日本には宮沢先生を助ける偉人はいないのか
宮沢さんはコロナウイルスは人工物だと学問的な発表をして京大を追われたと言ってもいいでしょう。宮沢さんの追放劇は私には北里柴三郎の母校東大からのバッシングと重なって見えます。
北里は細菌学の権威ですが、何でもかんでも細菌が原因とするようなおバカな学者ではありませんでした。北里の東大時代の恩師緒方正規が発表した脚気菌なるものを発見したという論文に対し、北里は脚気菌なんてありませんよという論文を書きました。それ以来、北里は母校東大から睨まれ排斥されるようになります。ちょっと前に、東大医学部からノーベル賞が出るはずだったというドキュメンタリーが放送されました。多分スタッフに慶應OB、OGはいないんだろうなぁって思いながら観てました。足を引っ張ったのはどこか、知らないんですね。東大医学部を19歳で卒業した藪医者軍医森麟太郎も北里の敵でした。そのおかげで何万人もの兵隊さんが脚気で死にました。
そんな北里を助けたのが福沢翁です。福沢は彼の為に研究所をつくったのでした。森麟太郎が逆立ちしても得られない破格なオファーを海外からもらったにもかかわらず、北里はそれを蹴って帰国したんです。誠の人間です。並の人間じゃあできません。そんな彼を冷遇し、足を引っ張り、彼の研究所を乗っ取ったのが東大医学部です。北里は福沢の死後、無給で慶応医学部で働きました。無給でないと働かんと言ったそうです。この話はマトモな日本人なら教養として当然知っておくべきでしょう。小学生の課題図書にも相応しい内容です。
残念ながら私には福沢諭吉ほどの財力はありません。でもね、宮沢さんを野に埋もれさせてはいけない、もし何らかの機会があったら、人なら助けるべきだと思っています。