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『キムラの受難』編集後記 後半

 先週に引き続いて「キムラの受難」の解説をしていきます,といっても残りは小ネタを少し放出するだけですが。よろしければお付き合いの程を。

小ネタについて 後半

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 これは0:33~0:35のグループメッセージ画面を2分割したモノです。勿論ですがアイコン等にも意味はあります。まず分かる通り名前は前回紹介したキリル文字とほぼ同じとなっています。上から Isii, Nakano, KZB, Kubo, Don, Takahasi, Tabuči(Tabuchi) です。KZBというのはCKW(Culture-Knowledge-Welfare)をロシア語に置き換えた際Культура-Знание-Благосостояниеとなりその頭文字を取りラテン文字に表記するとこうなります。
 イシイさんのアイコンは『あつまれ どうぶつの森』のミニサボテンセットです。イシイさんはゲームのユーザーネームでサボテンという名前を多用する方なのでそれに由来します。
 ナカノさんのアイコンは一応チョコミントアイスです。元素材はカラーでしたがモノクロ化したので分かり辛いかも知れません。メッセージの感嘆符はよく使っているイメージから置きました。確か游明朝です。 
 CKWはそのまんまです。メッセージをよく見ると上司から送られてきた最後のメッセージと同じ文章である事が分かると思います。こういうの小ネタも挟んでいます。
 クボさんのアイコンはそのまんまでネコのシルエットです。本人が紺や黒などの暗い色をベースカラーとしてるので,アイコンではあえて白にしています。
 ドンは私でアイコンは赤い官帽。語尾に句点を置きました。
 タカハシさんのアイコンはいらすとやさんからお借りしています。リュウグウノツカイがモチーフとなった方ですのでそれを。明度とコントラストを調整しモノクロ化しても耐えられるようにして,黒背景と合わせています。背景が黒いのは深海魚のイメージからです。
 タブチさんのアイコンは少々説明がややこしくてですね。タブチさんのデザイン原案は東方Projectの鬼人正邪というキャラクターでして,そのキャラクターが着ているワンピースの模様を持ってきております。先祖帰りです。メッセージの末尾に疑問符が付いていますが,動画内では尺の都合上映り込ませる事ができませんでした。

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 最後にご紹介しますのがオンライン会議の背景です。配置は左上から順にキムラさん,ナカノさん,タカハシさん,トマトさん,上司,イシイさん,クボさん,つゆくささん,タブチさんとなっています。
 キムラさんの部屋は本棚が画面の半分を占めるので,あとは邪魔にならない程度に小物を置いています。正直オープンリールは自分でも意味分かんないです。表彰状は空間を埋めるのに重宝しました。
 ナカノさんの部屋は意図的に子供っぽくしています。コルクボードを中心にオモチャ箱やベッドの位置を決めました。モノクロ化も考慮した上でカラフルさが分かる様な明暗さを意識しています。ただ動画内では頭と書類でほとんどが隠れてしまいました。
 タカハシさんの部屋は実験室の雰囲気を出そうとしています。液晶画面を2枚とターンテーブルを組み合わせて,未来のマシン風にしています。妖艶なデメニギスを構図に落とし込めたのは我ながら満足しています。コーヒーメーカーを横置きすると謎の機械感がありますね。
 トマトさんの部屋はご本人が植物モチーフなので葉っぱが沢山あります。テラリウムやアンスリウムがさり気なく部屋に彩りを添えていますね。こうも植物が多いと虫も出そうなものですが,未来はコロニー内での生活が当然なので虫などは出ないそうです。
 上司が居るのは職場です。一応そこそこの幹部という設定なので部屋も重厚感のある物々しい感じに仕上げています。ラックエフェクタの上に地球儀やPCを乗せたり,サーバルーム風の壁紙にしたりと,劣化サイバーパンキッシュを演出しようと四苦八苦しています。なお,動画内では薄いノイズが掛かるので見れるかは怪しかったりします。
 イシイさんの部屋はスタイリッシュにしてみたかったです。ミニマルだけど遊び心が少しあったら良さそうと思った次第です。サボテンは上記で説明した通りの由来です。ジュークボックスやツールボードを配置したら妙にしっくりきたので採用しています。
 クボさんはネコを飼っていらっしゃるのでキャットタワーを置く事が最初に決まっていました。壁を飾り付けるイメージがなく,むしろぬいぐるみなどで床の方にモノが置いてあるイメージがあったので,壁はあまりいじっていません。その中で観葉植物を置くと空間に張りが出てありがたいです。
 つゆくささんはしっかりとクボさんの隣画面をキープしています。自身が真ん中に行く事で他の方をクボさんと並ばせないのです。まあオンライン会議なので意味はありませんが。頭で隠れていますがタペストリーが壁に飾られており,ハートが溢れる結構メルヘンな部屋です。
 タブチさんは鬼人キャラがデザイン原案ですので,徹底的に和を醸し出しています。かまどや魚拓なの未来という設定では珍し過ぎる程にクラシックな部屋にしてみました。後から気付いたのですが,調理用の鍋の上に掃除用具があるのは衛生的にも心象的にも良くないですね。今後は気を付けます。以上が小ネタ集です。小ネタというより細部の演出意図解説という方が適切かも知れません。

終わりに

 今回は元となった作品の面白さにとことん助けられてます。スケッチコメディはやはり勢いと不条理さがあってこそだな,と改めて認識させられました。1分の中に事の起こりからオチまで一気に駆け抜けていき,パロディのし易さやネットユーザの共感し易さが面白さに出ているんじゃないでしょうか。元動画は将来ミームになるポテンシャルがありそうです。
 やっぱり制作は楽しいです。私は何かしらを作っていないと手持ち無沙汰で死んでしまうので,暇があれば(なくても)一生こんな事しているんだろうなぁと思う次第なのでした。月1くらいのペースで何かしら拵えて発表しているのは作品が出来上がってしまうからというのもあります,無論先々週の記事で書いた理由もありますが。そんな感じです。ご拝読ありがとうございました。

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