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[9thGS]禁止伝説組み合わせTier考察


禁止伝説組み合わせ評価基準

2023日10月31日現在,パルデア地方における使用可能な禁止伝説ポケモンは以下の通りです.

  • カントー地方1種(ミュウツー)

  • ホウエン地方3種(グラードン,カイオーガ,レックウザ)

  • シンオウ地方3種(ディアルガ,パルキア,ギラティナ)

  • ガラル地方4種(ザシアン,ザマゼンタ,ムゲンダイナ,バドレックス)

  • パルデア地方2種(ミライドン,コライドン)

これら,計13種のポケモンの組み合わせは13×12÷2=78通りが可能です.
これらのポケモンのうち,バドレックスについてはフォルムチェンジが3種類ありますが,戦力的な評価で黒馬上の姿と白馬上の姿を区別して評価するとすると組み合わせは12種増えて合計90通りの組み合わせが可能です.
その中から著者が構築を組んだり,頻繁に戦ったりして良く知っていると思っている13の組み合わせについてTierを考えました.
Tier 1は相性の良い一般ポケモン込みで極端な不利が存在せず,どの組み合わせの伝説ポケモン2匹に対しても互角以上に戦えると思っている組み合わせです.Tier 2は一部ポケモンの組み合わせに不利があると思っているものです.

禁止伝説ポケモン組み合わせTier list

Tier 1

ミライドン+カイオーガ

基本戦術と相性評価:ミライドンの高火力電気技(イナズマドライブ,ボルトチェンジ)による制圧と高火力範囲技しおふきが使用可能なカイオーガの組み合わせ.

相性の良い一般ポケモン
・テツノカイナ
(相性の良い理由:伝説ポケモンに足りない物理火力である点,ミライドンの特性とのシナジー,ねこだまし,交代技)
・モロバレル
(相性の良い理由:両方の苦手な草タイプ,テツノカイナに強めなこと,ターゲット変更技,鈍足であることによる天候奪取に対する優位,再生力によるミライドンのボルトチェンジの交代先になりやすさ)
・トルネロス(化身)
(相性の良い理由:いたずら追い風,あまごいなどによるサポート性能,両方の苦手な草タイプに対する大きな打点,地面技に対する交代先となれること,いたずらごころの特性を持つポケモンのなかでは耐久があり,サイクルが可能なこと)
・レジエレキ
(相性の良い理由:エレキフィールドによる火力の強化,黒バドより早いことによる対黒バド性能,エレキネットによるSサポート)
・テツノツツミ
(相性の良い理由:こおりタイプの攻撃による電気技,水技との相性補完,ミライドンの特性とのシナジー,こごえるかぜによるSサポート)

黒馬バドレックス+ザマゼンタ

基本戦術:高威力霊範囲技であるアストラルビットと高火力ボディプレスによるビートダウンと黒バドの悪だくみ,ザマゼンタの鉄壁による詰ませを狙える組み合わせ.

相性の良い一般ポケモン
・イエッサン(♀)
(相性の良い理由:黒バドミラーで有用なゴースト無効のこの指とまれ持ち,サイコフィールドによるねこだまし,先制補助技耐性付与)
・オーロンゲ
(相性の良い理由:黒バドミラーで有用なゴースト耐性,いたずらごころによるでんじは,両壁,ねこだまし,先制技,交代技)
・ディンルー
(相性の良い理由:災いの器によるザマゼンタの耐久補強,黒バドとの相性補完,禁止伝説両方が苦手なイーユイ,ミライドンへのメタ)
・ボルトロス(化身)
(相性の良い理由:ザマゼンタの処理が遅い水タイプ,飛行タイプへの高威力範囲技持ち,いたずらごころによるサポート性能)
・ゴリランダー
(相性の良い理由:グラスフィールドによる禁止伝説ポケモンの耐久補強,ねこだまし,黒バドによる遂行が遅いカイオーガへの高威力技持ち,先制技,交代技)
・トドロクツキ
(相性の良い理由:禁止伝説両方が苦手なイーユイへの回答,おいかぜ,ワイドブレイカーによるサポート性能,高威力悪技持ちであることによるザマゼンタとの攻撃相性)
・イッカネズミ
(相性の良い理由:黒バドミラーで有用なゴースト無効のこの指とまれ持ち,フェイント,怒りの前歯,アンコールなどの補助技,フレンドガードによる耐久補強)

白馬バドレックス+ミライドン

基本戦術:高威力こおり範囲技ブリザードランスとミライドンの高威力電気単体技でのビートダウンを狙う組み合わせ.

相性の良い一般ポケモン
・テツノカイナ
(相性の良い理由:ねこだまし,ミライドンの特性とのシナジー,交代技,格闘技との攻撃相性)
・ランドロス
(相性の良い理由:いかく,地面耐性によるミライドンとのサイクルの可能性,地面技との攻撃相性,交代技)
・キュウコン(アローラ)
(相性の良い理由:雪による白馬バドレックスの強化,オーロラベール)
・ディンルー
(相性の良い理由:災いの器による白バドの耐久補強,相性補完,カタストロフィによる削り性能)
・ガチグマ
(相性の良い理由:ミライドンのボルトチェンジからの展開でトリル1ターン目からの根性発動が狙える,単体地面技,黒馬バドレックスに抗うための霊耐性)
・テツノイサハ
(相性の良い理由:ミライドンの特性とのシナジー,グラードン,カイオーガへの繰り出し性能)
・テツノツツミ
(相性の良い理由:ミライドンの特性とのシナジー,フリーズドライによる攻撃の補完)

黒馬バドレックス+コライドン

基本戦術:高威力霊範囲技であるアストラルビットと高火力格闘技によるビートダウン,晴れシナジーによる炎範囲技によるビートダウンを行う組み合わせ.

相性の良い一般ポケモン
・イーユイ
(相性の良い理由:黒バドの火力増強,コライドンとの晴れシナジー,悪耐性による黒バドミラーでの回答となれる性能)
・ヤミラミ
(相性の良い理由:天候奪取に有利なSの遅いいたずらごころサポーター,ねこだまし,アンコールなどザマゼンタに強めである点)
・ゴリランダー
(相性の良い理由:カイオーガに後出せるコライドン以外のポケモン,ミライドンの火力軽減,交代技,ねこだまし,消耗の激しいコライドンへの耐久補強)
・オーロンゲ
(相性の良い理由:黒バドとの相性補完,いたずらごころサポーターで両壁,でんじは等を扱える,ねこだまし)
・イエッサン(♀)
(相性の良い理由:黒バドミラーで有用なゴースト無効のこの指とまれ持ち,サイコフィールドによるねこだまし,先制補助技耐性付与)

Tier 2

黒馬バドレックス+ザシアン

基本戦術:高威力霊範囲技アストラルビットと攻撃相性の良いフェアリー単体打点で攻撃することによるビートダウン.

相性不利のパーティ:黒馬バドレックス+コライドン
理由:コライドンは炎テラスタルが多く,テラバーストがないザシアンからは大きな打点がない.特殊耐久に厚いコライドンには多くのアドを稼がれてしまうことが多い.また,このパーティは相性的にイーユイが入ることも多く,ザシアンが剣の王の姿であれば伝説ポケモン2匹が不利を取る.

グラードン+コライドン

基本戦術:天候を晴れにする特性を持つポケモン2匹を軸に古代パラドックスポケモンや葉緑素などの晴れシナジーで戦う.

相性不利のパーティ:ミライドン+カイオーガ
理由:初手ミライドン+何か(モロバレルとか)後発カイオーガという選出に有利な選出を行うのが難しいと考えている.古代パラドックスであるハバタクカミのフェアリー技とグラードンの地面範囲技のシナジー,凍える風からの先制断崖の剣など強力な動きがあるがそのためにグラードンの耐久が薄くならざるを得ず,ミライドンのハドロンエンジン流星群で対面で負けかねない.

黒馬バドレックス+グラードン

基本戦術:黒馬バドレックスによるビートダウンを狙いつつ,アストラルビットを余裕をもって耐えてくる耐久降りのミライドンをグラードンで牽制する組み合わせ.

相性不利のパーティ:黒馬バドレックス+ザマゼンタ
理由:黒馬ミラーであり,ノマテラ以外では同速対決になりがちだが,ザマゼンタ側はテラスタルを切らずにワイドガードで同速を拒否できる.また,ザマゼンタに鉄壁を積まれると範囲火力主体でミライドンを牽制するために特殊耐久に厚めに振ったグラードンでは効果抜群でも突破できない.苦しい戦いを強いられることになる.

黒馬バドレックス+カイオーガ

基本戦術:アストラルビットとしおふきの範囲技で戦う組み合わせ.

相性不利のパーティ:ミライドン+カイオーガ
理由:カイオーガは特殊耐久が高く,黒馬バドレックスでは処理が困難であることとカイオーガミラーでもお互いの主力が水技であるためにダメージを与えにくい.しかし,ミライドン側は黒馬,カイオーガの両方に1撃で突破しかねない火力がある.また,カイオーガをボルトチェンジから交代から降臨させるリスクが小さくなる.そのため黒馬側はダメージレースで不利な戦いをすることになる.

白馬バドレックス+カイオーガ

基本戦術:白馬バドレックスのトリルを始動し,カイオーガの水範囲技,白バドのこおり範囲技でビートダウンを狙う組み合わせ.

相性不利のパーティ:ミライドン+カイオーガ
理由:カイオーガがミライドンに不利であることに加えて眼鏡のミライドンはHD白馬バドレックスをワンパンしかねない.また,ミライドン+カイオーガはゴリランダーが重めなのでモロバレルが採用されることが多い.それがトリル軸に突き刺さる.

黒馬バドレックス+ミライドン

基本戦術:黒馬の高威力霊範囲技とミライドンの高威力単体技でのビートダウンを狙う組み合わせ.

相性不利のパーティ:黒馬ミラー
理由:このパーティはディンルーが重すぎるため,黒馬バドレックスのテラスタルを同速ゲーの拒否ができるノーマルにすることができない.そのため,このパーティは黒馬ミラーで同速50パーセント以上の確率で負けることになる.

ザシアン+ギラティナ

基本戦術:ギラティナ,ザシアンの霊とフェアリーの通りの良い火力でビートダウンを狙う組み合わせ.

相性不利のパーティ:黒馬バドレックス+ザマゼンタ
理由:ギラティナがかげうちを持っており,ある程度牽制できるとは言え,黒馬バドレックスには両方のポケモンが上から攻撃されるうえ,両禁止伝説ポケモンが物理なのでザマゼンタに鉄壁を積まれて詰まされることを常に警戒する必要がある.

カイオーガ+ミュウツー

基本戦術:カイオーガ,ミュウツーによるビートダウンを狙う組み合わせ.ミュウツーが物理に対してやけどによる起点作成を行ってカイオーガが瞑想で詰めるという戦術もとれる.

相性不利のパーティ:ミライドン入りのパーティ
理由:カイオーガがミライドンに取る不利をひっくり返すほどの力がミュウツーにない.一般枠でできるだけミライドンに強くする必要がある.

グラードン+ザシアン

基本戦術:グラードンの範囲地面技とザシアンの単体フェアリー技でビートダウンを狙う組み合わせ.

相性不利のパーティ:黒馬バドレックス+ザマゼンタ
理由:黒馬バドレックスには両方のポケモンが上から攻撃されるうえ,両禁止伝説ポケモンが物理なのでザマゼンタに鉄壁を積まれて詰まされることを常に警戒する必要がある.

まとめ

この記事に書いた相性不利は今後の一般枠のポケモンの開拓や環境によって変わったり,今後の環境の変化で相性不利のパーティがいなくなるということもあるかもしれないと思っている.
パーティ考察に煮詰まったときに環境や相性を思い出すために時々読み返したい.

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