【340】おべんとうばこのうた

行楽シーズンが過ぎ
季節はすっかり冬へ移行した。
こんなシーズンには鍋に限る。
あったかいというのが
前提の鍋は
冷え切った身体に
とても良い影響を与える。

一人暮らしの私も
一人前用の鍋を
このシーズンは作るのだが
やはり鍋を1人でやると
肉ばかり食べてしまう
複数人の鍋とは違い
食材を無駄にしないようとして
野菜を摂取すると
お腹が膨れ
メインの肉に
辿り着けずに
翌日に持ち越されることが
多々存在する。

かと言って
メインの肉を先に食べて
お腹が膨れると
メイン無し鍋を
翌日胃袋に
収めなければいけないため
一人鍋では
自身の腹の具合と
食料の割合が
ベストになるように
しなければならず
非常に難儀なものである。

そんな寒い今だが
行楽シーズンだった
先月頃ならば
公園でお弁当を
食べている人を
ちらほら目撃した。

お弁当は
春や秋などの
人間的に過ごしやすい
シーズンに
屋外で食べると
より美味しさが
増すような錯覚を起こし
非常に重宝する存在だ。

そんなお弁当を
幼少期に学ぶ為に
「おべんとうばこのうた」という
メジャーな楽曲がある。

この曲は幼児教育において
お弁当というのは
飯とおかず入れるものです!
というのが明確になっている
一見わかりやすいものと
思われているが
私は苦言を呈していきたい。

この曲の冒頭は

♪ これくらいの おべんとばこに
おにぎり おにぎり ちょいとつめて

となっているが
この時点で間違いに
気付かないだろうか?

この後に
お弁当箱には
人参や牛蒡などの
おかずが投入されるのだが
空のお弁当箱に
おにぎりをつめるとは
どういうことなのだろうか?

私の認識が
間違っていたら
まずいので
この「つめる」という
行為に対して
正当な意味を調べてみた。

あき間を満たすように(一杯に)押し込む。

やはりそうだ。
「つめる」という行為は
この意味のように
ある程度埋まっているものに対し
空いているところに
いれるものであって
まだおかずが投入されていない
空のお弁当におにぎりつめるという
日本語は間違っている。

もしこの「つめる」を
採用するのならば
おにぎりオンリーの
お弁当箱があり
そこにおにぎりのみを入れ
おかずは別のお弁当箱に
投入するならば
理にかなっているが
おべんとうばこのうたでは
冒頭にお弁当箱は
1つであると
定義がなされている。

もし「つめる」行為を
採用したいのなら
♪これくらいのおべんとうばこ2個に
と歌詞を改める必要が
伴ってくるのだ。

間違った日本語を
教育の場で
教えない為にも
この理論を
おべんとうばこのうた
歌唱時は取り入れてほしい。

おべんとうばこのうたについて
正当化し
論破できる方は
かかってきてほしい。

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