見出し画像

[レギュGダブル]グラードン軸


構築経緯と基本戦術

レギュレーションFで個人的にお気に入りだった軸として炎オーガポン+ゴリランダーのグラススライダー軸の構築をレギュレーションGに向けてリメイクしてみようと考えた.
実際,コライドンやグラードンは炎オーガポンのツタ棍棒に対する火力支援となりつつ,炎オーガポン+ゴリランダーのグラスフィールド軸が苦手としている威嚇持ちの炎タイプであるガオガエンに対して効率よく(何なら一撃で)ダメージを与えられるポケモンであるため,この軸と相性が良いように感じられた.
そこで,当初炎オーガポン+ゴリランダーに加えて鉢巻コライドンを採用し,古代ポケモンで相性のよさそうな2匹(ハバタクカミ,タケルライコ)と手動の日本晴れ展開役(ボルトロス(化身))の6匹で戦っていた.
この6匹で戦っていて感じた課題が2点存在し,

  • 氷の一貫がひどく,コライドンの炎テラスタルをもってしても白馬バドレックスに抗しきれなかったこと

  • 晴れ下では炎タイプの大火力が強力で,草技を半減してくる飛行タイプには炎技を打てばよいことが明らかになり,パーティ内に飛行タイプを倒すための電気火力が過剰になっていたこと.

そこで,これらの課題の解決のために,タケルライコを氷技に対して耐性があり,白馬バドレックスに対して全体技で弱点をつけるサーフゴーに変更した.その結果白馬バドレックスに対する勝率は向上した.しかし,この変更でも対白馬は十分でなく,特に炎テラスタルの白馬バドレックスに対して遂行速度が遅くなり,ダメージレースで負けるという展開が頻発した.
また,もともとの素早さが高く,最速110族や同族など素早さに努力値を振ることに価値があるコライドンでは耐久が薄くなりやすく,シーズン18最終盤に流行した珠やメガネなどの火力アップアイテムを持った黒馬バドレックスに対して順当に吹き飛ばされて負けるということが多々あった.

そこで,素早さがさほど重要でなく,炎タイプに明確に打点が持てる禁止伝説としてコライドンの代わりにグラードンを採用し,アストラルビットに対する耐性のあるタスキ枠⁺物理攻撃主体の本構築の火力バフ役としてハバタクカミの代わりにパオジアンを採用して基本選出が完成した.

この後,ペリウーラ白馬に対する勝率が良くないと考えて補完枠をいろいろと検討したが,パーティに合う子が見つからなかった.残念だ.

構築紹介

個別紹介:オーガポン(炎)

オーガポン(炎) @ かまどのめん
テラスタイプ: ほのお
特性: かたやぶり
性格: いじっぱり
187(252)-165(76)-117(100)-72-126(76)-131(4)
ツタこんぼう / グラススライダー / ウッドホーン/ このゆびとまれ

DLC第1弾の新星.ダブルバトルにおけるこの子の強みは

  1. 相手の草タイプ(ゴリランダー,モロバレル)に対する有利と圧倒的な圧力

  2. 草・炎タイプのこのゆびとまれ持ちであることによるキノコのほうしやおにびによる妨害への耐性

  3. 等倍をあっさりワンパンするテラスツタ棍棒の火力

が挙げられると考えている.また,テラスグラスフィールドグラススライダーの火力はカイリューのノマテラ鉢巻神速と同等の火力が出るため,先制技としては破格の火力になる.
技構成は強みを発揮するためのツタこんぼう,このゆびとまれは確定でゴリランダーと組み合わせると超強力なグラススライダーも確定.
最後の1枠は環境に合わせて選べる枠だと思っていて,対面維持が可能なニードルガード,炎への打点じだんだ,グラススライダーでは少しだけ足りない火力を発揮しつつ,このゆびとまれ枠として耐久を補強するウッドホーン,トリル展開を阻止できるちょうはつなどが候補だと思っているが,本環境ではニードルガードとウッドホーンが強力だと感じた.

個別紹介:ゴリランダー

ゴリランダー
テラスタイプ: ほのお
特性: グラスメイカー
性格: いじっぱり
177(12)-194(252)-110-72-112(172)-114(68)
ねこだまし / ウッドハンマー / 10まんばりき / グラススライダー

チョッキゴリラ.ダブルでゴリランダーを使う時には基本的に最強の型だと思っている.とつげきチョッキが構築に2つ欲しくなることが余裕であるのが難しいところだが.
技構成の10まんばりきの枠はとんぼ返りと選択だが,グラードンで処理しきれなかった場合にガオガエンやミライドン,タケルライコに打点を持っていた方が安心できるということで10まんばりきにした.テラスタルを切れば,イーユイなんかも処理できる.

個別紹介:グラードン

グラードン
テラスタイプ: ほのお
特性: ひでり
性格: いじっぱり
207(252)-201(100)-160-108-130(156)-110
まもる / だんがいのつるぎ / ヒートスタンプ / おにび

禁止伝説環境の古豪.晴れパーティにとって地面打点というのが如何に重要なものかということをコライドンを使うことで思い知った.
また,クリアチャームの登場によって剣盾までのグラードン軸と比べてガオガエンの処理がとても簡単になった.

グラードンの技構成はクリアチャームを持っている以上ねこだましに弱くなるので守る,メインウェポンのだんがいのつるぎは確定で,炎テラスタルや晴れと相性の良い炎技か飛行・炎タイプに刺さる岩技か,剣舞やビルドアップなどの積み技か,おにびやてだすけなどのサポート技が候補になると思うが,岩技は火力不足になりがち+命中不安であり,テラスタルで一致になる炎技と新技である「おにび」を採用することにした.

グラードンの炎技としては「ほのおのパンチ」と「ヒートスタンプ」が候補として挙げられる.役割対象であるザシアンが草テラスタルしてきたときにきちんと倒せる「ほのおのパンチ」,黒馬を晴れ+テラスタル込みでワンパンでき,他のポケモンに対してもほのおのパンチよりも火力の出る「ヒートスタンプ」とそれぞれにメリットがあるが,今回は後者のメリットを重視してヒートスタンプとした.

スカーレットバイオレットで新たに習得した「おにび」の使い心地としては,最もメジャーな対策である炎テラスタルがグラードンの前で切りにくいということから,かなり強力な妨害手段を得たと感じた.

個別紹介:パオジアン

パオジアン @ きあいのタスキ
テラスタイプ: ゴースト
特性: わざわいのつるぎ
性格: ようき
155-172(252)-101(4)-99-85-205(252)
まもる / つららおとし / かみくだく / こおりのつぶて

最凶の4災.グラードンのメイン火力である地面と補完が良いのでつららおとしは山ほど打つし,こおりのつぶてもとても良い仕事をしていた.
氷技による技範囲の補完が伝説ポケモンの攻撃と相性が良い+ガオガエンに対して伝説ポケモンが高打点を持っているこのパーティでは格闘技はあまり必要ではなく炎タイプにも通るかみくだくは割と打ったためおそらくこの技構成はこのパーティでは結論となりそうだ.(ちなみにかみくだくはふいうちでもいいかもしれない)

個別紹介:サーフゴー

サーフゴー @ こだわりメガネ
テラスタイプ: はがね
特性: おうごんのからだ
性格: ひかえめ
175(100)-72-116(4)-187(132)-114(20)-136(252)
ゴールドラッシュ / シャドーボール / パワージェム / トリック

好きなポケモン枠.とはいえキチンと活躍しており,鋼と地面の全体攻撃を両方耐えられるポケモンが少なく,どちらも等倍以下に抑えられるメジャーなテラスタルである水はグラススライダーで弱点を突けるため,低速で固めた構築(純トリル構築)にはあまりにも無慈悲な刺さり方をする.このあまりにも刺さりすぎる全体攻撃2連打に対してはワイドガードが刺さるのだが,ペリッパー以外のポケモンがそれをしようとすると今度はトリル展開役へのトリックが刺さってしまうという裏択が存在する.
また,基本選出は氷格闘が通る+物理オンリーの構成ため,ザマゼンタ軸の突破が難しいのだが,サーフゴーはちょうど弱点をカバーしつつザマゼンタへのシルバーバレットとなっている.

技構成についてゴールドラッシュとトリックは確定だと考えている.
その他の技候補としては一致のウェポンシャドーボール,炎タイプに対する打点パワージェム,水タイプに対する打点10まんボルト,素のザマゼンタに効果抜群のきあいだま,トリル展開役にトリックをした後にトリルターンをしのぎやすくするための守るくらいが技候補だと考えていて今回はシャドーボールとパワージェムを採用した.

個別紹介:テツノカイナ

テツノカイナ @ たべのこし
テラスタイプ: みず
特性: クオークチャージ
性格: わんぱく
235(44)-161(4)-154(92)-63-120(252)-85(116)
まもる/ かみなりパンチ/ ボディプレス / てっぺき

ペリウーラ白馬に抗うために考えていた補完枠.実はあんまりしっくり来ていない.実際,水テラスタルでてっぺきを積んだテツノカイナはペリウーラ白馬ではほぼ突破不可能ではあったのだが,さすがに集中攻撃を受けすぎると突破されること,基本選出があまりにもペリウーラ白馬にダメージレースで負けるため,最後の1匹になってしまいやすいことから補完枠としても十分な力を発揮させてあげられなかった.

他の補完枠としてはHBトリトドンやHDビルド水ウーラオス,珠ライコ等を考えていましたが,特化インファイト+Wダメ特化ブリザードランスがとても怪しかったり,ダメージレースで勝てる未来が見えなかったのであきらめてしまいました.白馬,硬すぎるし火力がありすぎる.

仮想敵に対する選出

対白馬軸

今期は最大多数の軸としてペリウーラ白馬(補完枠にタケルライコ,モロバレル,ガオガエン)という天候要素を取り入れたスイッチトリルに対しては白馬ウーラの初手に対して炎ポン+ゴリランダーと入って,相手の白馬引きor水ウーラ守るという2択に対してグラスラでのウーラ集中or白馬にねこだまし+ツタこん(ウッドホーン)という外したら即負けの択を通すしかないと思っているので不利なマッチだと考えている.
今回は補完枠としてこの構築に対して抗えるポケモンを探していたが結局見つけきれなかった.

ペリッパーのいない白馬軸に対してはグラードンに対して炎テラスタルを切りながらの断崖の剣が受からないよりの構築が多かったので,断崖の剣を通すためのサポートとしてグラードン自身のおにび,サーフゴーのトリック,ゴールドラッシュを上手く使いながら断崖の剣を押し続けていれば安定して勝てると考えている.
また,基本選出のうちのゴリラ+炎ポンは先制技を軸としているため,ガチトリルに対して有利に戦える.炎ポンのかたやぶりがグレンアルマの草テラスタルやリキキリンに対してかなり刺さる.

対黒馬軸

まず,黒馬軸の構築について黒馬が火力マシマシの速攻志向なのか耐久に振って悪だくみを積むことで全抜きを狙ってくるパーティなのかを見極める必要がある.
速攻志向の黒馬であると判断した場合は火力強化のある黒馬に手助けor一致テラスタルの強化が入ったアストラルビットはパオジアンがタスキで耐える以外に生き残る術がないので相手の黒馬にかみくだくを押せるようにしておく必要がある.相手の黒馬のアストラルビットを打ってくるターンにかみくだくを当てて最低でもオーガポンのグラススライダーで縛れるようにしておけると勝てる.もしくは火力強化のないアストラルビットならグラードンが耐えるのでテラスタルヒートスタンプを黒馬に当てられると倒せる.ただし,どのようにしても黒馬のまもるが裏目になるので初手から択になる.
(ちなみにお相手は黒馬が動かない場合はほとんどアドを取れないことが多いのでどちらが有利とはいえない択になっていると思われる.)

耐久志向の黒馬の場合,この指とまれで守ってくることが多い(ピッピ,イエッサン♀等).その際はグラードンの断崖の剣やテラスタルサーフゴーのゴールドラッシュで大きくアドを稼げるのでサーフゴーのゴールドラッシュを打つ(サポーターのこの指読み)orパオジアンに引きながらヒートスタンプ(サポーターの手助け読み)という形の択になる.
どちらにしても相手のバドレックスを落とせた場合はほぼそのまま勝ちになることが多いのでこの構築に対しては有利と考えている.

対ザマゼンタ軸

先発:グラードン+炎ポン
後発:ゴリラ+サーフゴー
勝ち筋としてはザマゼンタ軸のパオジアンを倒した瞬間にお相手がサーフゴーを倒せなくなることが多いのでそれを狙っていく.
ザマゼンタがてっぺきを積む時間におにびを当てることができればザマゼンタ横のサイクルと戦うための時間稼ぎができる.

対カイオーガ軸

先発:グラードン+パオジアン
後発:ゴリラ+オーガポン
トルネロスをパオジアンで処理できれば,断崖の剣や炎ポンの攻撃がかなり通りやすくなる.晴れ+草耐性+タスキを利用して雨水全体技の直撃を避けつつ断崖の剣か炎ポンの一貫を狙う.

対ミライドン軸

先発:グラードン+パオジアン
後発:ゴリラ+オーガポン
基本的にこの選出でグラードンの断崖の剣が通らないトルネロスやランドロスを排除した後の断崖の剣連打が強かった.
グラードンへのメガネ流星群直撃だけが負け筋なのでゴリランダーのフィールド,ねこだまし,パオジアンのつららおとし,オーガポンのこのゆびとまれでグラードンを守りつつ断崖の剣で削りきることを狙う.

結果

メインロム:TN DontakuではR1807,サブロム:TN アリスではR1727でした.
今期は数値が低すぎてさすがに嘘と思えてしまったHBウォッシュロトムを使ってみようかなとか,グラードン以外の伝説ポケモンの開拓をしてみようかなと思います.

結果!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?