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[9thGS]「藍の円盤」新要素考察


DLC新要素とGSルール

GSルールの環境に影響を与えると考えられるDLC新要素は以下の通りです.

  • 新テラスタイプ「ステラ」の追加

  • 新解禁の伝説のポケモン

  • 新解禁の一般ポケモン

  • 新技の追加

これらの要素について1つずつ確認していきます.

新テラスタイプ「ステラ」の追加

ポケモンソルジャーさんによるとステラタイプのテラスタルの基本仕様は以下の通りです.

  • テラスタルをしても耐性に変化はない.

  • タイプ一致補正の倍率変更
    タイプ一致 : 1.5→2
    タイプ不一致 : 1→1.2
    テラバースト: 1→1.2
    →これらの上昇倍率が各タイプの技に1度だけのる.

  • テラバーストが特殊仕様になる.

    1. 相手がテラスタル中の場合は効果抜群になる.

    2. 使用後に攻撃ととくこうが1段階下がる.

    3. 威力が100に上昇する

また,ポケモンチェンジを行っても各タイプの一度だけの技威力補正は復活しないようです.

新解禁の伝説のポケモン

新解禁の伝説のポケモンのうち,過去作に存在したポケモンたちの「碧の仮面」環境を踏まえた考察は過去に記事としています.

このことからこの記事では主に「テラパゴス」についての考察をします.テラパゴスには3種類のフォルムチェンジが存在します.しかし現状,ノーマルフォルムについてはポケモン対戦では使用不可能です.そこで,テラパゴスの残る2つのフォルムそれぞれについての性能のチェックと最も有力な戦術についての考察を行います.

テラパゴス(テラスタルフォルム)

タイプ : ノーマル
特性  : テラスシェル
 HPが満タンの時に受けるダメージをすべて「いまひとつ」にする
種族値(HP/こうげき/防御/とくこう/特防/素早さ) : 
 95/95/110/105/110/85

主な技
 物理技:ボディプレス,こうそくスピン,アイススピナー
 特殊技:(一致技)テラクラスター,トライアタック,ウェザーボール,破壊光線
    :(不一致; 悪)    あくのはどう
     (不一致; 地面)   だいちのちから,ねっさのだいち
     (不一致; 格闘)   はどうだん
     (不一致; エスパー) アシストパワー
     (不一致; 岩)    メテオビーム,パワージェム,原始の力
     (不一致; 草)    エナジーボール,ソーラービーム
     (不一致; 氷)    れいとうビーム
     (不一致; 電気)   10まんボルト,かみなり
     (不一致; 炎)    かえんほうしゃ
     (不一致; 妖)    マジカルシャイン
     (不一致; 水)    なみのり,みずのはどう
     (不一致; 鋼)    ラスターカノン

     (不一致; 竜)    りゅうのはどう
     (不一致; むし)   むしのさざめき
 変化技:まもる,めいそう,ロックカット,どくどく,ねむる,ほえる
     みがわり,にほんばれ,あまごい,じゅうりょく
     ステルスロック,からにこもる,こらえる

テラパゴス(テラスタルフォルム)は特性と合わせて耐久が高めの特殊型伝説ポケモンです.特性の効果が失われている場合は標準的な伝説のポケモンの水準の耐久となります.攻撃技は一致火力120の単体攻撃技「テラクラスター」をメインウェポンにすることになると思われます.積み技はめいそう,ロックカット,からにこもるの3種類であり,これらの積み技を強く使うためにはある程度場面を選ぶ必要があります.
メインウェポンの通らないゴースト,はがね,岩に対してはそれぞれ「あくのはどう」,格闘・地面技で弱点を突くことができます.

このポケモンの性能から考えられる基本戦術としては特性とゴースト無効の耐性から「めいそう」による要塞型の積みエースは非常に相性がよく,黒馬バドレックスを起点にすることが可能だと考えられます.持ち物としては場持ちをよくする「たべのこし」,バークアウトなどの追加効果を防ぐ「おんみつマント」,唯一の回復技「ねむる」のデメリットを打ち消す「カゴのみ」などが候補にあがると考えられます.
一方,物理方面の耐久を補強する積み技は「からにこもる」しか存在せず,ランク1上昇は1ターンで得られるアドバンテージとしては強いものではないためこのポケモンを突破する場合には物理技による攻撃を主力に据える方がよいと考えられます.

テラパゴス(ステラフォルム)

タイプ : ノーマル (ステラテラスタル)
特性  : ゼロフォーミング
 フォルムチェンジ時に天気,フィールドの効果を消滅させる
種族値(HP/こうげき/防御/とくこう/特防/素早さ) : 
 160/105/110/130/110/85

主な技
 「テラクラスター」以外はテラパゴス(テラスタルフォルム)と同じです.
テラパゴス(ステラフォルム)の扱う「テラクラスター」は全体技に変化します.また,ゴーストタイプに対しても有効になります.

テラパゴス(ステラフォルム)はテラパゴス(テラスタルフォルム)がテラスタルエネルギーを吸収したときに変化する姿です.通常のポケモンをテラスタルさせる時と同様に「テラスタルオーブ」からエネルギーを与えることでテラパゴス(テラスタルフォルム)をフォルムチェンジさせることができます.
テラパゴス(ステラフォルム)ではテラパゴス(テラスタルフォルム)から特性と種族値が変更になります.特性:ゼロフォーミングはフォルムチェンジした時に天気,フィールドの効果を消滅させるというものです.また,種族値はHPの数値が95→160,こうげきの数値が95→105,とくこうの数値が105→130となります.このことから,テラパゴス(ステラフォルム)は耐久が高い特殊型伝説ポケモンといえます.

テラパゴス(ステラフォルム)のポケモン対戦における挙動については不明な点が多いです.そのため,基本戦術を考察する段階に達していないと思われます.検証したいと考えている仮説と事実を以下にメモとして残します.

  • テラクラスターがテラスタルしたポケモンに対して効果抜群になるのか?
    →なる.この点はステラタイプのテラバーストと特徴が一致する.参考 :動画.6時間31分時点

  • テラクラスターはステラテラスタルによる強化を受けるのか?強化を受ける場合はその倍率は?
    →1度きりの強化を受けない.しかしタイプ一致と同程度の補正が常にかかる(後述).1回目と2回目以降のダメージは乱数以上には変わらない.(参考):自著記事 補遺

  • テラクラスターにはテラバーストと同様の威力補正があるのか?
    サーフゴーのシャドーボールとのダメージ比較から威力に対して1.5倍程度の補正があると考えられる.(参考):自著記事 補遺

  • テラクラスターが岩や鋼のポケモンに対して半減されるのか?
    →半減されない.真正の「ステラタイプ」の技であり,ノーマル技としての特徴は消える.参考 : 動画.6時間15分時点

  • ゼロフォーミングは常時発動特性か?再発動するのか?
    →常時発動特性ではない.再発動もしない.特性の説明文がそのまま正しい.参考 : 動画.6時間34分時点

  • ステラフォルムのテラクラスターは「ワイドガード」で防がれるのか?
    →防がれる.偶発的な個人的検証の結果

  • ゼロフォーミングは化学変化ガスにより無効化されるのか?
    →無効化される.また,化学変化ガスによって無効化されたのち化学変化ガスの効果が消えたとしても再発動はしない.個人的検証の結果

新解禁の一般ポケモン

藍の円盤で新解禁されたポケモンはたくさんいます.この中で著者が「藍の円盤」GS環境で期待しているポケモンをピックアップして紹介します.ピックアップするポケモンは以下の5匹です.

  • ガオガエン

  • ポリゴン2

  • エルフーン

  • ブーバー

  • ドサイドン

ガオガエン

ダブルバトル界隈では良く知られた器用すぎる猫です.
耐性,いかく,猫だまし,捨てぜりふ,フレアドライブと補助もできてある程度の火力もあり,サイクルもできるためどのような構築にも入れられる可能性があります.今作では「はたき落とす」が帰ってきたり,「てだすけ」を新規習得したりとさらなる強さを手に入れたようです.

ポリゴン2

これまで,白馬バドレックスはミライドンと組むことも多く,黒バドレックスに耐性のあるノーマルタイプのトリル持ちであるイエッサンと組むことが難しい状況でした.また,黒バドレックスに耐性のあるノーマルタイプのトリル持ちは全員エスパー複合であり,イーユイなどの悪タイプの前ではテラスタルを切らざるを得ないことがありました.そういった構築上の問題を解消しつつ白馬バドレックスの構築により高いサイクル性能を与えるポケモンとしてポリゴン2が期待されます.

エルフーン

新たないたずらごころサポーターとして「おいかぜ」や「アンコール」,「にほんばれ」,「ちょうはつ」,「トリックルーム」,「あまえる」,「てだすけ」など非常に多彩な変化技を習得するため非常に強力な戦力となります.また,貴重なフェアリータイプとして黒バドレックスのアストラルビットとも攻撃の補完が良く,剣盾でも黒バドレックスの隣に並んでいました.今作では大きな強化はないようですが,展開の早めの構築の重要なパーツになっていくと思われます.

ブーバー

碧の仮面までのGSルールではコライドンの最高打点である炎タイプの技を半減できる「この指とまれ」使いはいませんでした.しかし,藍の円盤で内定したブーバー一族,エレブー一族は「この指とまれ」を新規習得し,しんかのきせきを持ったブーバーならテラスタルを使わずに炎技を半減できます.
対晴れの有力な対抗手段になると思われます.

ドサイドン

碧の仮面までのGSルールではミライドンに対して非常に有効な特性「ひらいしん」はピカチュウ一族とバチンウニのみがもつ希少特性となっていました.しかし,これらのポケモンは攻撃に後出せる耐久がなく,サイクルは不可能でした.しかし,ドサイドンは1度程度の安全な後出しならば可能な耐久があり,テラスタルでの耐性変更での半減も有効に使えると思われます.

新技の追加

DLCで技マシンとして登場したものは技マシン番号202番から229番までの28個です.この中で注目の技を覚える伝説ポケモンをそれぞれ紹介していきたいと思います.

ドラゴンエール

これらのポケモンはどちらかといえば受ける側になるかもしれませんが補助性能が上がりました.

  • レックウザ

  • レシラム

  • ゼクロム

  • キュレム

  • コライドン

  • ミライドン

じこあんじ

「強力な積みを行ったポケモンにヘイトを集めて守らせながらその上昇をコピーする」という無法な択を生み出す技です.特に白馬バドレックスの習得は現状でもテツノカイナとのならびで初手猫だまし+トリックルームから,はらだいこ+じこあんじでどちらかだけを倒してもかなり危険な状況になるコンボが存在するので要警戒です.

  • ミュウツー

  • ルギア

  • ホウオウ

  • ディアルガ

  • パルキア

  • ソルガレオ

  • ルナアーラ

  • バドレックス

メテオビーム

パワフルハーブを持たせると強力な岩打点となる+とくこうランクの1段階上昇が発生する技です.特に特殊型がメインとなるルナアーラ,ムゲンダイナ,テラパゴスは大きな強化だと思います.

  • レックウザ

  • ソルガレオ

  • ルナアーラ

  • ネクロズマ

  • ムゲンダイナ

  • コライドン

  • テラパゴス

コーチング

新規習得者はいませんが,剣盾の全解禁ルールではザマゼンタのコーチングが猛威を振るいました.このポケモンは倒すのが容易ではないので2回3回と味方の強化を許すこともしばしば起きそうなので気を付けたいところです.

  • ザマゼンタ

ヘドロウェーブ

ムゲンダイナが範囲技を得ました.通りの悪い毒タイプで威力もひかえめというのが少し使い勝手の悪い点でしょうか.

  • ムゲンダイナ

ワイドフォース

サイコフィールドと組み合わせることで威力120オーバーの強力な範囲技となるぶっ壊れ技です.習得者も超強力なポケモンが多く,ちょくちょく見る技になるのではないかと思います.しかし,GSルールはフィールドメタも多く採用されておりこの技を通すにはある程度の戦術が必要だろうと思われます.

  • ミュウツー

  • ソルガレオ

  • ルナアーラ

  • ネクロズマ

  • バドレックス

じごくづき

習得者は白馬のバドレックスのみですが,この技の威力上昇も可能ということで悪テラスタルの優先順位が少し上がったのではないでしょうか.

  • 白馬バドレックス

ワイドブレイカー

藍の円盤以前ではコライドンがレベルで覚えており,たまに打ってくる技ではありましたが,今回,ドラゴンタイプの禁止伝説ポケモンのほとんどが習得しました.採用の可能性はそこそこあると思われます.

  • レックウザ

  • ディアルガ

  • パルキア

  • ギラティナ

  • レシラム

  • ゼクロム

  • キュレム

  • コライドン

サイコノイズ

パラボラチャージで回復してきたミライドンに対してのメタとして使えるかもしれないエスパー技です.ルギアやホウオウ相手にも打つかもしれません.

  • ミュウツー

  • ルギア

結論

以上,新要素である程度強そうだなと感じた要素まとめでした.これらの要素を組み合わせて,面白くて強いGS構築を作っていければなと思います.


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