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[9thGS]壁オーツー軸(DLC01環境参戦記)


参戦経緯

2023年9月23日に開催されたにちじょう(@nichijyo_chan)さん主催のGS大会に参加してきました.9月15日のDLC発売後にレギュレーションDで利用可能となったオーガポンがランクマッチで大活躍する中での大会ということで,9thGSにどのような影響を与えるのかを知りたいということと,前々から考えていた面白そうなパーティを動かしてみたいということで参戦しました.

構築紹介


参加したオーツー軸パーティの内容

構築経緯と基本戦術

9月9日の環状ココアさん(@cococo_nfined)主催のGS大会(以下前回大会)での経験からドヒドイデ(以下ひとでちゃん)がいればバドレックス(黒馬上のすがた;以下黒バド)に弱い禁伝でも戦えるのでは?というヒントを得たので,トップメタである黒バドに弱いが使ってみたい(かっこいい)と思ったミュウツーを使用することにしました.
また,前回大会でグラードン,コライドン,イーユイの組み合わせが強いと感じており,この構築に対するメタは搭載したいと思ったため,天候を取ることができ攻撃技がグラードン,イーユイに効果抜群で通り,一緒にいることも多いハバタクカミにもその特殊耐久からかなり強く出ることができるカイオーガを採用しました.
ひとでちゃんの特徴として格闘,フェアリーを半減するワイドガード持ちの中で一番耐久があるポケモンであるというものが挙げられます.この特徴はサイクル戦術(有利な相手に対して攻撃し,不利な相手に対して交換で受けてダメージレースで勝利するという戦術)ととても相性が良いです.
特に黒バド+ザマゼンタの並びにワイドガードを低リスクで押すことができ,黒バド相手にサイクルを有利に進めることができるということが挙げられます.しかし,ひとでちゃんはゴーストに耐性はないため,後投げをする際の負担が大きくなります.そこで,ゴーストに耐性があり,サイクルする際の負荷を低減するためにオーロンゲを採用して基本選出とすることにしました.
ひとでちゃんの特徴として重要なワイドガードという技は防御のための技であり,隣の行動でアドバンテージをとらなければジリジリと押し込まれて負けてしまいます.そのためのアドバンテージとして一番に思いついたのが物理型へのやけどの押し付けでした.ミュウツーは「おにび」と「じこさいせい」を覚えて定数ダメージを稼ぐという戦術を強く使えること,おにびを使った戦術がまあまあ効果を発揮することを黒バドを使った際に知っていたこと等の理由から,ミュウツーをおにび,自己再生,ちょうはつ+ワンウェポンで使うことにしました.(ちょうはつは当てたい相手におにびをあてるためにこの指役を黙らせる必要があるために採用しています.それ以外にもいろいろ便利)
また,カイオーガを使うと決めたもののHPを高く維持しなければ威力が落ちてしまう「しおふき」を採用したカイオーガを上手く使う自信がなく,剣盾時代にシングルでカイオーガを使っていて一番強いと感じていた瞑想型のみがわりの枠を守るで採用して使うことにしました.この型はミュウツーのおにびやオーロンゲの壁とも相性が良いため基本戦術として強力なものとなったと思います.

個別紹介:ミュウツー

ミュウツー@おんみつマント (プレッシャー)  テラスタイプ 草
おくびょう H252 B76 S180
213/*/120/174/110/190
技1;サイコブレイク
技2;おにび
技3;ちょうはつ
技4;じこさいせい
じがるんばさんの構築記事を参考におんみつマントで採用しました.
上からおにびを撒ければ物理攻撃はなんでも耐えます.
白バドやオーガポンをはじめとした草タイプを相手にするときに弱点を突かれにくいエスパーという耐性はカイオーガと組ませる上ではとても良いものなのだと気づきました.
この子はゴリランダーやモロバレルを相手に戦うことになるのでテラスタイプは草にして打点を抑えることができるようにしていましたが結局テラスタルを切ることはありませんでした.

個体紹介:ドヒドイテ

ドヒドイデ@ウタンのみ (さいせいりょく)  テラスタイプ 地面
ずぶとい H252 B60 D196
157/*/198/73/187/55
技1;ワイドガード
技2;どくどく
技3;くろいきり
技4;じこさいせい
黒バドにサイコキネシスを打たれても余裕をもって耐えるためのウタンのみだったんですけど,黒バドの特性にきんちょうかんの効果が複合しているのであんまり意味がなくなっていますね.ひかえめの火力強化なしのサイキネを耐えるように努力値を振っています.
持ち物はシュカや防塵ゴーグルも候補だと思います.
とにかくワイドガードとくろいきりが優秀です.後述するカイオーガもそうですが,ザマゼンタやザシアン,ミライドンなど積みがメインの強戦術になっているポケモンがいるのでそういったポケモンにマントなどにおびえず戦えるのはグレンアルマを使う場合よりも強い点だと思います.
今回のパーティの場合はかなり耐久に寄せている都合上,どくどくを差し込む動きでユキノオーを倒したりと全てのわざが活躍しました.

個体紹介:カイオーガ

カイオーガ@たべのこし (あめふらし)  テラスタイプ ドラゴン
ひかえめ H252 B220 S36
207/*/138/187/160/115
技1;まもる
技2;こんげんのはどう
技3;れいとうビーム
技4;めいそう
後ろのゴリランダー君をかなり早めにしており,同時に投げたときに素早さで耐久降りを確認されない+同族意識のS28振り,それ以外の努力値はHBぶっぱです.HBぶっぱカイオーガは特化ザシアンのワイルドボルトも耐えてくれる耐久があるので1発は耐えるからと無理やり動かすということができるのが強いです.もちろん瞑想エースなのでおにびや壁で相手の攻撃をいなせる状況を作っていれば無双してくれます.
また,今回はDLC環境1回目の大会ということで,オーガポンやヤバソチャを使っている人も多かったですが,カイオーガ対策を草タイプに一任している場合はテラスタルドラゴンが刺さることになったのは強かったと思います.カイオーガは水火力ごり押しの水テラスタルも強いと思いますが,瞑想エースの場合は耐性が変わるテラスタルの方が強いと思います.

個体紹介:オーロンゲ

オーロンゲ@ひかりのねんど (いたずらごころ)  テラスタイプ ゴースト
わんぱく H244 B164 D100
201/140/116/*/108/80
技1;かみくだく
技2;ひかりのかべ
技3;リフレクター
技4;すてぜりふ
配分は普通のオーロンゲさんです.
技1はパーティ全体としてエスパータイプに大きな打点がないのでテラスタルを切らせられるといいなと思って採用しています.他の技を選択した方が強いことが多いのであまり選択しませんでした.
技4は全体的にサイクル戦術に寄せたので相手をデバフしながら交代できるのは本当に偉かったです.壁張りが終わってからでもオーロンゲを場に出す理由にもなります.

個体紹介:ピカチュウ

ピカチュウ@でんきだま (ひらいしん)  テラスタイプ 水
おくびょう H4 C252 S252
111/*/66/91/70/143
技1;ねこだまし
技2;10まんボルト
技3;ほっぺすりすり
技4;まもる
カイオーガにとってひらいしんのポケモンがパーティにいるということが相手にとって圧力になると思っているので採用.また,参考にした構築記事の筆者の相棒さんでもあります.
追い風等を妨害するためにねこだまし,ひらいしんを場に維持して機能させるためにまもるを採用したあとは使用感等が分からなかったためかなり適当です.実践で動かすことを考えるならグラードン意識のくさむすび,ダメージを与えながらサイクルを回せるボルトチェンジ,相手の交代に対してひらいしんの機能を維持するみがわり等を採用すべきかもしれません.少なくともダメージソースにならない状態異常であるほっぺすりすりとこのパーティは相性が良くありませんでした.

個体紹介:ゴリランダー

ゴリランダー@とつげきチョッキ (グラスメイカー)  テラスタイプ ほのお
いじっぱり H12 A252 B4 D172 S68
177/194/111/*/112/114
技1;ねこだまし
技2;ウッドハンマー
技3;とんぼがえり
技4;グラススライダー
Hは回復効率の良い16n+1, Sは4振り91族抜き抜きのゴリランダー.
主にミライドン相手にフィールド奪取の圧力をかける役を期待していました.ピカチュウと合わせてミライドンの電気技を許さないという圧力だけはあると思っています.
瞑想エースであるカイオーガの回復をサポートしてくれるのでサイクルの一員としても活躍してくれました.

大会での対戦記録とプレイング振り返り


大会のリザルト

結果は4-1の2位でした!

1戦目:対白バドオーガ

初手バドレックス(白馬上の姿;以下白バド)+ゴリランダーに対してこちらはロンゲミュウツーで対抗した.
ミュウツーがバドレックスに対して選択したおにびを外し,ねこだましでひるんだオーロンゲもろともブリザードランスでダメージを受けてしまう.
オーロンゲはリフレクター,ミュウツーは2回目のおにびを白バドに守られてしまい,ウッドハンマーでミュウツーがグラスラ圏内に入ってしまう.
ここの部分は明確なプレミで後発にいるカイオーガのためにゴリランダーを弱体化するか,ミュウツーの体力を維持するためにじこさいせいを押すべきだった.
十分な起点作成ができず,瞑想カイオーガがこんげんのはどうを両外しして負け.

2戦目:オーツーミラー

初手ヤミラミ+ミュウツーに対してミュウツーゴリラで対抗した.
ヤミラミが面倒だと思ったのでヤミラミに挑発とウッドハンマーを集中したところ,ミュウツーとヤミラミからサイコブレイクとイカサマの集中を受けてゴリランダーが落ちてしまう.後ろからカイオーガを展開.
ミュウツーはおにびをヤミラミに,カイオーガは瞑想を選択.
ミュウツーにイカサマとカイオーガにサイコブレイクが選択されたが,カイオーガもミュウツーもどちらも両方もう一度耐えるHPを残した.
次のターン,カイオーガはサイコブレイクによる攻撃を受けるがミュウツーのサイコブレイクと根源の波動によりヤミラミとミュウツーを撃破.
相手の後発からはオーガポン(いしずえのかめん)とカイオーガが登場する.カイオーガはたべのこしの回復を稼ぐためにまもる.ミュウツーはオーガポンにおにびを選択.オーガポンの攻撃をまもるで防御し,カイオーガの「しおふき」でミュウツーが突破される.後発からひとでちゃんを展開.
ここのまもるのプレイングはオーガポンにアンコールがあった場合は苦しい展開になったため,ミュウツーはおにびではなく挑発を打つべきだった気もする.
カイオーガをドラゴンテラスタルし,オーガポンとカイオーガの効果抜群を狙った攻撃を両半減して根源の波動でオーガポンを撃破する.ひとでちゃんとカイオーガで相手のカイオーガを詰めて勝ち.

3戦目:対ギラティナミュウツー

初手テツノカイナ(以下カイナ)+ミュウツーに対してミュウツーロンゲで対抗した.
テツノカイナにおにび,オーロンゲはひかりのかべを展開している間に,お相手のミュウツーは守る+カイナがオーロンゲはねこだましを使い,追加効果をおんみつマントで無効化する.
2ターン目はミュウツーがカイナにサイコブレイク,オーロンゲはリフレクターを選択して,相手のミュウツーがユキノオーにポケモンチェンジ,オーロンゲがテツノカイナのヘビーボンバーを受ける.
3ターン目はミュウツーがユキノオーにサイコブレイク,オーロンゲはカイナにすてぜりふを選択.ひとでちゃんが登場.ユキノオーはこごえるかぜ,テツノカイナはボルトチェンジをミュウツーに選択,ミュウツーが登場.
ひとでちゃんに珠サイコブレイクが直撃するが耐えてユキノオーにどくどくを使う.ここで,ミュウツーからサイコブレイクの直撃を受けるのは分かっていてウタンがあるからなと油断していたら,相手のミュウツーの特性がきんちょうかんだった.プレミである.
その後もサイクル戦を展開し,登場したギラティナにやけどをいれ,ミュウツーとのタイマンにカイオーガが勝利して勝ち.

4戦目:対白バドディアルガ

初手オーロンゲ+白バドに対してミュウツーオーガで対抗した.
カイオーガにねこだまし+初手電気テラバーストが飛んできたがミュウツーが白バドにおにびを入れたため,次の電気テラバーストも耐えるHPを残してカイオーガが生存.
2ターン目,カイオーガがまもるでHP管理,ミュウツーはおにびでオーロンゲにスリップダメージを入れに行く.電気テラバーストを守り,オーロンゲはひかりのかべを展開.
3ターン目,カイオーガをオーロンゲにポケモンチェンジ,ちょうはつでオーロンゲを止めに行く.白バドは電気テラバーストをカイオーガ方向に.オーロンゲはリフレクター展開.
4ターン目,オーロンゲでひかりのかべを張りつつサイコブレイクで白バドを削りに行く.白バドはヤバソチャにポケモンチェンジ.オーロンゲはオリジンディアルガにポケモンチェンジ.
5ターン目,ミュウツーで挑発をディアルガに使いつつすてぜりふでディアルガを弱体化しつつカイオーガを場に繰り出す.ヤバソチャはシャカシャカ砲で攻撃.
6ターン目,カイオーガで守りつつミュウツーをひとでちゃんに交換.ヤバソチャはシャカシャカ砲で攻撃,ディアルガは竜の波動でカイオーガ方向を攻撃.
7ターン目,シャカシャカ砲をワイドガードで弾きながらカイオーガは瞑想.その後はシャカシャカ砲を捌きながら根源の波動連打で勝ち.

5戦目:対白バドディアルガ(再戦)

初手におにびに対抗するために選出されたクレセリアにちょうはつを使って動きを止めること以外は4戦目と近い戦いを繰り広げて勝ち.

大会の感想等の雑記

大会を開催していただいた,にちじょうさん,ありがとうございました.
DLC後の新環境GSルールめちゃくちゃ楽しめました.
とはいえ,新ポケをとりあえず色々入れてみたいという初期環境特有の空気はオーガポンとヤバソチャ以外ではひかえめだったのかなと.
GSルールは常識外れに強力な範囲技が飛び交う環境なので仕方ないかなとも思いつつこれからいろいろ開拓していけるといいかなと思います.

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