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イコノクラスト:トーキョーN◎VAシナリオ

 この記事は「トーキョーN◎VA THE AXLERATION」用のシナリオです。
 幻の宗教的グラフィティをめぐる争奪戦を描くシナリオです。「神業をガンガン使う」ことを重要視し、そのためのギミックを搭載した実験作です。
 ダダーッと書いてあるのでメチャクチャ長いです。ですが基本的には、一度ザっと目を通したら、あとは遊びながら順番にシーンを処理するだけで進行できるでしょう。プレイヤーはプレアクト部分まで読むことができます。

◣◥◣プレアクト◥◣◥

■シナリオデータ
プレイヤー人数:2~5人
プレイ時間:2~3時間
使用サプリメント:プレイヤーは『TNX』のみでプレイ可能だ。RLは『TNX』のほかに『TOS』『CTL』が必要だ。

■アクトトレーラー

 “災厄”直後の混乱期、北米の田舎町での出来事だ。
 倉庫の壁に、無名のアーティストがスプレーで救世母の姿を描いた。
 そのグラフィティは評判となり、人々の心を支えるイコンとなった。
 混乱の中で失われたはずのそれが、このほど発見され、
 N◎VAでオークションにかけられた。
 その芸術的、宗教的、政治的価値を求め、さまざまな勢力が手を伸ばす。
 電脳世紀のイコンは、誰の手に落ちるのか。
 トーキョーN◎VA The Axleration
 「イコノクラスト」(※)

 かくて運命の扉は開かれた。

※イコノクラスト
 宗教的偶像を破壊する行為(イコノクラスム)を行なう人。転じて「悪習を破壊する」という意味も含む。

■キャスト作成

ハンドアウト
キャスト共通アクトハンドアウト
コネ:マルセル・フェスラ― 推奨スート:ダイヤ
 キミたちは軌道の大富豪マルセル・フェスラーに雇われた、プロフェッショナルのチームだ。
 今回の仕事は、N◎VAで開催されるオークションに出品される真教の聖画“イコン”を落札し、それをフェスラ―公国まで運ぶこと。豊富な資金をバックに、首尾よく“イコン”を落札したところまでは順調だった。複数の勢力の襲撃を受け、大混乱のうちに“イコン”は奪われてしまった!
PS:仕事を成功させる。

●クイックスタート
 このアクトでは、以下のクイックスタート(すべて『TNX』掲載)を用いる。「世界の支配者」「災厄のカゼ」「現代の騎士」「ニューロキッズ」「不屈の探偵」(プレイヤー人数が少ない場合は、記述順に使用せよ)

●コンストラクション
◆使用経験点
 0~40程度を推奨する。
◆必要な神業
 さまざまな神業の使用機会があるが、なければアクトが進行しないといったものはない。必要防御系神業は0~9だ。
◆必要なアウトフィット
 キャスト全員が搭乗でき、大型の美術品を運搬できるヴィークル(※)を用意すること。

※ウィークル
 クイックスタートの場合、ボニー(『TOS』p.127)が支給される。

■キャスト間コネクション
 左隣のキャストの〈コネ〉を1レベル取得すること。オンラインセッションの場合、何をもって「左」とするかはRLが判断すること。

■特記事項
●神業によるアドバンテージ
 アクト中、効果的に神業を使用することで、キャストは敵対勢力に対するアドバンテージ(優位性)を得ていく。どのような神業が効果的かは、各シーンに例を記述している。基本的には、神業を使えば必ずキャスト側が有利になるようになっている。これは積極的な神業の使用を推奨するための措置だ。お前(プレイヤー)が「ここで神業使ったらカッコイイかも」と思ったら、ためらわずに使え。

RL情報

◣◥◣ルーラー情報◥◣◥

■ストーリー
 “災厄”直後の混乱期、北米の田舎町の壁に、救世母の姿が描かれた。このグラフィティは信心深い地域の人々の心を打ち、電脳世紀の“イコン”(聖像)となった。だが混乱の時代のこと、“イコン”は破壊され、失われたとされる。それは伝説だった。だが“イコン”は破壊を免れていた。発見された“イコン”は、N◎VAでオークションにかけられることとなった。
 “イコン”を求める勢力が、オークションのために集う。フェスラー家は“イコン”の入手のために、腕利きのチーム(キャストたち)を雇う。だがキャストたちが落札した“イコン”は、個人的目的のためにそれを求める美術品泥棒ミケランジェロ兄弟に奪われてしまう。
 折しも北米連合の大統領選挙が近く、「北米に“イコン”を取り戻す」ことで真教徒の票を集めようとするタカ派候補ブランドン・クラーク、その阻止をはかる現職大統領ベアトリス・ケイフォードの思惑も絡んでくる。“イコン”の争奪戦は、誰が勝者となるのか。
 キャストが“イコン”をフェスラー公国に運べば、アクトは終了となる。

■“イコン”について
 “災厄”直後、北米の真教徒たちの心の支えとなった伝説のグラフィティ(壁に描かれたスプレーアート) 歴史の中で失われていたが、このほど発見された。
 大型キャンパスサイズの壁画。元はコンクリートの壁だったものだが、表面部分を残して薄くトリミングされている。ニューロエイジの技術によって硬化処理を施されているため、多少手荒に扱っても破損することはない(神業以外の手段で傷つくことはない) N◎VA某所に眠っていた収蔵品の中に発見された。輸送には、トラックなどのヴィークルが必要だ。
 もし“イコン”が北米に帰還すれば、北米の真教徒たちは熱狂ともに迎えるだろう。それは来たる北米連合大統領選挙の結果を左右することになる。

■重要NPC

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マルセル・フェスラ―
スタイル:ハイランダー◎(エキストラ)
 軌道の名家・フェスラー家に連なる美術品ブローカー。キャストたちに“イコン”の落札と移送を依頼した。美術品には投資対象としての価値を見出している。“イコン”が彼の手に渡れば、軌道で適切な売却タイミングを待ちながら百年単位で死蔵されることになる。
 「地上に価値のあるものなどない」とする選民思想の持ち主。

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“竜の嗣子(サイオン・オブ・ドラゴン)”ブランドン・クラーク
スタイル:カリスマ◎(エキストラ)
 北米連合のタカ派議員。“黙示録の竜”と評された元大統領ケント・ブルースの後継者と目される。ブルースの集めていた世界の財宝群“スミソニアン・コレクション”を引き継いだ収集家としても知られる。
 カーライル・シンジケートと癒着し、その資金力をバックに大統領選挙に出馬する予定。当選の暁には、北米連合政府を完全にカーライルの傀儡とするつもりだ。“イコン”を手に入れ、北米に持ち帰ることで、真教徒の票を集めようとしている。“イコン”の落札失敗時のために、私兵であるPMC“ドラゴンフォース”に強奪を指示する。

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ベアトリス・ケイフォード(マダムK)
スタイル:ミストレス◎(エキストラ)
 北米連合現職大統領。北米の政治・経済界から犯罪組織(カーライル)の影響力を排除しようとしている。詳細は『CTL』参照。
 迫る選挙での再選のために、“イコン”が対立候補クラークの票田となることを恐れている。だが、イコン争奪戦では積極的に動くことができない。動かせる資産が少なく、立場上行動が制限されているからだ。
 オークションには“マダムK”という偽名で参加。

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ミケランジェロ兄弟
スタイル:カタナ◎(ミゲル)、ニューロ◎(アンジェロ)
 兄・ミゲルと弟・アンジェロの美術品泥棒兄弟。盗んだ美術品をスキャンしてデータ化し、電脳空間上に構築した自分たちの理想のミュージアムに展示している。これは美術と電脳技術を学んだアンジェロの長年の夢であり、ミゲルはそれを実行面で支えてきた。アンジェロは脳の病でもう長くはなく、これが最後の仕事となる。“イコン”をスキャンして電脳ミュージアムに飾り、完成させることだけが彼らの目的だ。

◣◥◣アクトルール◥◣◥

■神業アドバンテージポイント(DAP)
 このアクトには「神業アドバンテージ」という指標が設定されている。これはキャストたちが敵対勢力に対し、どの程度のアドバンテージ(優位性)を得ているかを示す指標だ。状況に即した神業をひとつ使用するたびに神業アドバンテージポイント(Devine-works Advantage Point、以下DAP)が1ポイント加算される。
 クライマックスフェイズの難易度は、このDAPによって決定される。これは「キャストが神業を使う」ことは、ほとんどの場合、敵対勢力に対して何かしら優位性を得ることに繋がるためだ。この優位性を、クライマックスフェイズで相対する敵戦力の変化という形で表現している。具体的な戦力の指標は下記の通りだ。
 DAPの初期値は「(5-プレイヤー人数)×3」となる。
 DAPを得られる状況は、各シーンの解説欄に「▼神業」として例示している。それ以外でも、相応しいとRLが判断した場合は、積極的にポイントを与えていくとよいだろう。逆に、あまりにも状況的に無意味な神業の使用には、ポイントを与える必要はない。なお《ファイト!》ではDAPを得ることはできない(《ファイト!》の効果で増えた神業によって得ることはできる)
 このルールについての説明は、オープニングフェイズの開始直前にするとよい。オープニングフェイズ中にも、ポイントを得られる機会が存在するためだ。指標も公開すること。

神業アドバンテージポイント(DAP)指標
DAPの現在値:クライマックスフェイズの敵戦力
0~2:ゲストA×3、ゲストB×3、トループ(n+1)グループ
3~4:ゲストA×3、ゲストB×2、トループ(n+1)グループ
5~6:ゲストA×2、ゲストB×2、トループ(n)グループ
7~8:ゲストA×2、ゲストB×1、トループ(n)グループ
9~10:ゲストA×1、ゲストB×1、トループ(n-1)グループ
11~12:ゲストA×1、トループ(n-1)グループ
13~:トループ(n)グループ
※n=プレイヤー人数
※ゲストAは即死系神業1、ゲストBは即死系神業2を持つ。

◣◥◣オープニングフェイズ◥◣◥

■キャストの登場
 このシナリオでは、キャストたちはチームを組み、常に行動を共にしているものとする。そのため、個々のシーンで登場判定などを記述しない。シーンプレイヤーは状況に応じて決めること。

●シーン1:ハイランダーの依頼
◆解説
 キャスト共通のオープニング。キャストたちはフェスラ―家に依頼され、N◎VAのオークションで“イコン”を落札する仕事を受ける。全員に5報酬点が前金として支払われる。
▼神業
 このシーンではDAPを得ることはできない。
◆描写
 ホテルの豪奢なコンドミニアム。眉目秀麗な青年――フェスラー家の代理人マルセル・フェスラー(ハイランダー◎)が、キャストたちに依頼内容を説明する。その振る舞いからは、特権階級の傲慢さがにじみ出ていた。
▼セリフ:マルセル・フェスラ―
「マルセル・フェスラーだ。埃臭い地上人(フラットランダー)との会話は最小限にしたい。手短かに済ませよう」
「人類が生み出した価値ある美術品のほとんどは軌道にある。地上にあるものは残りカスのようなものだ。だが、まだ価値ある掘り出し物が見つかることがある。“イコン”は知っているな?」
「北米の宗教壁画だ。歴史の表舞台から久しく消えていたが、最近発見され、近々開かれるオークションに出品される」
「小汚いグラフィティだが、価値を見出す者は多い。我々が軌道で適切に管理し、市場価値がより高くなるまで収蔵する」
「お前たちの仕事は、オークションで“イコン”を落札し、フェスラー公国まで移送することだ。落札資金は用意した」
「私は一足先にフェスラー公国に入り、軌道シャトルの手配を執り行う。せいぜい仕事を果たせ」
◆結末
 会話を終えたら、シーンを終了する。

●シーン2:オークション会場
◆解説
 オークションハウスで、“イコン”を落札するシーン。ここでゲストの顔見せも行なう。
▼神業
 “イコン”を《買収》で落札することで、DAPを得られる。豊富な資金力を見せつけることで、他の勢力を委縮させるのだ。
◆描写①
 N◎VAホワイトエリアにあるオークションハウス。上流階級の人間だけが入札できるこの競売に、セレブやその代理人たちが集う。キャストたちの姿も、その中にあった。
 他に人々の注目を集めているのは、北米系の紳士(カリスマ◎) そしてヴェールで顔を隠した謎の婦人(ミストレス◎)だ。
▼セリフ:セレブたち
(紳士を見る)「おお、北米連合のブランドン・クラーク上院議員だ」
「あれが“サイオン・オブ・ドラゴン”……」
「近々大統領選挙に出馬するという……」
「あのご婦人、ずいぶんと気品がおありになる。ヴェールで顔を隠されているが、どなたかご存じですかな?」
「入札者リストによれば、マダムKとありますね」
「フェスラー家は? 彼らがこの競売を見逃すはずがない」
「彼らの代理人はあちら(キャストたち)です」
◆描写②
 オークショニアが“イコン”の競売開始を告げる。“イコン”の入札に名乗りを上げるのは、キャストたちと、ブランドン・クラーク、そしてマダムKの3者だ。マダムKは早々に降り、続いてブランドン・クラークが手を止める。キャストたちの落札が決まった。
▼セリフ:オークショニア
「本日最後の品、このほど発見されたニューロエイジの“イコン”です。それでは競売を開始します!」
「“イコン”はフェスラー家が落札いたしました。おめでとうございます!」
◆結末
 キャストたちが落札すると、ブランドン・クラークは足早に会場を去る。マダムKの姿も、いつの間にか見えなくなっている。その時、オークション会場で突然、大きな爆発が起きる。シーン終了。

●シーン3:イコン強奪
◆解説
 “イコン”が強奪されるシーン。まずブランドン・クラークの送り込んだ特殊部隊ドラゴンフォースが、“イコン”を奪おうとする。その混乱に乗じて、美術品泥棒のミケランジェロ兄弟が“イコン”を奪取する。
▼神業
 強奪者を倒そうとしたり、強奪阻止のために神業を使用した場合、DAPを得られる。襲撃者を何人か倒したり、強奪のために消耗を強いることになり、回りまわってキャストたちを助けることになる。ただし「強奪自体を失敗させる」ことはできない。これはハンドアウトで示されている通り、すでに決まったことなのだ。
◆描写①
 オークション会場の天井が爆破され、大型の飛行ドローンと特殊部隊員らしき武装集団が降下してくる。彼らは銃を乱射して参加者と警備を牽制すると、“イコン”を手早く梱包し、ドローンから降ろされた吊り下げ用のワイヤーをかけようとする。
▼武装集団(ドラゴンフォース)
「これより“イコン”を確保する」
(妨害した)「敵勢力の妨害を確認。排除する」
◆描写②
 混乱の中、大型飛行ドローンが何者か(ニューロ◎)にハッキングされ、動きが止まる。その一瞬の隙をぬって、どこかに潜んでいたカタナ(カタナ◎)がワイヤーを切断。同時に“イコン”の置かれたステージの床が爆破され、カタナと“イコン”は地下へと落下する。地下には無人のトレーラーが置かれ、あっという間にカタナと“イコン”を運び去ってしまう。
▼セリフ:武装集団
「くそっ、ドローンがハッキングされた!」
「目標ロスト! ミッション失敗、脱出する!」
▼セリフ:謎のニューロ(電子音声)とカタナ
(ニューロ)「悪いね、“イコン”は僕たちがいただいていく」
(カタナ)「……邪魔を、するな」
◆結末
 失敗を悟った特殊部隊は、スモークを炊いてドローンごと会場を脱出する。大混乱の中で、“イコン”は強奪されてしまった! 描写を終えたら、シーンを終了する。

◣◥◣リサーチフェイズ:イベント◥◣◥

■クライマックスフェイズの条件
 水素スタンドのアドレスへ向かえば、クライマックスフェイズへ移行する。

●シーン4:イコン奪回
タイミング:リサーチフェイズ最初のシーン
◆解説
 キャストたちはマルセル・フェスラーに“イコン”奪回を命じられる。「SPS:“イコン”を奪回する(4点)」を得る。
▼神業
 “イコン”の行方を追うために神業を使用した場合、DAPを得る。《タイムリー》で発信機を取り付けていた、《電脳神》で周辺のカメラ情報から強奪者の情報を特定するなどだ。追跡のための初動が早くなるため、他勢力に先んじることができるのだ。
◆描写
 マルセル・フェスラーと連絡を取る。フェスラー公国にいる依頼人は、状況に苛立ちを隠さない。
▼セリフ:マルセル・フェスラー(通信)
「これだから地上人を使うのはイヤだったんですよ!」
「仕方ありません。代替人員を雇う時間もないことですし、必ず奪い返しなさい。それも仕事の範疇です」
(神業を使用した)「ふん、むざむざと奪われたわけではないようですね。では直ちに追いなさい!」
「奪回に失敗した場合のペナルティは覚悟しておきなさい!」
◆結末
 描写を終えたら、シーンを終了する。

●シーン5:ミケランジェロ兄弟
タイミング:廃教会のアドレスへ向かった
◆解説
 ミケランジェロ兄弟の潜伏先へやってきたキャストたち。
 ミゲルはキャストたちに、アンジェロのホロアート完成まで待つよう頼みこむ。待つ場合、特に何もない。待たない場合、ミゲルを倒す必要がある。何らかの攻撃の判定を行い、21以上の達成値を出す必要がある。成功したキャストはミゲルを完全死亡させる。失敗したキャストは完全死亡する。ミゲルを倒すまで判定を繰り返す。
 その後、経緯を問わず“イコン”はキャストたちの手に戻る。ドラゴンフォースの襲撃により、ミケランジェロ兄弟は死亡する。
▼神業
 このシーンでは、DAPを得る機会が非常に多い。
・《死の舞踏》などでミゲルを倒す。
・《真実》でミゲルから真意を聞き出す。
・《電脳神》でアンジェロの作業を手伝う。
・《脱出》で教会から脱出する。
・《難攻不落》などで兄弟を襲撃から救う。
 必要な時間を短縮したり、兄弟に恩を売る(彼らは義理堅く、恩を感じれば協力は惜しまない)ことで、アドバンテージを得られるのだ。
◆描写①
 殺風景な廃墟の壁に“イコン”が飾られ、そのそばで車椅子のニューロがコンソールをいじっている。キャストたちの前に兄のミゲルが立ちはだかる。
▼セリフ:ミゲル
「お前たちの方が早かったか。都合がいい」
「“イコン”は返してもいい。だがもう少し待ってくれ」
(理由は?)「聞いても信じない。あと少しですべてが終わるんだ」
(神業などで聞き出した)「今、弟が“イコン”をスキャンしている。弟は脳の病気でもうすぐ死ぬ。弟の最後のホロアート作品に、“イコン”のデータが必要なんだ。スキャンが成功すれば、もう用はない。お前たちに返そう」
(待たない)「そうか。じゃあ、せいぜい時間稼ぎをするとしよう」
(倒した)「すまない、アンジェロ……」
(待つ)「ありがとう。恩に着る」
◆描写②(ミゲルを倒すか、待った)
 その時間が来る。周囲の廃墟が、ポップさと荘厳さを融合させたホロアートの教会に上書きされる。“イコン”はそのホロアートに完璧に調和する。
▼セリフ:アンジェロ
「……これが作りたかった。これでぼくに思い残すことはない」
(待った)「完成まで、待ってくれてありがとう」
(ミゲルを倒した)「兄さん、ありがとう。最後まで、ぼくの我がままに付き合ってくれて……」
「ぼくは病気でね、もう長くないんだ。最後にこの作品を作るために、“イコン”のデータが必要だった。用は済んだ、きみたちに返すよ。迷惑をかけてすまなかった」
◆描写③
 突然、謎の特殊部隊が急襲をかける。攻撃型ドローンのミサイル攻撃が、ホロアートを消しとばし、無残な瓦礫へと変えていく。ミケランジェロ兄弟は、その瓦礫に飲まれて消えていく。キャストたちは間一髪で“イコン”を持ち出して脱出することに成功する。
▼セリフ:ミケランジェロ兄弟
「アンジェロー!」「兄さん……!」
◆結末
 “イコン”を手に入れたら、シーンを終了する。キーワード【移送ルート】を得る。次のシーンは「シーン6」となる。

●シーン6:悪だくみ
登場:ルーラーシーン
タイミング:シーン5の直後
◆解説
 このシーンはルーラーシーンだ。ブランドン・クラークがPMCドラゴンフォースの隊長シュガール(※)と相談する。シュガールは実力行使での“イコン”強奪はリスクが高いと判断し、フェスラー家と直接取引(※)するべきだと進言。ブランドンはそれを受け入れる。
▼神業
 このシーンではDAPを得られることはない。
◆描写
 N◎VAの摩天楼を眼下に、VTOL機が飛ぶ。そのキャビンで、ブランドン・クラークがポケットロンで通話している。
▼セリフ:ブランドン・クラーク
「シュガール。きみともあろう者が、2度も“イコン”を手に入れ損ねるとはな。よほど厄介な相手と見える」
「“スミソニアン・コレクション”を使えというのか。あれはブルース閣下から受け継いだ大事な……いいだろう。私が大統領になるためなら、そのくらいの出血は覚悟しなければならんか」(通信を終える)
(別のナンバーにコールする)「……マルセル・フェスラーさんですね。私のことはご存じでしょう。あなたと取引がしたい」
◆結末
 描写を終えたら、シーンを終了する。

画像6

※シュガール
 PMCドラゴンフォースの指揮官。ブランドン・クラークに忠誠を誓った竜人(アヤカシ)の兵士。
※フェスラー家と直接取引
 ブランドン・クラークの目的は、あくまで“イコン”の入手だ。そのためフェスラー家も欲しがる“スミソニアン・コレクション”を交渉材料に、キャストたちの頭越しに取引をしようというのだ。むろん、ドラゴンフォースにキャストたちを追うことを止めることはない。ドラゴンフォースがうまく行けば、取引をする必要もない。取引は次善の策ということだ。

●シーン7:イコノクラスト(悪習を打破する者)
タイミング:水素スタンドのアドレスへ向かった
◆解説
 水素スタンドで、マダムKことベアトリス・ケイフォード大統領から交渉を持ちかけられるシーン。
 大統領はキャストたちに、仕事を1件受けるよう依頼する。依頼内容は「“イコン”がクラークの手に渡りそうになった時は破壊(※)する」というものだ。「SPS:ブランドン・クラークに“イコン”を渡さない(1点)」を得る。この依頼を受けても、断っても、大統領は納得してこの場を去る。プレイヤー人数が2人の場合、大統領は任意のキャストに《ファイト!》を1回使用する。
▼神業
 このシーンでDAPを得る神業の例を挙げる。
・《真実》で大統領の真意を聞き出す。
 大統領の言葉に確信を得ることができる。
・《不可触》や《タイムリー》で“イコン”の贋作を用意する。
 贋作を大統領に渡すことで、クラーク陣営を攪乱し、戦力を分散させることができる。あるいは本物を大統領に渡し、フェスラー家には贋作を持っていく、ということもあるだろう。つまり大統領に寝返る(※)のだ。
◆描写
 フェスラー公国へ向かうキャストたちは、燃料補給のために水素スタンドに立ち寄った。そこに古いガソリン車(※)に乗ったマダムKが現れる。マダムKはサングラスを外し、素顔を見せる。その正体は意外な人物だった。
▼セリフ:マダムK(ベアトリス・ケイフォード大統領)
「オークション会場でお会いしましたね。私はベアトリス・ケイフォード。北米連合大統領です。あなたたちと交渉をするために来ました」
「今の仕事のついでに、私からの依頼も引き受けてもらえませんか?」
「もし今後、輸送に失敗するなどして、“イコン”がブランドン・クラークの手に渡りそうになったら――破壊してください」
(どういうこと?)「もしクラークが“イコン”を手に入れたら、北米真教徒の票は彼に大きく流れるでしょう。それを防ぐために、競売に参加したのですが……やはりフェスラー家やクラークに勝てるような資金は、私にはありませんでした。そこで、別の手段を取ることにしたのです」
「“イコン”が失われれば、選挙戦は対等の戦いになります。対等なら勝ち目はあります。報酬は……大統領に貸しを作る、ではどうでしょう?」
「私は現在、北米連合政府からカーライルの浸透を排除するための改革の最中です。これが頓挫すれば、連合は遠からず破綻する可能性すらあります。カーライルの息のかかった大統領を誕生させるわけには行きません」
(返答する)「ふふっ、あなたたちのような人を、真のプロと言うのでしょうね。この街の言い方では、そう……スタイルを貫く、でしたか? 嫌いではありません」
「あなたたちの健闘を祈ります。ミスター/ミズ・プロフェッショナル」(上記の条件で《ファイト!》を使用)
◆結末
 大統領は結論に満足すると、ガソリン車で走り去っていく。交渉を終えたら、シーンを終了する。次のシーンは「シーン8」となる。

※“イコン”の破壊
 これは何らかの神業を1回使用すれば可能となる。《タイムリー》で爆弾を仕掛けていたことにしてもいいし、《死の舞踏》で両断してもいい。
※大統領に寝返る
 その場合でも、大統領はキャストたちにこのまま「表向き、元の依頼を遂行する」よう以来する。それが結果的にクラーク陣営とフェスラー家を攪乱することに繋がるからだ。ハンドアウトの「PS」の達成条件にも変更はない。シナリオの流れを変えずに済むので、おすすめだ。
※古いガソリン車
 1960年代の伝説的スポーツカー、シェルビー・アメリカン“ACコブラ”。好事家垂涎の名車で、ケイフォード大統領の私物。

●シーン8:ドラゴンフォース襲来!
タイミング:シーン7の直後
◆解説
 ハイウェイでドラゴンフォースの追撃を受けるシーン。
▼神業
 このシーンは、DAPを得る最後の機会だ。さまざまな神業の使用が考えられる。
・《脱出》で振り切る。
・《突破》や《天変地異》で撃退する。
・《不可知》で隠れてやり過ごす。
・《電脳神》で攪乱する。
 いずれもドラゴンフォースの戦力を削り、キャストたちにアドバンテージをもたらす。
◆描写
 フェスラー公国へ向かい、ハイウェイをひた走るキャストたち。そこに装甲車や戦闘バイク、VTOL機が追撃してくる。ドラゴンフォースだ!
▼セリフ:マルセル・フェスラ―(通信)
「こちらの受け入れ準備は完了した。慎重に運べよ。大事な投資対象だ」
▼セリフ:ドラゴンフォース指揮官(シュガール)
「目標確認。これより攻撃を開始する」
「人間ごときに、これ以上好きにはさせるな! 偉大なる竜の血(※)の力、存分に見せてやれ!」
(神業を使用)「……こざかしいぞ、人間!」
◆結末
 ドラゴンフォースの車両群との戦端が開かれる。描写を終えたら、クライマックスフェイズへ。

※偉大なる竜の血
 なぜブランドン・クラークとその関係者が「竜」「ドラゴン」という要素を持つのかは、「D」時代の北米連合大統領ケント・ブルースと関係している。だが、このアクトにおいてそれはまったく重要ではない。サラっと流してもらいたい。気になる方はサプリメント「クローム・メモリーズ」(入手困難)か、D時代のサプリメントを調べるとよいだろう。

◣◥◣リサーチフェイズ:情報項目◥◣◥

リサーチフェイズ開始時から調べられる情報項目は以下の通り。
「◆マルセル・フェスラー」「◆ブランドン・クラーク」「◆マダムK」「◆“イコン”強奪事件」

◆マルセル・フェスラー
〈コネ:マルセル・フェスラ―〉〈社会:企業、社交界〉10
 軌道の名家・フェスラー家に連なる美術品ブローカー。「地上に価値のあるものなどない」とする選民思想の持ち主。
 キャストたちに“イコン”の落札と移送を依頼した。美術品には投資対象としての価値を見出している。“イコン”が彼の手に渡れば、軌道で適切な売却タイミングを待ちながら百年単位で死蔵されることになる。
◆ブランドン・クラーク
〈社会:企業、メディア〉10
 30代のエネルギッシュな印象のWASP。北米連合上院議員。“竜の嗣子(サイオン・オブ・ドラゴン)”の異名で知られるタカ派のホープ。2代前のブルース大統領の秘書だったこともあり、同大統領の政治基盤と、個人的に収集していた美術品群【スミソニアン・コレクション】を継承した。近く公示される【大統領選挙】にも立候補する見込み。カーライル・シンジケートと裏で癒着しているという噂がある。
 最後までキャストたちと競りあっていたが、落札を断念するや足早に会場から姿を消した。事件を前もって知っていたフシがある。
◆マダムK
〈社会:社交界、メディア〉10
 “イコン”オークション会場にいた貴婦人。ヴェールで顔を隠しており、経歴も偽装。一切のプロファイルが不明。落札を早々と断念するや、会場から姿を消した。
◆“イコン”強奪事件
〈コネ:マルセル・フェスラ―〉〈社会:企業、ストリート〉15
 ふたつの勢力が強奪事件に関わっている。最初に強奪しようとした武装集団と、それに割って入ったカタナとニューロのコンビだ。武装集団の正体は傭兵部隊【ドラゴンフォース】。カタナとニューロのコンビは【ミケランジェロ兄弟】というフリーの美術品泥棒だ。現在“イコン”はミケランジェロ兄弟が確保している。
 なお“イコン”は特殊なコーティングが施されており、神業の効果以外では破壊できない。
◆大統領選挙
〈社会:企業、メディア〉10
 近く公示される、北米連合の大統領選挙。穏健派の現職ベアトリス・ケイフォード大統領と、タカ派のホープであるブランドン・クラークの対決になると目される。選挙戦の焦点は、真教徒の多い地域の票だと予想されている。このタイミングで、真教関係のシンボルを北米にもたらした候補は、選挙戦において圧倒的優位に立つだろう。
◆ドラゴンフォース
〈社会:企業、ストリート、アストラル〉15
 北米に本拠地を持つ民間軍事会社(PMC) 様々な汚れ仕事を行なうプロの傭兵集団だ。N◎VAで作戦を展開中。社の筆頭株主は【ブランドン・クラーク】。実質、彼の私兵集団として扱われている。
 指揮官はシュガール。隊員はみな、ドラゴンの血を引く竜人(〈血脈:龍の一族〉を持つアヤカシ)で構成されている。
◆スミソニアン・コレクション
〈社会:社交界、メディア、アストラル〉12
 2代前の北米連合大統領ケント・ブルースが世界中から収集した財宝群。ブルースの失踪(暗殺とも言われる)後、ブランドン・クラークが受け継いだ。そのリストには“イコン”と同じくらいか、あるいはそれ以上に美術的価値があるとされるものも多く含まれている。
◆ミケランジェロ兄弟
〈社会:警察、ストリート〉15
 兄ミゲル(カタナ◎)と弟アンジェロ(ニューロ◎)の双子の兄弟コンビによる美術品泥棒。自分たちのためではなく、依頼を受けて盗む泥棒のプロ。だが現在は誰の依頼を受けた様子もない。
 アンジェロの前歴は、将来有望なホロアーティストだった。何らかの理由で表舞台から去り、フリーの荒事屋だった兄と組んで美術品泥棒となった。余談だが、別に本名はミケランジェロではない。
 現在、ストリートの廃教会に潜伏中。アドレス:廃教会を得る。
◆移送ルート
〈社会:警察、ストリート〉12
 移送ルートを選定する。フェスラー公国へ向かうには、房総幹線道を通過中に一度水素スタンドで燃料補給をしなければならない。アドレス:水素スタンドを得る。

◣◥◣クライマックスフェイズ◥◣◥

●シーン9:ハイウェイ上の戦い
◆解説
 ハイウェイで最後の戦いとなる。ドラゴンフォースの武装車両群が、キャストとイコンを乗せたヴィークルを襲う。
 カット進行となる。敵はDAPに応じた戦力を有する。

神業アドバンテージポイント(DAP)指標(再掲)
DAPの現在値:クライマックスフェイズの敵戦力
0~2:ゲストA×3、ゲストB×3、トループ(n+1)グループ
3~4:ゲストA×3、ゲストB×2、トループ(n+1)グループ
5~6:ゲストA×2、ゲストB×2、トループ(n)グループ
7~8:ゲストA×2、ゲストB×1、トループ(n)グループ
9~10:ゲストA×1、ゲストB×1、トループ(n-1)グループ
11~12:ゲストA×1、トループ(n-1)グループ
13~:トループ(n)グループ
※n=プレイヤー人数
※ゲストAは即死系神業1、ゲストBは即死系神業2を持つ。

 ゲストAはドラゴンフォース近接型、ゲストBはドラゴンフォース遠隔型、トループはドラゴンフォース車両部隊(10人)となる。いずれもゲスト・トループデータ参照。初期配置は近接型が至近、トループが後方・近距離、遠隔型が後方・中距離。
 指揮官のシュガールは、ゲストAの1体として扱う。ゲストが存在しない場合、トループの1人として扱う。
▼アクトルール:高速戦闘
 キャストは全員、ヴィークルに搭乗していること。ヴィークルを破壊された場合、搭乗者は路上に投げ出され、全員「完全死亡」する。《突破》《天変地異》によるヴィークルの破壊は即殺系神業として扱い、防御系神業によって防ぐことができる。
▼勝利条件
 以下の勝利条件をすべて満たすことで、キャストたちの勝利となる。残っている敵がいる場合、戦闘の継続より撤退を選ぶ。
・ゲストが1~2人以下の場合、ゲストを全滅させること。
・ゲストが3人以上の場合、半数(端数切り上げ)を倒すこと。
・トループが2グループ以下の場合、トループを全滅させること。
・トループが3グループ以上の場合、半数(端数切り上げ)を倒すこと。
◆描写
 ハイウェイ上で、ドラゴンフォースとの激しい戦火が交わされる。
▼セリフ:ドラゴンフォース指揮官(シュガール)
「“イコン”は我らが主、ブランドン・クラーク様のもの。北米をふたたび、我ら竜の手に取り戻すのだ!」
(倒した)「下賤な人間め……ぐふっ」
(撤退させた)「くっ、これ以上の損耗は無意味だ。撤退する」
◆結末
 戦闘が決着したら、エンディングフェイズへ。

◣◥◣エンディングフェイズ◥◣◥

●シーン10:イコノクラスト(聖像破壊者)
◆解説
 共通エンディング。フェスラー公国に到着したキャストたちは、依頼を完了させる。ブランドン・クラークはマルセル・フェスラーとの取引し、“イコン”を手に入れる算段をつける。
 この際、神業で“イコン”を破壊(※)すると「SPS:ブランドン・クラークに“イコン”を渡さない」の条件を満たすことができる。
◆描写
 フェスラー公国正門前に到着すると、マルセル・フェスラーが待っていた。その傍らには、ドラゴンフォースの別動隊を引き連れたブランドン・クラークの姿があった。
▼セリフ:マルセル・フェスラ―
「ブランドン・クラーク氏と話がついた。彼が“スミソニアン・コレクション”の一部を当家に寄贈するというので、“イコン”は譲ることにしたよ」
「お前たちがしぶとく粘ったおかげで、こちらは値を釣り上げることができた。地上人にしてはよくやったと褒めてやる」
「仕事はすべて終了した。さあ、“イコン”を彼らに引き渡したまえ」
▼セリフ:ブランドン・クラーク
「お前たちか、我がドラゴンフォースの攻撃を耐えきった腕利きは」
「気に入った。私が次の大統領になった暁には、いずれ仕事を依頼することもあるだろう」
「これで次なる竜の時代が到来するのだ。フハハハハ!」
◆描写②(イコンを破壊した)
 北米の真教シンボル“イコン”は、修復不可能なまでに破壊された。
▼セリフ:ブランドン・クラーク
「き、きさま何てことを! これでは、“イコン”はもう……」
▼セリフ:マルセル・フェスラ―
(呆然と見る)「……バカな」
◆結末
 “イコン”の処遇を決めたら、シーンを終了する。プレイヤーが希望するなら、個々にエンディングを行なうこと。これにてアクトは終了だ。

※イコンを破壊
 これにより、大統領選挙はブランドン・クラークとベアトリス・ケイフォード大統領の対等の勝負となり、大統領が辛勝する。破壊しなかった場合、真教徒の支持を集めたブランドン・クラークが勝利する。

◣◥◣ゲスト・トループデータ◥◣◥

トループ:ドラゴンフォース車両部隊
 装甲車を運用するドラゴンフォースの車両部隊。
◆戦闘データ
スタイル:アヤカシ(4レベル)
▼能力値
理性:4/9(5) 感情:5/9(5)
生命:7/6(2) 外界:7/8(4)
CS:4 AR:1
▼技能(R=スペード、P=クラブ、L=ハート、M=ダイヤ)
操縦:地上車両 1・・L・
自我 3・PLM
射撃 2R・・M
夜の住人 5・・・・
血脈:龍の一族:火炎(正) 2R・・M
◆アウトフィット
・CG21
攻:P+8 受:- 射:近~遠 FA3でフルオート可。
・ウォーターベア
SF:2    防(S/P/I):3/5/7
◆戦闘プラン
 近距離を維持し、〈射撃〉〈血脈:龍の一族:火炎(正)〉でフルオート攻撃。攻撃力X+11。〈自我〉は常時達成値+5。
ゲストA:ドラゴンフォース近接型
 戦闘バイクで接近し、近接攻撃を行なうドラゴンフォース。火竜の権能を持ち、燃える爪ですべてを切り裂く。
◆戦闘データ
スタイル:カブト、カタナ、アヤカシ◎●
▼神業
《難攻不落》《死の舞踏》《霧散》
▼能力値
理性:4/13(12) 感情:2/13(12)
生命:9/12(11) 外界:6/10(19)
CS:7(9) AR:1
▼技能(R=スペード、P=クラブ、L=ハート、M=ダイヤ)
操縦:地上車両 2R・・L
自我 2・PL・
白兵 3R・LM
▼スタイル技能
居合い 3・・・・
霞の体 3・・・・
不動 2RP・・
無風剣 2・・LM
魔神の牙 2・・LM
血脈:龍の一族:火炎(正) 2・・LM
▼装備
・ナーゲル
攻:S+6 受:3 射:至近
・ブルホーン
SF:2 防(S/P/I):1/1/2
・タイプX
▼戦闘プラン
 セットアップにタイプXを使用、CSをカッコ内の数字に。
 メインプロセスでは至近距離に移動。〈白兵〉〈血脈:龍の一族:火炎(正)〉〈魔神の牙〉〈無風剣〉で攻撃。達成値+3、攻撃力X+15。
 肉体ダメージは常に5点軽減、精神ダメージは〈不動〉で「カードの数字」点軽減。
ゲストB:ドラゴンフォース遠隔型
 航空支援を行なうドラゴンフォース。戦闘時はVTOL機と一体化。水の竜の権能を持ち、猛毒のブレスを吐く。
◆戦闘データ
スタイル:カブトワリ、アラシ、アヤカシ◎●
▼神業
《とどめの一撃》《突破》《霧散》
▼能力値
理性:5/14(12) 感情:1/12(10)
生命:6/8(6) 外界:9/14(12)
CS:6(12) AR:1
▼技能(R=スペード、P=クラブ、L=ハート、M=ダイヤ)
操縦:航空機 2R・L・
自我 2・P・L
射撃 3R・LM
▼スタイル技能
ドッグファイト 2・・・・
パワーファイト 3R・LM
花吹雪 3R・LM
血脈:龍の一族:水雲(正) 2R・LM
▼装備
・息吹
攻:I+8 受:- 射:近~中
・ホーンドアウル
SF:3 防(S/P/I):3/4/4
・閃鋼
・マインドカバー
▼戦闘プラン
 セットアップに閃鋼を使用、CSをカッコ内の数字に。
 メインプロセスでは、中距離を維持し〈射撃〉〈パワーファイト〉〈花吹雪〉〈血脈:龍の一族:水雲(正)〉による「範囲(選択)」への攻撃。達成値+2、攻撃力I+14。ダメージを与えたら「酩酊(大)」を与える。
 精神ダメージを受けたらマインドカバーを使用、合計10点まで軽減(使い捨て)

◣◥◣覚書◥◣◥

 このシナリオに関する覚書を公開しました。何かの参考にでもしてください(なるのか?)

◣◥◣注意書き◥◣◥

 「トーキョーN◎VA THE AXLERATION」は有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチの著作物です。この記事は同社の2次創作規約のもとで作成されています。


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