Outer Wilds DLC 哀愁の道

 Outer Wilds DLC をプレイし、クリアしたのでネタバレクソデカ感情を投下します。

以降ネタバレ注意





 Outer Wilds DLCで登場した新種族、シカ人(便宜上こう呼ぶ)のストーリーを思い返すと、本当に切なくなってくる。

 故郷の星を破壊しながら作った宇宙船で旅をしている間、寂しさを紛らわすために作った夢空間の中で行っている娯楽活動が、

・原始的な楽器の演奏会
・故郷の様子を写した映画鑑賞
・チェス

くらいしか見当たらなくて、そんな素朴な活動で満足できるなら宇宙に出てこずに地元で楽器演奏したりチェスしたりして、のんびり過ごしていれば良かったのに……
 勿論それは宇宙に出ちゃってから気付いたことなのかも知れないけど、それならそれでもう目と鼻の先にある(片道1分)「木の炉端」に移住してのんびり過ごすライフプランだってあったじゃないか!
 見たところ生息に必要な住環境はノマイやハーシアンとそんなに変わらないみたいだし……

 それでも彼らは何かを恐れてVR空間の夢の中にずっと閉じこもり、「外」の調査に関する活動を全て破壊し、エネルギー源とした恒星が寿命を迎えたらまた別の恒星系に移動する船で旅を続ける選択をした。
 その結果、移動機能が限界を迎えて夢の世界も終焉を迎えてしまっているというやるせなさ。

 この「終わり」しかなかった彼らの旅に「続き」を示すことがプレイヤーの最終ミッションとなった。
 旅の「続き」を夢見た「囚人」の活動により、ノマイは最初の一歩を踏み出し、ノマイが歩いた道の先を辿ったハーシアンが旅の終わりに「囚人」に出会い、その旅路を伝える……


 希望、孤独、不安、恐怖、そしてまた希望……様々な種族が長い旅の中で感じたであろう色んな感情に思いを馳せながら、宇宙の眼で奏でられる音楽に聴き入ることができました。

 「終わり」が「続き」に繋がるというOuter Wildsのストーリーの核心を、より一層深く掘り下げる物語……最高のDLCだったと思います!

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