届けていきたいです。
Discord Area/秋月律子
アンサーソングはハンマーソング
これもまた、大大大名曲「livE」の13年越しのアンサーソングだと思っています。アンサーソングというか、オマージュというか、表現は色々あり得ると思いますが。
アイマスの歴史の中で多様な将来像が描かれてきたアイドルである律子が、周囲の雑音を跳ね除けてTrialを重ねていく。ある意味、律子流のハンマーソングなのかなと思っています。
壮大な時の流れと歴史が生む感動に触れられて、アイマス追いかけてきて良かったなぁと心から思います。
最後に
全曲この調子で書いていったら死んでしまうので、今回は厳選に厳選を重ねて、筆者の趣味ダダ漏れの13曲を紹介させていただきました。
ミリオンライブの楽曲もめちゃくちゃ増えてきて、正直新曲を追いかけなくても充足感を得られてしまうくらいになってきていると思います。ですが、最新のミリオンライブ、とんでもないことになっています。どうぞ聴きまくっちゃってください。後悔はさせません。
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