四十過ぎて石丸〜ってイタイよね
私はYouTubeで時代劇を楽しんでいました。ドラマのロケ地は安芸高田の市会の議事場です。旧態依然の老害議員が白痴な質問をし、それに対して桃太郎サムライの石丸市長が現れて、バッサバッサの快刀乱麻を断つ様は実に小気味よく、拍手喝采でした。石丸市長が任期途中で辞職し、都知事に立候補したのを知り、やはり東京都は吹けば飛ぶような田舎痴呆自治体と異なり国家に匹敵する予算を扱う行政機関なので、安芸高田市の市長と議会のドタバタ劇を客観的に調べてみる気になりました。石丸市長のような知事は素敵ですが、応援するならその前に身辺調査するのは、社会人、いや、大人の常識です。すると実は市長と議会の対立は市長自らが引き起こしたものであることが判りました。対立は石丸市長の居眠り議員SNS報告からです。しかし居眠りは軽い脳梗塞の症状でした。つまり桃太郎侍は石丸君が自ら演出した虚構だったのです。
石丸君は二元代表制をまるで首長と議会が対決する制度みたいにYouTubeで言ってますが、それは間違いです。互いにチェックし合うと言う緊張関係は勿論大切ですが、最終的にバランスの取れた結果を達成することが市民の利益なので、その環境を整えることも大切で、市民の利益のためにも一旦壊れた市長と議会の信頼関係の回復は不可欠でしょう。結局、居眠り議員が脳梗塞でお亡くなりになっても、石丸君は議会に歩み寄ることはありませんでした。まあその気持ちもわかります。亡き居眠り議員に謝罪してしまったら、いくら痴呆議員が悪代官役でそれに協力したとは言え、その途端にこれまでの活躍が自作自演のやらせに落ちてしまうのですから、都知事選に立候補なんてできっこありません。
確かに石丸君は優秀でしょう。でもね、日本には石丸君に代わる人材なんてごまんとおられるのですよ。例えば石丸君の卒業した京大経済は毎年200名ぐらい卒業します。そのトップ10%って言っても二十人くらいいるわけです。もちろん、優秀な学生さんを社会に輩出しているのは京大経済だけではありません。東大をはじめとする石丸クラスを輩出する大学は日本にたくさんあります。そう言うクラスの人間の中で石丸君を眺めると、どうでしょうか?四十代以上の方ならもうお分かりですよね。こんなのが管理職にいるとロクでもないことが起こるんです。40以上で石丸君を応援するというのは、はっきり申し上げて、人物鑑定能力がない、管理職として不適格ってことになってしまうんですね。