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[USUM double]バンドリマンダ軸砂パ


構築経緯と基本戦術

カルフールさんの主催するオフ会でVGC2018ルールでのダブルバトルに挑戦することになりました.
VGC2018は世界に突然「いかくガオガエン」が降ってきたルール(リンク:アルカナさんのブログ)とのことで,8世代からガオガエンを使っていた著者にとっては初めての「すてぜりふ」のないガオガエンと戦う機会です.
当然どんな戦いになるのかは全く想像がつかなかったのでレンタルパーティ調査,PGLによる使用率調査等の環境調査から始めました.

3DSまでのポケモン対戦における使用率は現在閉鎖されているPokemon Global Linkというサービスで確認することができました.そのデータをミラーしているWebページを利用させてもらってシーズン8~17までの使用率調査を行い,戦うべきポケモンを以下のポケモンたちだと考えました.

  • ガオガエン+ランドロス(霊)+カプ・コケコorカプ・レヒレ のサイクル
    →不動の使用率1位2位とトップ5常連組2匹.ダブルで一生強いモロバレルに対して強く出るためにガオガエンが防塵ゴーグルを持つ必要がない点が強力

  • リザードン+ランドロス(霊)+クレセリアの晴れ軸
    →リザードンの持ち物は9割がリザードナイトY.メインのポケモンたちが浮いているためランドロスの地震を強く使えるパーティか.特に対岩タイプ(バンギラス)を見据えたカミツルギが入ることが多い?

  • カプ・テテフ+メタグロス+ランドロス(霊)の対面軸
    →ねこだまし無効のサイコフィールドといかく無効のメタグロスを採用することでガオガエンを強く見据えた並び?

  • サンダー
    →メタグロスの鋼技とじだんだを半減以下にしつつリザードンにも強めなタイプのポケモン.トップ2のメガシンカに強めで採用率は高いようだ.優秀なタイプにはねやすめがあるため半端な火力では削り切れないことが多発しそうだ.

  • ゲンガー+ジャラランガ+カプ・ブルルの積み軸
    →この世代限定の最強技,ジャラランガZを軸にした構築.そうでなくてもカプコケコと同速で毒技でカプ達を倒せるゲンガーは環境に刺さっていそうだ.

この後,バンギラス,ボーマンダ,ガルーラ,ラグラージ,クチートの順番でメガシンカポケモンたちの使用率が続きます.上記の組み合わせにはありませんが,雨パーティやトリックルームとも戦えるパーティを作りたいと考えました.

これらの要素とバンギラスを採用した砂パーティなら戦えるのではないかと考えたのでそれらを軸にして構築しました.

構築紹介

個別紹介:バンギラス

バンギラス@フィラのみ
特性: すなおこし
性格: しんちょう
207(252)-155(4)-130-101-147(108)-99(140)
かみくだく/ いわなだれ / でんじは/ ちょうはつ
実数値意図
火力:4振り
耐久:HB H振りのみ
   HD S調整後できるだけ高く
すばやさ:麻痺したアーゴヨン+3

HDベースのサポート役を任せる古豪の600族です.ゲンガー,リザードン,アーゴヨンなど仮想敵に特殊ポケモンが多かったのでHDベースで採用しました.このポケモンは悪タイプではありますが,コケコやテテフくらいなら戦っていけるポケモンではあると信じています.

個別紹介:ドリュウズ

ドリュウズ@地面Z 
特性: すなかき
性格: いじっぱり
186(4)-205(252)-80-63-85-140(252)
まもる/ アイアンヘッド / じしん/ つるぎのまい
実数値意図
火力:特化
耐久:4振り
すばやさ:準速

環境最速の地面タイプであり,鋼技でフェアリータイプを倒せる点に注目して採用しました.アローラらしくZで採用してみましたが,おとなしくタスキの方が良い可能性もあります.いわなだれもダブルバトルでは強力なので採用したい気持ちはありますが,いかくループが非常に面倒だと思われるので,抗うためにつるぎのまいを採用しました.

個別紹介:ボーマンダ

ボーマンダ@ボーマンダナイト 
特性: いかく→スカイスキン
性格: いじっぱり
197(212)-178(52)-101(4)-109-117(136)-134(108)
→197(212)-189(76)-151(100)-118-127(76)-154(4)
まもる / やつあたり/ はねやすめ/ りゅうのまい
実数値意図
火力:1舞やつあたりでゲッコウガ1発
耐久:リザードンYのニトチャ+めざめるパワー氷耐え
すばやさ:準速100族抜き抜き

HADマンダと呼ばれるカバマンダガルドで採用されていたマンダの調整を借りました.ミガワリさんのブログで紹介されていたものですが,考察がとても面白かったので使ってみたいなと.

個別紹介:モロバレル

モロバレル@ゴツゴツメット
特性: さいせいりょく
性格: のんき
214(196)-92-132(240)-105-109(68)-31
キノコのほうし / ギガドレイン / まもる / いかりのこな
実数値意図
火力:無振り
耐久:HB 特化ランドロスのジメンZ乱数耐え
   HD あまり
すばやさ:最遅

安心安全?のダブルバトルでの厨ポケです.バンドリマンダとは相性補完が良く5世代のバトルトレインでもお世話になった組み合わせで,今回この組み合わせを使おうと思った一因でもあります.

個別紹介:カミツルギ

カミツルギ@とつげきチョッキ 
特性: ビーストブースト
性格: しんちょう
166(252)-201(0)-152(0)-72-91(252)-129(4)
リーフブレード / せいなるつるぎ /はたきおとす/ スマートホーン
実数値意図
火力:無振り
耐久:HB H振り
   HD 特化
すばやさ:4振り

雨に対して抗うために採用しました.耐久に振ったカミツルギは雨相手ならトノグドラやメガラグラージなどのエースを完璧に止めてくれる役割を期待できます.ただし,特殊耐久は特化にチョッキを着ていてもH振りのナットレイ程度なので他の特殊ポケモンに対して後出しできるほどの信頼は置けないと思います.

個別紹介:カプ・テテフ

カプ・テテフ@光の粘土
特性: サイコメイカー
性格: ひかえめ
145-94-107(92)-200(252)-135-136(180)
サイコキネシス/ ムーンフォース / ひかりのかべ / リフレクター
実数値意図
火力:特化
耐久:HB 特化ガオガエンのフレアドライブ耐え
   HD 無振り
すばやさ:最速70族抜き抜き

ガオガエンがトップティアにいる環境でねこだましを素通しするのはまずいだろうとのことで,モロバレルのキノコのほうしを生かすためにフィールドを取り返す役割も期待して採用しました.また,パーティ内にある程度積み技のあるポケモンたちを採用したのでそのサポートをするための壁採用です.

オフ大会結果と振り返り

オフ大会結果とパーティの振り返り

サンブロックで1勝4敗で予選落ちでした.
大会を経て,このパーティの構造的な欠陥が3つほど見つかりました.
1つ目はメタグロスを倒せるポケモンがドリュウズしかおらず,こちらのドリュウズが先発として投げていきたい枠であったために,メタグロスのスイーパー運用に勝てなかったことが挙げられます.
2つ目は雨パに対抗するのにマンダとモロバレルの2匹では不安だったためカミツルギを採用しましたが,雨以外のパーティと戦う時には役割がモロバレルと被りすぎていて非常に窮屈な選出を強いられてしまったことです.(相手のパーティにこういうことを強要するのが限界雨の強さではあるのですが)
3つ目は環境的にアタッカーとして強力なカプ・テテフは素早く倒せるようにメタを張られており(ゲンガーの毒技採用,メタグロス,カミツルギ等の強力な物理アタッカー採用等),メタへのメタなく壁サポートをさせるには無理があるという点です.

これらの点を踏まえて,このパーティでの改善案を挙げるとするなら

  1. カミツルギをガオガエンに変更する.これによって対メタグロスだけでなく,ランドロスやカプレヒレ,あめふらし組に対してドリュウズの安全着地を狙えるようになることや,相手のパーティのギミックへの対抗手段やこちらの積みサポートとして猫だましが採用できるようになる等このパーティの柔軟性が3倍にはなるはず.(まあ,事前にわかってはいたのですが特性威嚇のニャビーを持っていなかったので仕方なし.特性猛火でもガオガエンを採用するメリットはあったはずなので検討しなかったのは反省点だと思います.)

  2. バンギラスの持ち物をさらさらいわにする.天候を長く維持することでサイクル下でバンギラスを失った場合でも天候ギミックのないパーティ相手にドリュウズのスイーパー性能を上げることができ,ドリュウズの後発からの展開の選択肢を用意することができるようになるはず.

  3. カプ・テテフの努力値配分をHBベースにして,ビアーの実などを持たせる.これで,先発メタグロス以外には壁が張れるはずで先発メタグロスは砂コンビが強力に抑制しているので安定感が上がるはず.

くらいでしょうか.

オフ参加の感想

本戦の結果は不甲斐ないものでしたが,予選での試合内容はこちら視点では最後まで勝ち筋を追い続けられた熱い試合ができてとても楽しかったです.
また,サイドイベントとして環境とかがよく分からないまま戦ったバトルロイヤルや7世代のGS戦など本戦とは別の部分でも色々な戦いを経験することができ,とても楽しいオフになりました.

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