[9thGS]白馬バドレックスミライドン軸
構築経緯と基本戦術
2023年9月9日に開催されたカルフールさん(https://twitter.com/carrefour_poke)主催の第4回GS大会に上記の構築で参加しました.
この構築はカルフールさん主催の大会の第1,2,3回の1位構築がバドレックス(黒馬上の姿;以下黒バド)+ザマゼンタ,黒バド+ザシアン,黒バド+コライドンであり,黒バド+妖闘単体打点という組み合わせが一番強力だと判断したため,そこへのメタを考え始めました.
といっても,簡単な話で妖,闘を両方半減しつつワイドガードを覚えるポケモンならば,隣のザマゼンタ,コライドンなどにおびえず黒バドを無力化できると考えました.
パルデアにおいてこの条件を満たすポケモンはグレンアルマとドヒドイデの2匹であり,総合耐久の高いドヒドイデを軸とすることとしました.
ワイドガードを軸にする場合,この技は防御的な技なので隣の行動でアドバンテージを取ることが必須です.
そこで,ここまでザマゼンタやコライドンに対する打点,特に相手への遂行がどくどく頼りのドヒドイデではどうしようもないザマゼンタ(盾の王)への攻撃を重視してミライドンをスカーフで採用しました.
また,ミライドンが苦手な相手であるグラードンに対して強く,電気+氷の範囲打点という相手にテラスタルを切らせればどちらかが通る組み合わせを実現できるバドレックス(白馬上の姿;以下白バド)を2匹目の禁止伝説に採用しました.
また,この3匹と攻撃相性,防御相性共に優れているランドロスを採用して基本選出とすることとしました.相手の範囲攻撃をはじきつつサイクルをすることで,サイクル戦におけるダメージレースで勝利することを基本的な勝ち筋としています.
構築紹介
個別紹介:ミライドン
ミライドン@こだわりスカーフ (ハドロンエンジン) テラスタイプ 電気
ひかえめ H124 B4 C252 D4 S124
191/*/121/205/136/171
技1;りゅうせいぐん
技2;イナズマドライブ
技3;ほうでん
技4;ボルトチェンジ
カイオーガと並んで禁止伝説最強の特殊火力を持つポケモン.単体打点の火力が高いのが今回の構築の核となる要素だと考えています.
エレキフィールドを奪われるとかなり火力が落ちること,ボルトチェンジという技を僕が好きなことから上からボルトチェンジを押して負荷を与えながらクッションと交代する高速サイクルエースを担当してもらいました.
大会中はなぜかほうでん(Discharge)がじゅうでん(Charge)になっており,試合中にじゅうでんでこだわってしまうというハプニングがありました.
個別紹介:白馬バドレックス
白バド@たべのこし (人馬一体) テラスタイプ 炎
意地っ張り H252 A4 D252
207/204/170/*/182/55
技1;まもる
技2;ブリザードランス
技3;ボディプレス
技4;てっぺき
一般的な白バドは禁止伝説の中でも低めの素早さを生かしてトリックルームを始動できるエースとして運用するものですが,本構築とトリックルームの相性が非常に悪いことからトリックルームを採用しないこととしました.
そうすると技スペースがあまるので別の技を検討しました.
候補としてはサブウェポンとして氷との範囲補完が優秀なじだんだ,インファイト,カイオーガ意識のタネばくだん,びっくりどっきりテラバーストが一般的だと思います.補助技としてつるぎのまい,みがわりなどが有力です.
しかし,今回の構築では地面技の火力はランドロスの方が高く,耐久を下げるインファイトはグラードンへの等倍後出しを前提としているこの構築では白バドの過労死を招きそうだと考えたので耐久を下げない格闘技としてボディプレスを採用,その後相性の良いてっぺきを最後の技枠に入れました.
持ち物は鉄壁ボディプレという居座りが想定される型になったので食べ残し一択だと考えています.
また,白バドのD振りは構築全体の物理耐久はいかくで賄えるのに対して特殊耐久については素の状態でサイクルを回す必要があったためです.
個別紹介:ドヒドイデ
ドヒドイデ@ウタンのみ (さいせいりょく) テラスタイプ 地面
ずぶとい H252 B60 D196
157/*/198/73/187/55
技1;ワイドガード
技2;どくどく
技3;くろいきり
技4;じこさいせい
黒バドにサイコキネシスを打たれても余裕をもって耐えるためのウタンのみだったんですけど,黒バドの特性にきんちょうかんの効果が複合しているのであんまり意味がなくなっていますね.ひかえめの火力強化なしのサイキネを耐えるように努力値を振っています.
持ち物はシュカや防塵ゴーグルも候補だと思います.
ドヒドイデの強さを保証するどくどく,じこさいせいは確定で,くろいきりの枠はどくびしと最後まで悩んでいました.
しかし,どくびしを踏んでくれない禁止伝説(ザシアン(剣の王),ザマゼンタ(盾の王),ディアルガ)の対処が難しいことと,ミライドンの瞑想型やザマゼンタの鉄壁,コライドンのニトチャ等の積み技を使われると対処が難しくなると考え,それらを無効化できるくろいきり採用になりました.
個別紹介:ランドロス
ランドロス@とつげきチョッキ (いかく) テラスタイプ 炎
いじっぱり H244 A28 D228
195/185/110/*/129/111
技1;じだんだ
技2;テラバースト
技3;かわらわり
技4;とんぼがえり
ミライドンのひかえめ流星群+2段階下降流星群耐え残りAです.
サイクル構築にとって生きていてくれることはそれだけで価値があるので,ミライドンを相手取ったときに絶対に起きるであろうと考えられるミライドンに打たれる竜技をぎりぎり耐えてくれる+大ダメージを与える可能性を残すために耐久ガン振りランドさんです.グラードンの炎テラ眼鏡噴火を等倍で耐える+テラスタルで耐えて反撃という動きをしてくれたので特殊耐久ガン振りなのは間違ってないと思います.(試合は負けましたwww)
かわらわりは壁構築相手に使う場面があるかもしれないなと思っていましたが,積みをくろいきりやいかくでリセット可能な以上壁はあっても戦えると思う+範囲技であるじしんが欲しい時があったので変える方が良いと思います.
個別紹介:イエッサン♂
イエッサン♂@きあいのたすき (せいしんりょく) テラスタイプ エスパー
おくびょう H156 B100 S252
155/*/88/125/115/161
技1;ねこだまし
技2;トリックルーム
技3;いやしのねがい
技4;てだすけ
黒バドの攻撃を受けずにねこだましを振れるポケモンの一匹.
イエッサンさんが♂である理由は推しポケであることと共に,猫だまし無効の猫だまし役であることが大きな理由.
ミライドンが有効打を持ちにくいテツノカイナには上からねこだましを押し付けることができ,ライチュウなどの早いポケモンに対してもねこねこ合戦に負けない特性であることが♀にはない特徴です.
もちろん,サイコメイカーがとても強力なのでそちらで採用してもよいのですが,今回はミライドンの火力を落としたくないと思ったのでそれ以外で採用しました.また,今作では♀の技であった癒しの願いをもらったのでサイクル構築である本構築において,後発を安着させられるこの技はとても重宝しました.
個別紹介:チオンジェン
チオンジェン@オボンのみ (わざわいのおふだ) テラスタイプ 水
ずぶとい H244 B252 D12
191/*/167/115/157/90
技1;まもる
技2;ギガドレイン
技3;バークアウト
技4;やどりぎのたね
グラードンに対して後投げをする要因として考えていた子です.
多くのグラードン構築にコライドンが入っていたので出せませんでした.
悪耐性は黒バドに強めなのでいいかなと思っていたのですが,過剰な対策でした.この枠は本当にもう少し考察すべきだったと思います.
大会での試合と結果
7-2で1位でした.
1戦目:黒馬ザマゼンタ
初手ザマゼンタ+ランドロスに対してミライドン+ドヒドイデで対抗しました.ザマゼンタ方向にボルトチェンジ+ドヒドイデはランドロスにポケモンチェンジしました.そして,ボルトチェンジから白馬バドレックスを出すとザマゼンタは白馬方向にボディプレ,ランドロスはランドロス方向にじだんだでした.
2ターン目,白馬バドレックスはブリザードランス,ランドロスはとんぼ返りをランドロス方向に選択しました.これに対してお相手はランドロスをイッカネズミに交代,ザマゼンタは鉄壁を選択していました.
ランドロスがゴツメで削られた後ひとでちゃんを場に出しました.
3ターン目,バドレックスは守るを選択,イッカネズミのいかりのまえばとザマゼンタのボディプレの集中を防ぎつつひとでちゃんの黒い霧でザマゼンタの防御3段階バフを解除しました.
4ターン目,イッカネズミのアンコール読みでバドレックスをランドロスに交代,役割のないドヒドイデをミライドンに交代しました.イッカネズミは読み通りバドレックス方向にアンコール,ザマゼンタはランドロス方向にボディプレスでした.
5ターン目,相手のザマゼンタがテラスタルイナズマドライブ圏内であったため,イッカネズミのこのゆびとまれ読みで(放電;Dischargeのつもりで)充電(Charge)を押しました.焦りました.ランドロスは相手のランドロスが登場するよみでとんぼ返りをイッカネズミ方向に押しました.
イッカネズミは読み通りこのゆびとまれで,ザマゼンタは鉄壁でした.
ランドロスのとんぼ返りから白馬バドレックスを登場させました.
6ターン目,充電でこだわってしまったミライドンをドヒドイデに引き,ブリザードランスを打つとイッカネズミはこのゆびとまれを押しつつボディプレスでミライドン方向に攻撃していました.イッカネズミを突破しつつ黒バドレックスとザマゼンタ,白バドとひとでちゃんの狙っていた場面が来ました.そこで,ひとでちゃんでワイドガード,白バドでブリザードランスを押すとザマゼンタはボディプレスを白バドに,黒バドレックスはアストラルビットで攻撃してきたので黒バドレックスを8割削ることに成功しました.
その後,黒い霧で相手の火力を削ぎつつ押し切って勝ちました.
2戦目:黒馬ザマゼンタ
初手,ザマゼンタ+クレセリアに対してミライドン+イエッサンさんで対抗.ゴリランダーとフィールドの取り合いをしながらミライドンを通して勝ち.
3戦目:白馬カイオーガ
相手の白バドが草にテラスタルしたため,白バドミラーがガン有利になったため勝ち.
4戦目:グラードン+コライドン(グラコラ)
初手グラードン+ハバタクカミに対してイエッサンさん+ミライドンでスタート.ねこだましでグラードンを止めつつ電気テラスタルイナズマドライブでカミを突破.その後,グラードンの横に登場したイーユイもイナズマドライブで突破したが,グラードン+炎テラスタルコライドンの並びに,後発のバドレックスが抗えずに負け.
5戦目:グラコラ
初手ドレディア+グラードンに対してミライドン+イエッサンさんからスタート.ねこだましでドレディアを止めつつボルトチェンジでドレディアを削るもののグラードンが炎テラスタル眼鏡噴火を叩き込んできたため,チョッキランドロスが8割削られる.ランドロスに炎テラスタルを切り,お先噴火を何とか耐えてドレディアを突破したものの,後発でグラードンハバカミイーユイに抗えず負け.
6戦目:ミライドン+グラードン
初手イエッサンイーユイに対して白馬ランドで対抗.イーユイの白馬狙いの悪の波動を守るで弾いてイエッサンのサイキネをチョッキランドで耐えつつじだんだでイーユイを突破.
後発からブリザポスが登場する.
白馬バドレックスの鉄壁ボディプレとD振りでブリザポスとミライドンを貫いて勝ち
7戦目:黒バドザマゼンタ
初手オーロンゲディンルーに対してミライドン+イエッサンからスタート.イエッサンでオーロンゲにねこだましを振りつつボルトチェンジでオーロンゲを削って白馬バドレックスを場に出す.オーロンゲはひるんで動けず,ディンルーはじだんだを白馬バドレックスに向けて攻撃.
2ターン目,ディンルーはザマゼンタに交代しながらオーロンゲはリフレクター.こちらはてだすけ+ブリザードランスを相手に対して叩き込んだ.
その後はディンルーに毒を通したり,ザマゼンタの鉄壁を黒い霧で消したりなどをしながらディンルーを突破して勝ち.
8戦目:黒バドザマゼンタ(再戦)
勝ち.
9戦目:黒バドザマゼンタ(再戦)
勝ち.
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