見出し画像

鶏の死

やはりコッコちゃんは死んでいた。

いつものように野菜の皮やお茶殻なんかを
持って、ゲージに近づいた、三羽が元気に大騒ぎしながら
近づいてくるのが常、が その日は二羽だけがバタバタと
やって来た。うん…様子がおかしい、少しうつろな目、金網越しに
食べ物を近づけても反応しない、そろそろ逝くんだな…
そんなふうに感じ、ありがとうと心の中でつぶやいたのは
昨日の朝の事。

たったの一日でコッコちゃんはもう違う世界に逝ってしまった。
何て鮮やかな、いさぎの良い、清々しい、凛とした…、
何て言うのが適切なのかわからないけれど、
少しの悲しみと切なさの感情の後に、生き方?を少し教えられたような
そんな気持ちにさせてもらえたモーメントだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?