私の完璧すぎる夫

私の夫はできた人だ。
前世で私は相当徳をつんだのか、はたまた来世はハエなのか。
それくらいすばらしい夫と結婚できた私は幸せ者だと思う。

平日は、夫が子どもと自分のお弁当を作りながら朝ごはんの支度をする。
仕事は忙しくて帰宅が遅い日もあるが、定時で帰る日も少なくない。
帰宅後、子どもに邪魔されながらご飯を食べて、子どもたちをお風呂に入れ、寝かしつけ。
子どもたちがもう寝る準備ができているときは、自分はお風呂に入らず寝かしつけることもある。
子どもたちがすでに寝ているときは、食洗機をまわして、洗濯物を干して、部屋を片付ける。
週末は子どもたちを連れて遊びに行って、ご飯を作ってお風呂に入れて寝かしつけをする。
これらを夫は特に不満を言うわけでもなく普通にしている。
もちろん子どもたちの自分勝手さにイライラしたり空気がピリつくときもあるが、私にお前がやれよと言ったことは一回もない。
子どもたちにどなったりあたったりすることもない。
子ども同士のケンカには根気よく説得したり言い分を聞いたりしている。
子どものイベントには積極的に参加する。
ママ友しかこないイベントにも仕事を休んで付き合ってくれたりもする。
仕事は責任のあることを任されていて、お給料も一馬力でやっていけるほどもらっている。(今のところは)

こうやって書けば書くほど、なんて私はラッキーなんだと思う。
羨ましいと思う人もいるのではと思う。

だけど、私は孤独だ。
なぜこんなに孤独を感じるのか。
これ以上夫に求めることは、多くを望み過ぎだと言われるかもしれない。
だったら交代してよと思われるかもしれない。
夫が完璧であればあるほど私は孤独になる。
夫が自分でなんでもこなしてしまうと、私のいる意味とはなんなのか。
夫に責めるべきところがあれば私は楽になるのだろうか。
だれか教えてほしい。

私の悩みは贅沢な悩みなのだろう。