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ミリしら 文豪ストレイドッグス

 どうも皆さん、おはようございます。皆さんには最近新しいコンテンツに触れていますか? 私は正直新しいモノを掘ろうとすると大分体力を使ってしまい、昔ほどには新しいコンテンツを満足に楽しめなくなっている様な気がしています。でもそんな事を言っても仕方がないのでリハビリをしていきたいと思います。


ミリしら 文豪ストレイドッグス

 ミリしらをすれば新しいコンテンツを存分に堪能できるのでは、と考えて『文豪ストレイドッグス』でやってみました。アマゾンプライムにアニメ全話あるらしく、偶然通らなかったコンテンツなので物は試しとこちらを選ばせて戴きました。ミリしらの醍醐味はやはり視聴前後でどう印象が変わったかを対比出来る事なのでね。

視聴前

お借りした 文スト ミリしら です。

 文ストについての知ってる知識といえば「文豪が出てくる」「なんか能力を有する」「多分バトルもの」というくらいです。多分明治~昭和初期位の日本の文豪が中心なんだろうなという予想でミリしらをやってます。海外の執筆家とかは流石に出ないだろうって決め打ちしてます。なんか『fate』的な作品というイメージです。fateもやってないんで分かんないですけども。てなわけでさっそくシーズン1を見て行きます!!!

シーズン1 感想

第1話「人生万事塞翁が虎」
 この時点で大分予想が外れている事が分かりました。まず主人公は有島武郎じゃなくて中島敦らしいですし、私が芥川だと予想してた人は太宰らしいですし、谷崎は独歩らしいです。乱歩は当たってました。むしろよく当たってましたね。舞台は現代の横浜ですかねこれ。中島は「虎に化ける」能力を持ってましたけど、虎になったのは李徴であって中島じゃなくない? ってよぎりましたけどアニメなので黙殺。何かギャグの温度感が『銀魂』に近い気がしました。これギャグアニメだったりしますか? 1話だからか分かりませんがOPとEDを連続で流すのぶっ飛んでますね。今のところ文豪要素が皆無な気がしますけどまだ1話ですしね。

第2話「或る爆弾」
 タイトルからして絶対梶井出てくるだろって思いましたけど出ませんでしたね。冒頭から寝起きのギャグパートでしたけど、2016年放映の作品なのにガラケーなのが何か気になりました。本当に現代の横浜ですか? 今回は独歩の能力が出ましたけど「独歩吟客」って名だそうで、じゃあ田山とか柳田も出るんですかね。今から楽しみです。新キャラに諭吉(横光)と谷崎(百閒)が登場しましたね。諭吉って文豪ってジャンルでいいんですかね。文豪って小説家のイメージありますけど。谷崎の妹としてナオミってキャラが出て来たのでビックリして調べたんですけど史実では別に居なかったそうです。今のところ文豪要素が皆無な気がしますけどまだ2話ですしね。

第3話「ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス」
 あの偉大な文豪の谷崎でも助手扱いってこの世界レベル高すぎませんか? やっぱり史実の面影を漂わせるキャラ設定のようで独歩の数学教師って所とか特に。『春の鳥』で数学教師と英語教師をやってたって描写ありますし。坂口だと予想てした人は芥川でした。芥川なんかデコ禿じゃないです? 気の所為ですかね? 芥川と一葉(宮本)が敵勢力っぽい感じですね。というか一人称「やつがれ」は大分やりすぎです。

第4話「運命論者の悲み」
 今更気付いたんですけど井伏だと予想してたキャラは与謝野だったみたいです。そもそも女性キャラだったみたいですね。ブチャラティ的な感じだと思ってました。敵組織の特攻隊として「黒蜥蜴」が出て来ましたね。かませでしたけど。マイナー過ぎて流石に知らない作家陣でした。『黒蜥蜴』って事は乱歩が裏で操ってるか、この組織の裏に三島が居るかのどっちかな気がしています。ここまでの予想は殆ど外れているので多分これも外れてます。

第5話「Murder on D Street」
 『D坂の殺人事件』の英題がタイトルの通り乱歩回でした。明らかにホームズの観察眼を意識した推理法でしたね。なんかこの回は物語が進まなかったというか日常回というか。彼だけ能力名と著書が掛かってないように思えましたがそもそも素の推理力だったというオチでした。成程ね。

第6話「蒼の使徒」
 見ている最中で何となく犯人は佐々木かタクシー運転手だろうなって予想してましたが、タクシー運転手の方が犯人でした。『緋色の研究』じゃん。変装しやすい人を選んで~ってのはまあ分からなくもないですけど、単純にこの時代(2016年)ってまだ歩容認証ってないんでしたっけって思いました。第一、「蒼王」のエピソード自体そんな知らないからピンと来てないです。

第7話「理想という病を愛す」
 佐々木が蒼王の事件について詳しすぎる時点で彼女が真犯人なのはほぼ確定したのですが、この世界でも独歩は佐々木とはダメなんだなって……。敵として出て来た数字に関する能力者は結局誰なんですかね。能力に見合う作家を知らない……。それはそうと太宰、素の戦闘力無さすぎないですか? あと独歩って「代替」のこと「だいがえ」って読んでるんですか? 小説家なのに? ちゃんとやって。

第8話「人を殺して死ねよとて」
 タイトル通り与謝野回でしたが梶井(川端)と鏡花(みすゞ)が登場しました。梶井はもちろん檸檬爆弾ですが、なによりも鏡花が女性キャラなのが最も驚きましたね。性別まで変えるとかマジで『Fate』じゃん。それにしても中島は何回孤児院のシーン出すんですか。メンヘラかよ。生死が不明なキャラは生き残る法則があるので鏡花多分死ななそうですね。ミリしらの絵でも動物抱いてますし。

第9話「うつくしき人は寂として石像の如く」
 急に横浜要素を前面に押し出して来ましたけど、中島と鏡花のデート回でしたね。それにしても中也が大正解でした。やっぱり史実の帽子があるし、流石に分かりました。逆にあれがないと分からなかったです。青鯖ナメクジコンビってなんか……うん……。キショイ顔でモ、モ、ノ、ハ、ナ、とかのたまったんですかね。この回で乱歩から諭吉へのクソデカ矢印が描写されました。公式が同人誌やってない?

第10話「羅生門と虎」
 色々とすごい回でした。今更ながら芥川が黒い竜を操ってるこの能力ってどの辺が『羅生門』なのかちょっと本当に分かんないです。バトルの迫力は凄いですね。フィッツジェラルド(志賀)が出て来て普通にビックリしたんですが、海外勢参戦するんですね。

第11話「其の一 彼女には向かない職業」「其の二 有頂天探偵社」
 この世界の一葉は半井先生じゃなくて芥川を慕ってる感じなんですかね。かませの黒蜥蜴も頑張ってましたね。こんなに向いてない一葉が何故組織に身を落としたのか、ちょっと気になったりしますね。いつかやったりするんですかね。
 後半は賢治(梶井)がメインの回ですけど、岩手の事めちゃくちゃバカにしてて逆に笑っちゃいました。雑いギャグ回だなあって印象で、まあこの後にシリアスを置く為の前振りな日常なんでしょうね。知らんけども。

第12話「たえまなく過去へ押し戻されながら」
 今回で一旦まとまるのかと期待して見ていましたけど、シーズン2に拾うつもりらしく引きのある終わり方になってましたね。モントゴメリ出て来ましたけど彼女ってカナダの作家だし、北米作家組合って事ですかね? 島崎の両人だと予想していたキャラは鴎外とエリスでしたよ。最後まで当たらん。鴎外がしっぺ返し戦略を話題にしててそちらにもビックリでした。敵は倒せましたが、決して大団円になりきらない感じでしたね。

終わりに

 今回は新しいコンテンツ習得のリハビリとして『文豪ストレイドッグス』のシーズン1を摂取しました。今の所まだ文豪の要素などは微塵も見つけられませんでしたが、良い作品に出会えたと思います。近代文学史に執拗な程にのめり込んでいる人よりは、一切興味なかったり薄い知識しかない人の方がより楽しめるのではないでしょうか。あと『ヘタリア』とか『銀魂』とか『Fate』とかが好きな人もファン層として分厚そうな印象です。
 やっぱり良い作品ってのはスルスルと入ってきますね。今後もこう言った作品に出会って行ける事を願っています。というか今知ったんですけど、ちょうど文ストのシーズン4が現在(2023年2月)放送中だそうですね。皆見よう! ではまた次回。


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