『フィボナッチ』

作詞/作曲：赤座仁

あの時のこと思い出さないのは
忘れたわけなんかじゃないんだ
目覚ましの電池を抜きとって
逆撫でる感情すら消えてた

もつれた糸　そのかたちにすら
見つけ出そうとしていたフィボナッチ
幼児的万能世界観
現実逃げ出せないまま

　間違いなど怖くはねえんだ
　手遅れを重ねてきたんだ
　喜び悲しみ慈しみ
　日々の彩りは息づく

　最低など怖くはねえんだ
　這いつくばるのは得意だ
　見えない鍵のかかる未来
　主よ私はめしいていた

街を歩くその背中たち
見初められる時を待っている
どこにでもある不幸せは
どこにでもある幸せの不満足

　間違いなど怖くはねえんだ
　手遅れを重ねてきたんだ
　喜び悲しみ慈しみ
　日々の彩りは息づくんだ

　最低など怖くはねえんだ
　這いつくばるのは得意だ
　見えない鍵のかかる未来
　主よ私はめしいていたんだ