[レギュFダブル]ガチキリン軸
構築経緯と基本戦術
2024年2月2~4日に開催されたPJCS予選第1回大会に上記のパーティで挑戦し,95位という結果を得られたのでこの構築で大会に挑戦することにした経緯を説明したいと思います.
PJCS予選第1回大会を目標にレギュレーションFのランクマッチが始まってから環境で強いパーティの発掘と環境全体の把握に取り組みました.
まず,環境で強そうだと思って自分で組んだパーティの軸としては以下の4つを組んで試してみました.
トルネロス軸追い風
イエカシラ軸のサイコフィールドパーティ
ブリジュラス軸の雨パーティ
パオジアン軸先制技パーティ
また,レギュDで個人的に良い結果を出せていたドラパキリン軸のパーティも併せて5つのパーティの軸から最も環境で戦えるものを選ぶことにしました.
また,環境全体の分析の結果から予選で多く採用されるであろう勝つべきパーティは以下のパーティだと考えました.
トルネロス軸追い風(エースはウーラオス水,化身ランドロス)
イエカシラ軸サイコフィールドパーティ
ガチキリン軸トリル
そこで,自分で組んだ5つの軸のパーティのうち,上記2つの軸に対して勝率の良かったドラパキリン軸のパーティをガチキリン軸にも勝てるように改修して挑むことにしました.
以前組んだパーティからの変更点は以下の点です.
レギュDにいたヒードランやヒスイウインディを仮想敵としたオーガポンの技枠をリキキリン軸トリルに刺さるちょうはつに変更
ガチグマがトップメタになったことによるエースのミラーに勝つためにガチグマのSを無振りから1ランク下降でモロバレルに抜かれないラインに変更.また,オーガポンの地面技がなくなったことにより,地面技を強く使えるポケモンが欲しかったので技構成の変更
悪ウーラオスやブエナカミが増えたことによるドラパルトの刺さりの悪さを受けてエースを鉢巻ドラパルトから眼鏡カミに変更
基本戦術としては元構築と同じくエースであるカミとガチグマの範囲技を主体に戦い,スカーフウーラオスやオーガポンゴリランダーのグラススライダーによるビートダウンを勝ち筋としています.
構築紹介
個別紹介:リキキリン
リキキリン@オボンのみ(テイルアーマー) テラスタイプ 水
のんき H108 B164 D236
209/*(95)/122/130/120/58
技1;マジカルシャイン
技2;てだすけ
技3;サイドチェンジ
技4;トリックルーム
実数値意図
すばやさ:最遅
耐久:HB ウーラオスの特化雨しずくすいりゅうれんだ乱数51.15%
HD ハバタクカミの特化眼鏡テラムンフォ乱数18.75%
火力:無振り
追い風へのカウンターやハバカミでのビート展開からのスイッチなどいろいろな展開につなげられるポケモン.何より特性によるねこだまし,先制技無効がめちゃくちゃ環境に刺さっている.前構築との変更点としてゴツゴツメットをオボンのみに変更したがどちらの道具にも一長一短があるため適切であったかは微妙.
個別紹介:ハバタクカミ
ハバタクカミ@こだわりメガネ(こだいかっせい) テラスタイプ フェアリー
おくびょう C252 H4 S252
131/*/75/187/155/205
技1;ムーンフォース
技2;マジカルシャイン
技3;シャドーボール
技4;パワージェム
実数値意図
火力:ぶっぱ
すばやさ:特化
耐久:あまりH
前期使っていたドラパルトの代わりに高速エースを務めるポケモン.環境的に炎枠がエンテイからガオガエンに推移しており,増えつつあった水ウーラオス軸追い風に対抗するためのタケルライコ採用などにも刺さった.本構築のMVP1人目.
リキキリンの特性とサイドチェンジ,オーガポンのこの指で守ることでこのポケモンは攻撃を受けないのでCSぶっぱ.
個別紹介:ウーラオス(れんげき)
ウーラオス(れんげき)@こだわりスカーフ(ふかしのこぶし) テラスタイプ 水
いじっぱり H60 A172 D100 S176
183/189/120/*/93/139
技1;すいりゅうれんだ
技2;インファイト
技3;アクアジェット
技4;とんぼがえり
実数値意図
火力:水テラスすいりゅうれんだでHBカミ高乱数1発(93.4%)
すばやさ:136族抜き+1
耐久:あまりD厚め(特化ハバタクカミのダブルダメマジシャ耐え)
ゴリランダーの特化きせきのタネグラスラ低乱数(12.5%)
対面最強枠+展開役.オーガポンゴリラでは処理が遅めな炎に対する回答でもあり,悪ウーラオスへの対抗手段でもあった.安定の強さ.
個別紹介:ガチグマ(赫月)
ガチグマ(赫月)@シルクのスカーフ(しんがん) テラスタイプ ノーマル
ひかえめ H100 C212 D156 S40
201/*/140/205/105/77
技1;まもる
技2;ブラッドムーン
技3;ハイパーボイス
技4;だいちのちから
実数値意図
火力:ほぼ全振り
耐久:D厚め(ライコの流星群をGF2回分で乱数2耐え 25%)
すばやさ:こご風でバレルに抜かれないライン
オーガポンから地面技がなくなったことにより,地面技を強く使えるポケモンとして技構成をしんくうは→だいちのちからに変更.D振りのおかげでライコの活性流星群を乱数で耐えたりもしたので強かったのだが努力値に余裕はない.基本はこの指で守りたい.
個別紹介:ゴリランダー
ゴリランダー@とつげきチョッキ(グラスメイカー) テラスタイプ 炎
いじっぱり H12 A252 B4 D172 S68
177/194/111/*/112/114
技1;ねこだまし
技2;ウッドハンマー
技3;10万馬力
技4;グラススライダー
実数値意図
火力:特化
すばやさ:無振り91族+3
耐久:HP 16n+1かつDをできるだけ高く
普通のチョッキゴリランダー.エンテイやライコにテラスタルで抗うための炎.無難に強い.
個別紹介:オーガポン(かまど)
オーガポン@かまどの面(かたやぶり→おもかげやどし) テラスタイプ ほのお
いじっぱり H252 A76 B100 D76
187/165/117/*/126/131
技1;ツタこんぼう
技2;グラススライダー
技3;ちょうはつ
技4;このゆびとまれ
実数値意図
耐久:HB 無振りガオガエンのフレアドライブ2耐え
HD 臆病眼鏡カミのテラムンフォ乱数2耐え(1.17%)
火力:11n
すばやさ:無振り
MVP2人目.トリル始動役に対してちょうはつを打つことで全体技とツタこんぼうをポチポチしているだけで勝ったという試合が何試合もあった.そうでなくてもテラスツタこんぼうの圧力は高く,水ウーラオスにも裏からのゴリラ投げという択を見せつけることで相手の行動を大きく制限できるのが強力だった.努力値は4余っているが相手のオーガポンにトリル下で上を取るために無振り.
大会結果
レート1760で95位.
予想はしていなかったが環境にタケルライコが増えたのが本構築の勝ち筋をより太くしたという点はとても有利に働いたと思います.イエッサンや水オーガポンと違い,電気耐性のあるこの指役であるという点は炎オーガポンの強い点だと思います.
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