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殺戮の銀嶺:ブレイド・オブ・アルカナ シナリオ

 この記事はTRPG『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション』用のシナリオです。ブラック登山隊の一員として、冬山に魔神討伐に向かうお話です。聖痕者たちを待つものは魔神殺しの栄光か、遭難か!?
 ダダーッと書いてあるのでメチャクチャ長いです。ですが基本的には、一度ザっと目を通したら、あとは遊びながら順番にシーンを処理するだけで進行できるでしょう。プレイヤーはプレリュードまで読むことができます。

プレリュード

■シナリオデータ
プレイヤー人数:2~4人
プレイ時間:3時間程度
必要サプリメント:『GOV』『COE』を使用して製作されている。

■アクトトレーラー

西方暦1165年、冬――
ハイデルランド北東部を、ひとつの死が席捲していた。
暴威と狩猟の魔神、ドゥンケルフェル。
その被害を受けた東方竜滅騎士団領では、魔神討伐隊が編成された。
異端の魔神を滅ぼし、アーの威光を辺境にもたらしめよ。
かくして英雄たちが、魔神の棲み処である白骨山脈に挑む。
そこは氷雪と、魔神の眷属たちが待つ白き地獄。
次々に倒れてゆく討伐隊。
彼らは、魔神を倒すことが――いや、生還することができるのか。
ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション
殺戮の銀嶺
アルカナの刃よ、闇の鎖を打ち砕け!

■キャラクター作成

●消費経験点
0~40点程度を想定している。

■PC間因縁
 以下の順に取得すること。PC①→PC②→PC③→PC①

●プレイヤーが少ない場合
 PC③、PC④を省いて遊ぶこと。

■シナリオハンドアウト

PC①用ハンドアウト
因縁:☆庇護/グゥシア
推奨サンプルキャラクター:狼人の傭兵
推奨アルカナ:フルキフェル(狼人)
 キミは東方竜滅騎士団の魔神討伐隊に雇われた傭兵だ。討伐隊には鎖で繋がれた狼人の少女、グゥシアがいた。魔神狩りに必要な人材だという。キミは討伐行の間、彼女の世話を命じられた。
PC②~④用ハンドアウト
因縁:☆疑惑/ルドヴィゴ
推奨サンプルキャラクター:②双剣士、③聖職者、④放浪の賢者
推奨アルカナ:なし
 キミは東方竜滅騎士団の魔神討伐隊に雇われた傭兵だ。討伐隊を率いるのは、騎士ルドヴィゴ。かつて魔神を狩ったこともある凄腕だ。だがキミの直感は、彼を信用するなと告げていた。

GM情報

GM用情報

■ストーリー
 東方竜滅騎士団領の北部地域では、魔神ドゥンケルフェルの被害が相次いでいた。騎士団は、殺戮者の騎士ルドヴィゴに魔神討伐を命じた。
 ルドヴィゴはドゥンケルフェルを信仰する狼人の小部族を襲撃。魔印を持つ少女グゥシアを捕虜にした。彼女をドゥンケルフェルの縄張りである“白骨山脈”の最深部で殺すことで、魔神をおびき出し、仕留めるつもりだ。PCたちはルドヴィゴに雇われ、討伐隊に参加する。
 冬山の過酷な環境が、討伐隊を苦しめる。この討伐行は最初から無謀な試みだった。だがルドヴィゴは、味方の消耗を一切考慮しない。討伐隊の存在意義は、自分が魔神と相対するまでの露払いに過ぎないのだ。すべてを知ったPCたちは、グゥシアとともに討伐隊を脱走することになる。
 ルドヴィゴ、そしてドゥンケルフェルの追撃から生き残ることで、このアクトは終了となる。

■重要NPC

ドゥンケルフェル
 詳細は『COE』参照。暴威と狩猟の魔神。その現し身は鴉、狼、熊の三つ首を持つ四脚の巨獣。ハイデルランド北東部を縄張りとする。その三つの頭が象徴するように、狡猾(鴉)で冷酷(狼)で貪欲(熊)な性格。人間やザルム、オオカミワシなどを捕食する人類の敵。土着の神として、北荻や堕ちた狼人の部族から信仰されている。だが、信徒に恵みをもたらすことはない。いわゆる、信徒からも畏れられる“荒ぶる神”だ。
 この年の冬、東方竜滅騎士団領の北部、“静かの森”近辺に甚大な被害をもたらした。騎士団による開拓が進み、魔神の縄張りである森を切り拓いたことで怒りを買ったためだ。
 “静かの森”および北荻領域との境界である“白骨山脈”のどこかで、獲物を求めてさまよっている。この魔神との遭遇は死を意味する。

“魔神狩り”ルドヴィゴ
アルカナ:イグニス=レクス=アルドール
 弩と槍を持ち、獣骨と毛皮の鎧を着込んだ凶相の男性。騎士というより、野伏か狩人に見える。竜伐軍に参加した際、蛇神ブトーの眷属である下級の魔神を殺害したことで知られる。現在は東方竜滅騎士団に所属。闇の眷属狩りの任務を任されている。
 狩猟を好み、困難な獲物を狩ることに執着する。自分の狩りのために周囲の犠牲を一切考慮しない、危険で残酷な殺戮者だ。
 どこで手に入れたか、《真の死の印》を破壊する“魔神殺しの矢”を持つ。だがこの矢は、ドゥンケルフェルほど強大な魔神を滅ぼすまでには至らない(彼自身はこのことを知らない)

グゥシア
アルカナ:ステラ=フルキフェル=オービス
 ドゥンケルフェルを信仰する狼人の小部族出身の少女。部族をルドヴィゴによって滅ぼされ、自身も鎖で繋がれた虜囚となった。すでに生きる希望を失っている。PC①との触れ合いの中で、狼人らしい生存本能を呼び覚ましていく。
 掌に魔神の花押を持つ。これは「ドゥンケルフェルに襲われた際、生贄に捧げて部族を守る」ために、生後間もない頃に祈祷師の儀式によってつけられたものだ。彼女自身は、魔神を畏れているが崇めてはいない。

導入ステージ

●シーン1:ある冬の死
シーンプレイヤー:マスターシーン
◆解説
 魔神ドゥンケルフェルが辺境の村を襲うシーン。
◆描写①
 東方竜滅騎士団領の北部。雪深い辺境の村。村の寄り合い所では、住人たちが切迫した議論を交わしていた。
▼セリフ:村人たちの会話
「隣の村もやられた。人っ子ひとり生きちゃいない」
「きっとあいつが、みんな殺して食っちまった」
「騎士団に頼ろう。騎士どもはいつも税だなんだって、俺たちから分捕っていくんだ。そのぶんは守ってもらわねば」
「ん? なんだか外が騒がしいな」
◆描写②
 その時、寄り合い所の壁や天井が破壊され、巨大な“何か”が姿を現した。鴉と狼と熊、三つの頭を持つ漆黒の巨獣。巨獣は人々を襲い、その三つの口で食らっていく。この地の人々は救世母以前から、巨獣の名を知っていた。
▼セリフ:村人たち
「ドゥンケルフェルだ! ドゥンケルフェルが出たぞー!」
「逃げろ、食われるぞー!」
▼セリフ:ドゥンケルフェル
(鴉の頭)「愚かなり人間ども。我が縄張りを侵すとは」
(狼の頭)「この地の支配者が誰か忘れぬよう、みな食らいつくしてやる」
(熊の頭)「うめぇ~、人間の肉はうめぇなぁ~」
◆結末
 その冬、ハイデルランド北東部。東方竜滅騎士団領の北方地域では、魔神ドゥンケルフェルが猛威を振るっていた。すでに多くの村々が滅ぼされていた。人々は冬の寒さを恐れるように、この巨獣のもたらす死を恐れた――。

●シーン2:魔神狩り
シーンプレイヤー:PC②
◆解説
 PC全員自動登場。騎士ルドヴィゴ率いる魔神討伐隊に雇われるシーン。
◆描写
 騎士団領内の街にある教会に、傭兵や野伏などの荒くれ者たちが集められていた。その中にはPCたちの姿もあった。彼らを招集した凶相の騎士ルドヴィゴが、“仕事”の説明を始める。
▼セリフ:ルドヴィゴ
「俺はルドヴィゴ。東方竜滅騎士団長バルトロメア・フェデーリより、魔神ドゥンケルフェル討伐を命じられた」
「我々の使命は、人々を苦しめる異端の魔神ドゥンケルフェルを滅ぼし、この地にアーの威光をもたらすことだ」
「“静かの森”を通って、北荻領域との境界、白骨山脈を目指す。この時期のやつの巣がある。過酷な旅になるだろう。この中の何人か、あるいは大半は、生きて帰ることはあるまい」
「だが狩りが成功した暁には、困難に見合った報酬と、魔神殺しの称号を約束しよう」
「狩りの間は、俺の命令には絶対服従だ。逆らった者は殺す。不服のあるものはいるか?」
(PCたちに)「不満か? 降りるなら今のうちだぞ」
(返答によらず)「そうかい、好きにしな」
▼セリフ:荒くれ者たち
「ルドヴィゴ様は西方トラシアでの竜伐軍で、蛇神ブトーの眷属を殺した。ホンモノの魔神殺しだ」
「俺たちはついていくぜ!」
◆結末
 描写を終え、PCたちが面通ししたらシーンを終了する。

●シーン3:狼人の少女
シーンプレイヤー:PC①
◆解説
 PC①とグゥシアが出会うシーン。グゥシアは虐待されている。これは[悪徳]だ。PC①はルドヴィゴに彼女の世話を命じられる。
◆描写①
 討伐行が始まった。ルドヴィゴに率いられた数十人の荒くれ者たちが、雪深い森に分け入っていく。その中に、鎖のついた手枷をはめられた少女がいた。その瞳は虚ろで、足取りは遅い。
▼セリフ:鎖で繋がれた少女(グゥシア)
「……」
▼セリフ:荒くれ者たち
「こいつ、ぐずぐずするな!」(荒っぽく鎖を引く)
「ルドヴィゴ様は、どうしてこんな狼人の小娘を連れて行くんだ」
「面倒臭い、もうここで死んだことにして……」
(PC①に)「何だ、文句でもあるのか?」
◆描写②
 荒くれ者とPC①の一触即発の気配を察したか、ルドヴィゴが現れる。
▼セリフ:ルドヴィゴ
「このグゥシアは、魔神狩りに必要だから連れてきた。手荒に扱ってもいいが、殺すな」
「PC①、お前をこいつの世話係に任命する。重要な仕事だ。歩けなくなったら、背負ってでも連れて行け。けして死なせるな」
▼セリフ:荒くれ者たち
「ルドヴィゴ様がそう言うなら……」
▼セリフ:鎖で繋がれた少女(グゥシア)
「……」(PC①を見る)
◆結末
 グゥシアの虚ろな瞳には、何も映っていないようだった。会話を終えたらシーンを終了する。

展開ステージ

●シーン4:静かの森
シーンプレイヤー:任意
◆解説
 PC全員登場。静かの森を抜けるシーン。強引な行軍で、隊員たちは脱落していく。これは[悪徳]だ。
 PC全員、寒さに耐える【体格】判定を行なう。失敗するとD10点のHPダメージを受ける。成功しても1点のHPダメージを受ける。
 その後、〔知覚〕判定を行なう。[PC人数-1]人以上が成功することで、進路を再び発見し、森を抜けることができる。この〔知覚〕判定に必要人数が成功しなかった場合、【体格】判定から再度繰り返す。
◆描写
 雪深い静かの森を、討伐隊は北を目指して進んでいく。だが突然の吹雪で、一行は進路を見失ってしまう。寒さで倒れる者が出始める。
▼セリフ:荒くれ者たち
「ど、どっちに進めばいいんだ」
「さ、寒い……」
▼セリフ:ルドヴィゴ
「脱落した者は置いていく。どの道、魔神退治で役には立たん」
「とは言え、この猛吹雪ではさすがに、らちが明かんな」
「誰か斥候に出ろ。道を探し出せ」
(〔知覚〕に成功した)「よくやった。報酬に色をつけてやる」
▼セリフ:グゥシア
「……」(寒さに震えている)
◆結末
 討伐隊はようやく森を抜ける。目の前には目的地、雪をまとった山岳地帯――“白骨山脈”が現れた。討伐行はいよいよ本番となる。
 判定を終えたら、シーンは終了だ。シーン5Aへ。

シーン5A~Dについて
 順不同に発生する。また5Aおよび5Bは複数回発生する。そのためシーンのナンバリングを5で留めている。

●シーン5A:白骨山脈
シーンプレイヤー:任意
◆解説
 PC全員登場。白骨山脈での山行(※)のシーン。このシーンは何度でも発生する。過酷な環境に、隊員たちは次々に脱落していく。それでもルドヴィゴは平然としている。シーンプレイヤーはD10を振り、このシーンで発生する内容を決めること。

D10の出目:内容
1~4:魔神の眷属

 魔神の眷属の魔物(闇に堕ちた大鴉、狼、熊)が襲撃する。全員、攻撃の命中判定(ダイスペナルティ-2)を行なう。[PC人数-1]人が成功すると、撃退できる。撃退した場合、全員HPに3点のダメージ。撃退に失敗した場合、全員HPにD10+2点のダメージ。
5:猛吹雪
 猛烈な雪と風が体力を奪う。全員【体格】判定を行なう。成功したPCは1点、失敗したPCはD10点のHPダメージ。
6:落石
 突然の落石が討伐隊を襲う。全員〔回避〕判定を行なう。成功したPCは1点、失敗したPCはD10点のHPダメージ。
7:仲間割れ
 討伐隊内で仲間割れが発生。全員〔交渉〕で仲裁する。全員が失敗すると、刃傷沙汰に発展し死者が出る。全員「闇の誘惑」により逆位置の鎖を1枚得る。
8:滑落
 切り立った岸壁を登る。足を踏み外せば滑落する。全員〔運動〕判定を行なう。成功したPCは1点、失敗したPCはD10点ののHPダメージ。
9:重傷
 隊に重傷者が出る。全員〔手当〕かHPを治療する特技の判定を行なう。全員が失敗すると、負傷者は死亡する。その場合、全員「闇の誘惑」により逆位置の鎖を1枚得る。
10:雪崩
 雪崩に巻き込まれる。運がよければ助かるだろう。全員【希望】判定を行なう。成功したPCはD10点の、失敗したPCはD10+5点のHPダメージ。

◆描写
 “白骨山脈”のどこかに、目指すべき魔神ドゥンケルフェルが潜んでいる。山脈の深部へ向けて進む討伐隊。過酷な環境が、討伐隊を苦しめる。続出する脱落者。だがルドヴィゴはそれを意に介す様子はない。
▼セリフ:荒くれ者たち
「た、助けて……」
「もう家に帰りたい……」
▼セリフ:ルドヴィゴ
「ははは、また脱落したか。喜べ、食料の管理が少し楽になったぞ」
▼セリフ:グゥシア
「……死にたく、ない……」(PC①にすがりつく)
◆結末
 判定の処理を終えたら、シーン5Bへ。

※白骨山脈での山行
 白骨山脈での一連のシーンでは「討伐隊が次々に倒れていく」ことに対し、PCたちは何もできない。この状況を生んだルドヴィゴを倒そうにも「勝ち目がない」ことは明白だ。英雄たるPCたちが、無力感を味わうことになる。この状態は非常に大きなストレスとなる。
 もしプレイヤーが不満を訴えたら、「今回のアクトは、討伐を成功させたり、討伐隊を生還させることが目的ではない。“冬山遭難もの”のような気分を楽しむことだ」と説明するとよい。
 それでもルドヴィゴを魔神との遭遇前に倒したい、逃亡したいというプレイヤーもいるだろう。その場合の指針を挙げる。
・ルドヴィゴを倒したい
 PCたちが「ルドヴィゴを倒そう」と行動を起こした時点で、ドゥンケルフェルが襲来する(シーン6を処理する) 続いて、シーン5Aの内容を「4-(それまで同シーンが発生した回数)」回行なうこと。これは「隊を離れて、単独で下山する過程で遭遇する困難や危険」として扱う。その後、シーン8を行なうことで、通常のシナリオ進行とほぼ同じバランスを保つことができる。まだPSを持っていないPCがいた場合、【PS:生きて山を下りる】を与えること。
・さっさと逃げたい
 PCたちが逃げ出そうとすると、ルドヴィゴに見つかって処刑されかかる。その時、ドゥンケルフェルが襲来する(シーン6を処理する) その先は「ルドヴィゴを倒したい」場合と同じだ。
・魔神を倒したい
 やめとけ。今回はそういう運命ではないのだ。

●シーン5B:野営の夜
シーンプレイヤー:任意
◆解説
 PC全員登場。野営のシーン。情報収集を行なう。このシーンはすべての情報を得るまで何度でも発生する。
 PCはそれぞれ1回、いずれか1つの情報を集めることができる。情報は〔交渉〕〔事情通〕〔知覚〕いずれかの判定に成功することで得られる。失敗した場合、[達成値-判定値]のDPを失うことで、成功したことにできる。また、情報収集のかわりに任意のメジャーアクションを1回行なってもよい。
 最初に調べることができる情報は「▼情報A」の3つだ。「▼情報B」は「▼情報A」をすべて入手して以降に調べることができる。また、プレイヤー人数が2人の場合、「・討伐体の状況」は最初から、「・ルドヴィゴの真意」は「▼情報A」をすべて入手後、自動的に手に入る。
▼情報A
・討伐隊の状況
 “白骨山脈”最深部の遺跡を目指して進んでいる。遺跡はドゥンケルフェルを信仰する土着部族の祭壇だ。だが目下、脱落者が相次ぎ、当初の半数を割り込んでいる。さらに討伐隊は片道ぶんの食糧しか持っていない。帰りの食糧は、ルドヴィゴが「必要ない」と用意しなかった。多数の死亡者が出ることは織り込み済みなのだ。
・グゥシア
 ルドヴィゴが連れてきた狼人の少女。ドゥンケルフェルを崇める異端の狼人の小部族の出身。彼女の部族は、ルドヴィゴによって滅ぼされた。彼女だけは何らかの思惑があって捕虜とされた。いつも枷をはめられた手を握っており、掌を誰にも見せない。
・ルドヴィゴ
 竜伐軍で多大な戦果を挙げた騎士。魔神ブトーの眷属の魔神を仕留めた、魔神殺し。魔神を滅ぼすには《真の死の印》の破壊が必要だが、何らかの魔神を狩る手段を持っているようだが、本人はそれを秘密にしている。
 ルドヴィゴは無数の聖痕を持つ、強大な殺戮者だ。戦った場合、PCたちは無条件に殺害される。逃亡した場合も同様だ。
▼情報B
・ルドヴィゴの真意
 ルドヴィゴは魔神殺しの矢でドゥンケルフェルを狩るつもりだ。だがドゥンケルフェルは狡猾な魔神だ。矢を確実に命中させるには、隙を作らなければならない。ルドヴィゴはグゥシアを魔神の祭壇で殺し、その血肉を食らい「ドゥンケルフェルの獲物を横取りする」ことで逆上させ、その隙を作り出すつもりだ。
 討伐隊の役割は、ルドヴィゴが魔神を狩るまでの消耗を抑える露払いだ。最初から、彼以外の生還は想定していない。
・逃亡のチャンス
 ルドヴィゴは討伐隊を完全に掌握、隊員たちを相互に監視させることで、逃亡を防いでいる。少々の混乱では隙は生まれない。これまでにない激しい戦闘の混乱を利用するしかない。
◆結末
 このシーンで手に入れた情報によって、次のシーンが決定する。複数に該当する場合、指定されたシーンを順番に行なうこと。
・グゥシアの情報を手に入れた:シーン5Cへ。
・情報Aの情報をすべて手に入れた:シーン5Dへ。
・情報Bの情報をすべて手に入れた:シーン6へ。
・以上の条件に該当しない:シーン5Aへ。

●シーン5C:獣神に捧げられし者
シーンプレイヤー:PC①
◆解説
 グゥシアの秘密を知るシーン。グゥシアはPC①に「応急手当」を行なう。その際、彼女の手にドゥンケルフェルの花押が刻まれていることが判明する。
 グゥシアはPC①に身の上話をする。この話は[悪徳]だ。PC①は【PS:グゥシアを連れて逃げる】を得る。
◆描写①
 旅の間に、グゥシアは少しだけPC①に心を開いてくれたようだ。彼女はPC①の負傷を、隠し持っていた軟膏で治療する。軟膏を塗ったその掌に、驚くべきものが刻まれていた。魔神ドゥンケルフェルの花押だ!
▼セリフ:グゥシア
「……怪我、見せて」
「傷に効く薬がある。塗って、あげる」
◆描写②
 魔印を見られたグゥシアは、身の上を語り始める。
▼セリフ:グゥシア
「……これはドゥンケルフェル様の獲物のしるし」
「物心ついた時には、これがあった。部族のみんなが言うには、私の血も肉も魂も、ドゥンケルフェル様のもの。生まれた時から決まっているんだ」
「部族のみんなは、あの隊長に殺された。あいつは恐ろしい。きっとみんな、あいつに殺される。ドゥンケルフェル様と戦う前に」
「PC①、あんたのことは好き。死なせたくない。だから早く逃げて」
「私は逃げられない。あいつは私が必要みたいだから」
(ルドヴィゴと戦う)「……やめて。あいつは悪魔。絶対に勝てない」
(逃がす)「……なら、隙を見つけて。あいつは私をけして逃がさない」
◆結末
 会話を終えたら、シーン5Aに戻ること。

●シーン5D:反乱
シーンプレイヤー:任意
◆解説
 討伐隊内で反乱が起きるシーン。ルドヴィゴは反乱を起こした隊員を殺害し、《制裁》を使用してこれを鎮圧する。この一連の出来事は[悪徳]だ。PC②~④は【PS:生きて山を下りる】を得る。
◆描写①
 突然の猛吹雪にあい、討伐隊は洞窟へ退避した。天候が落ち着くのを待つ。この機会に、現状に不満を持つ者たちは隊長であるルドヴィゴに詰め寄った。
▼セリフ:荒くれ者たち
「もう無理だ。引き返そう」
「帰りの食糧も十分にないそうじゃないか」
「そもそも本当に魔神を殺せるのか? 魔神は不死身だっていうぜ」
「どうしても進むなら、あんたを殺して山を降りる!」
(止めた)「黙ってろ、俺たちは死にたくねぇんだ!」
▼セリフ:ルドヴィゴ
「……言いたいことはそれだけか?」(隊員を殴り殺す)
◆描写②
 ルドヴィゴは隊員のひとりを殺害。その返り血を浴びながら、恐怖する隊員たちに檄を飛ばす。隊員たちは気圧され、反抗する気力を失う。
▼セリフ:ルドヴィゴ
「山を降りるのは、魔神を殺したときだ! それ以外でここから去る者は、死体になってもらう!」(《制裁》を使用)
(古びた矢を取り出す)「見ろ、これは魔神殺しの矢。これに射抜かれた魔神は、真の死を迎える。俺が西方で魔神を殺したときもこいつを使った。ドゥンケルフェルを倒すことは可能だ」
「成功すれば報酬は思いのままだ。たとえ何人死のうが、俺は必ず成し遂げる。お前たちに残された道はふたつ。臆病者として死ぬか、生き残って栄光を掴むかだ。選べ!」
(PCたちに)「貴様はどうする?」
(ついていく)「ならばよし」
(ついていけない)「なら逃げるか? よく考えろよ」
▼セリフ:荒くれ者たち
「……あんたに、ついていくよ」
◆結末
 こうして反乱は鎮圧された。会話と束縛の処理を終えたら、シーン5Aに戻ること。

●シーン6:魔神襲来!
シーンプレイヤー:PC①
◆解説
 PC全員登場。ドゥンケルフェルが討伐隊を襲撃するシーン。討伐隊とドゥンケルフェルの激しい戦いが始まる。これは[悪徳]だ。
 PCたちはこの混乱に乗じて、逃げることができる。ここでドゥンケルフェルに立ち向かっても、勝つことは不可能だ。
◆描写
 降りしきる雪の中を行軍する討伐隊。もう少しで目的地の遺跡に到着する――その時、上空から一羽の鴉が飛来した。鴉が雪の山腹に降り立ったとき、その姿が三頭四足の巨獣へと変わる。それは、討伐隊がこの地へやってきた理由そのものだった。
▼セリフ:荒くれ者たち
「ま、まさかこいつ……」
「魔神だ! “三公子”ドゥンケルフェルだ!」
「武器を取れ! こいつを殺せば、大金持ちだ!」
▼セリフ:ドゥンケルフェル
(鴉)「この山に足を踏み入れてから、ずっと見ておったぞ。我が祭壇で、我を仕留める罠でも張るつもりだったのであろう。下衆な狩人の考えそうなことよ」
(狼)「大変だろうから、こっちから来てやったのさ。感謝するがいいぜ」
(熊)「うおおお~、喰うぞ食うぞ~!」
▼セリフ:ルドヴィゴ
「ちっ、来るのが早すぎる。だがその分、こっちもまだ人数が残っている」
「全員、かかれ! 奴の足を止めろ! 俺が矢を撃つ時間を稼げ!」
「PC①! 貴様、逃げるな! くそっ、それどころじゃあ……」
▼セリフ:グゥシア
「……ドゥンケルフェル、さま」
「……PC①、今なら、逃げられる!」
◆結末
 逃亡したPCたちの背後で、死闘が始まる。シーン7へ。

●シーン7:魔神VS魔神狩り
シーンプレイヤー:マスターシーン
◆解説
 PC登場不可。PCが逃亡した後、ドゥンケルフェルとルドヴィゴの戦闘を描写するシーン。ルドヴィゴは《天の火》で魔神殺しの矢を放つ。その一撃はドゥンケルフェルの頭のひとつを破壊するが、滅ぼすには至らない。ルドヴィゴは《不可知》で撤退する。
◆描写①
 討伐隊の隊員の肉を貪るドゥンケルフェル。ルドヴィゴは岩陰からクロスボウでそれを狙う。負傷しながらも、その獰猛な戦意は全く衰えていない。クロスボウには、魔神殺しの矢がつがえられていた。
▼セリフ:ルドヴィゴ
「隊員ども、よくやってくれた。奴の餌になって、俺のために隙を作ってくれたのだからな」
「死ね、魔神!」(《天の火》を使用)
◆描写②
 その矢は、ドゥンケルフェルの鴉の頭部を爆散させる! だが魔神は倒れない。残り2つの頭部が、ルドヴィゴをあざ笑う。
▼セリフ:ドゥンケルフェル
(鴉)「ゲヘェーッ!?」
(狼)「危ねぇ、鴉のヤツが吹っ飛んじまったぞ。すげぇ矢だな。だが残念だな。下級の魔神なら殺れるだろうが、俺相手には不足だな」
(熊)「ぐへへ、喰っでやるぅぅぅぅ~」
▼セリフ:ルドヴィゴ
「なるほど、これでは殺しきれん」(《不可知》を使用、雪に紛れて姿を消す)
◆結末
 手傷を負わされ、獲物を見失ったドゥンケルフェルが怒りの咆哮を上げる。描写を終えたら、シーン8へ。

●シーン8:決死の下山
シーンプレイヤー:任意
◆解説
 PC全員登場。下山中、ルドヴィゴに追いつかれる。ルドヴィゴはPCたちを殺し、その聖痕を奪い、改めて魔神狩りを再開するつもりだ。
 PC人数が3人以下の場合、この時グゥシアに聖痕が宿る。以降の戦闘において、グゥシアの奇跡(《活性化》《新世界》)はプレイヤーが任意に使用できる。
◆描写
 山を下りる途中、谷にかかる吊り橋に差しかかる。ここを通らなければ下山はできない。足元に、クロスボウの矢が突き刺さる。後方から、傷を負ったルドヴィゴが追い付いてきたのだ。
▼セリフ:ルドヴィゴ
「奴との戦いで消耗し過ぎた。聖痕が足りん」
「貴様ら、聖痕者だろう。聖痕をよこせ!」
▼セリフ:グゥシア
「……悪魔!」
(聖痕が宿る)「なに、この光は……」
◆結末
 描写を終えたら、シーン終了。対決ステージへ。

対決ステージ

●シーン9:ルドヴィゴとの決着
シーンプレイヤー:任意
◆解説
 ルドヴィゴとの対決のシーン。[宴宣言]を行なう。ルドヴィゴとの戦闘となる。ルドヴィゴとの距離は20m。グゥシアは戦闘には関与せず、狙われることもない。
◆描写
 雪の山腹で、ルドヴィゴとの対決が始まった。
▼セリフ:ルドヴィゴ
「捧げよ聖痕! 殺戮の狩りを始めよう!」
「俺は力を蓄え、改めて魔神に挑む。次はより準備を整えてな。貴様らは、そのための糧となるのだ!」
(倒した)「バカな……!」
▼セリフ:グゥシア
「PC①! お願い、部族のみんなの仇を……!」
◆結末
 ルドヴィゴに勝利したら、次のシーンへ。

敵データ:ルドヴィゴ
◆データ
アルカナ:イグニス=レクス=アルドール
異形:野獣の骸でできた巨人
▼能力値&技能
体格:13 反射:14 共感:9 知性:10 希望:12
HP:92 AP:11
〔重武器〕3 〔射撃〕3 〔自我〕3
▼装備
・ロングスピア(重武器)
攻:P+10 防:2 射:至近
・ヘビークロスボウ(射撃)
攻:P+10 防:2 射:50m
・ハンティングプレート
防御修正(S/P/C):10/9/9
▼特技データ
・セットアップ
〈狙撃体制〉2〈狩りの時間〉2
技能:宣言 代償:- 対象:自身 射程:-
効果:そのラウンドの間、物理攻撃のダメージ+2D10、射撃攻撃のダメージ+10、射程+10m。移動、ガード不可。
・メジャーアクション①
〈断罪の牙〉1〈威嚇攻撃〉1〈機械弓の達人〉3
技能:〈射撃〉4 代償:- 判定値:14 C値:6(4回目以降は1) 対象:単体 射程:50m
効果:リアクションのダイスペナルティ-1。ダメージを与えたら「BS狼狽」
・メジャーアクション②
〈威嚇攻撃〉1〈吹き飛ばし〉1
技能:〈重武器〉3 代償:- 判定値:9 C値:1
対象:単体 射程:至近
効果:リアクションのダイスペナルティ-1、ダメージを与えたら「BS狼狽」、対象を5m移動させる。
・常時
〈殺戮の魂〉5〈破滅の業〉1〈豪腕〉1
▼聖痕
・ドゥンケルフェルとの戦いで使用済みの奇跡×15
・アルドール/《絶対攻撃》 ・アダマス/《難攻不落》
・オービス/《新世界》 ・アクシス/《拡大》
・ファンタスマ/《真名》 ・ルナ/《不可知》
(以下、プレイヤー人数が2人の場合は使用しない)
・イグニス/《天の火》 ・マーテル/《再生》
(以下、プレイヤー人数が3人以下の場合は使用しない)
・クレアータ/《戦鬼》
■戦術
 最初のセットアップ終了後、《新世界》と《拡大》を使用。メジャーアクション①による射撃攻撃を範囲に行なう。
 基本的に移動せず、メジャーアクション①で射撃攻撃する。PCに至近距離に入られたら、メジャーアクション②で白兵攻撃。「BS狼狽」や〈吹き飛ばし〉の強制移動で、位置を制御しつつ戦う。

●シーン10:魔神の追撃
シーンプレイヤー:PC①
◆解説
 続いてドゥンケルフェルとの戦闘となる。PCたちの5m前方に吊り橋。10m後方にドゥンケルフェルが配置される。
 勝利条件は以下の2つだ。
・ドゥンケルフェルのHPを0にする。
・谷にかかる吊り橋に誘い込み、橋を落とす。
 前者はPC側に十分な奇跡が残っていれば可能だが、あまり現実的ではない。実質的には後者だが、それには以下の条件を満たさなければならない。
・ドゥンケルフェルとPCたちが、ともに橋にエンゲージしている。
・その状態で、メジャーアクションを使用して橋を落とすと宣言する。

ドゥンケルフェルとの戦闘
 戦闘開始前であれば、《神移》《不可知》などのドラマ効果を使用すれば、逃走に成功できるものとする。《絶対攻撃》のドラマ効果で倒してもよい。ドゥンケルフェルは消耗しており、これらの奇跡に対抗する魔印を残していないのだ。

◆描写①
 致命傷を受けてなお立ち上がるルドヴィゴ。だがその背後に、巨大な影が忍び寄っていた。三頭四足から二頭になった魔神ドゥンケルフェルだ! その熊の口が、ルドヴィゴをとらえ食らいつく! 
▼セリフ:ルドヴィゴ
「ぎゃああああーっ!」
▼セリフ:ドゥンケルフェル
(熊)「うめぇえ~うめぇ~」
(狼)「やっと見つけたぜ人間。鴉の奴はいずれ再生するが、傷を負わされた恨みは晴らしとかねぇとな」
◆描写②
 ルドヴィゴを食い殺した魔神は、PCたちとグゥシアに向き直る。
▼セリフ:ドゥンケルフェル
(狼)「俺の獲物の女がいるな。人間風に“でざあと”といこうぜ」
(熊)「おなごの肉は、やわっこくてうめぇんだ~」
▼セリフ:グゥシア
「……鴉の頭がない」
「いまドゥンケルフェル様は、鴉の力で飛べない。吊り橋に誘い込んで、橋を落とせば逃げられる」
◆描写③(橋を落とした)
 吊り橋が崩壊を始める。ドゥンケルフェルの巨体が谷底へ落ちて行く。
▼セリフ:ドゥンケルフェル
(狼)「ははは、俺を落とそうってのかい、人間! 無駄だぜ、大鴉になれば――しまった!」
(熊)「ちくしょう~、喰わわせろ~」
◆結末
 落下していくドゥンケルフェル。谷に巨大な振動が響くと、大量の雪が谷底になだれ込んでいく。魔神の姿は雪に埋もれ、完全に見えなくなる。
 食い散らかされたルドヴィゴの骸から、聖痕が天に還っていく。「聖痕の解放」を行ない、終局ステージへ。

敵データ:ドゥンケルフェルの現し身(双頭ver)
◆データ
アルカナ:クリーチャー(フルキフェル)
レベル:20
▼能力値
体格:55 反射:55 共感:46 知性:49 希望:52
HP:121 AP:40
▼技能
〔運動〕3〔格闘〕3〔軽武器〕3〔自我〕3
▼特技・魔印
〈生体武器〉2〈生体武器強化〉8〈生体防具:毛皮〉1〈生体防具強化〉10〈魔狼の印〉1〈貪獣の印〉1〈咆哮の印〉1〈真の死の印〉1
(以下、プレイヤー人数が3人以下の場合は使用しない)
《神竜撃の印》《魔汁の印》
▼装備
・生体武器(斬)〔軽武器〕
攻:S+22 防:12 射:至近
・生体武器(殴)〔格闘〕
攻:C+21 防:13 射:至近
・生体防具:毛皮
防御修正(S/P/C):14/12/14
■戦術
 セットアップに〔自我〕〈咆哮の印〉、PC全員との〔自我〕に対決し「BS狼狽」を与える(プレイヤー人数が2人の場合は使用しない)
 メインプロセスではPCたちの至近距離に移動。「BS狼狽」を受けていないPCを優先的に狙い、〔軽武器〕〈魔狼の印〉で攻撃。ダメージ+1D10。「BS狼狽」を受けているPCには〔格闘〕〈貪獣の印〉で攻撃。攻撃後、HP3D10回復。

終局ステージ

●シーン:山が呼んでいる
シーンプレイヤー:PC①
◆解説
 共通のエンディング。下山したPCたち。その身体にはいつの間にか《花押:ドゥンケルフェル》(※)が刻まれている。これは魔神の呪いだ。呪いから解放されるためには、再び白骨山脈へ行き、魔神を倒す以外にない。
◆描写
 山を下り、人里まで下りてきたPCたち。その身体に異変を覚える。見れば、グゥシアと同じ魔印が刻まれていた。
▼セリフ:グゥシア
「PC①、それ……」
「血も、肉も、魂も、ドゥンケルフェル様の獲物になったということ。私と同じように」
「私たちは、いつかまたあの山に行くことになる。ドゥンケルフェル様を倒すか、食われるために」
「これは運命。狩られたくなければ、狩るしかない」
◆結末
 遠く雪化粧をまとった山々を見るPCたち。その耳に、風に乗って魔神の咆哮が聞こえた気がした。
 以下のエピローグを読み上げ、アクトを終了する。

 西方暦1165年(※)、冬――白骨山脈での魔神討伐行は失敗に終わった。だが魔神の現し身に深手を与えたことで、その活動は鎮静化した。
 魔神が活動を再開するまで、辺境にしばしの平穏が訪れた。

※《花押:ドゥンケルフェル》
 これはあくまでフレーバー、演出であり、PCがデータとして魔印を持つ必要はない。また、これはシナリオ側からの提案であって、強制力はない。魔印の取得は、あくまでプレイヤーの意志で行われるものだ。その上で、プレイヤーが乗ってくれたら嬉しい。
※西方暦1165年
 このシナリオの舞台は「1165年の冬」であり、ルールブック掲載の時代である「1166年」の1年前となっている。これは「1166年」にドゥンケルフェルを倒す、「あなたのシナリオ」の前史として扱ってもらいたいためだ。ぜひ、ドゥンケルフェル討伐シナリオ作成に挑戦してみてほしい。

注意書き

 「ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション」は鈴吹太郎/有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチの著作物です。この記事は同社の2次創作規約のもとで作成されています。


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