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昔馴染みがデブと結婚した

昔馴染みがデブと結婚してた。人づてに聞いた。


昔馴染み。古文単語だとたぶん故人。


相手とはもう4年くらい会ってない。


その人が元気にやってるか気になってたが、デブと結婚してるということは多分元気だからよかった。


今までの人生で近い年齢の知り合いが結婚することなんてなかったし、まさか最初に結婚するのがその昔馴染みだとは思ってなかったし、その相手がデブだとはもっと思ってなかった。


もうその昔馴染みとは半年近く会ってない。共通の知り合いの話によると、もうだいぶ変わってしまったらしい。

昔、将来友達とかが結婚した時は心から祝福しようと思っていたが、その時の意気込みと比べるとあまり祝福する気にもなれないし嬉しくもない。ああ自分はあまり心が広い人間ではないんだなと自己嫌悪に陥る。


ちなみに結婚相手のデブとは実は何度か会ったことがある。太ってる俺が言えることでもないが、それはもうすがすがしいほどのデブだった。


背丈も高く、頬骨はこれほどかというほど突き出しており、突き出た頬骨にハンガーかけて服とか干せるレベルだった。

あごもずっしりしてた。小学生がめいっぱい粘土を使って作った夏休みの工作みたいな顎やった。

太もももすごかった。もしそこに京都人がいたら「競輪でもやってはるんどすか?」って間違いなく聴いてたレベルの太ももやった。


デブと昔馴染みと3人でびっくりドンキーに行ったこともあるが、自分の分だけサラダが小さいと店員にゴネててさすがに引いた。参観におばあちゃんが来た時より恥ずかしかった。

でも、俺が2人の前途をとやかく言う権利はない。


昔馴染み!おめでとう!!!どうかデブのことを幸せにしてあげてください。


デブも!おめでとう!!!お前はもうその辺で畑荒らしてるだけのブタじゃなくて世帯を持つ人間になるねんから、いつまでもブヒブヒ言うてんとトリュフとかじゃなくて仕事見つけーや。

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