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非公式エッセイ 私が井﨑敦子さんを応援する理由 vol.3小さな商いの大きな役割

私が東京から左京に戻ってきてこの町は面白いなとつくづく思ったのが

誰も同じことはできないようなオリジナリティ溢れる小さな商店や店舗がないフリー(流しともいう)の料理人や菓子職人やアーティストやデザイナーたちが沢山いるってことです。

そんな個性豊かな小さな商人たちが集まって町を盛り上げる左京ワンダーは代表的なイベントですが

もっと小規模でアングラな集会も同時多発的に沢山のところで起こってるこの町、左京


左京ワンダーマーケット出店風景
昨年秋のワンダーチラシ
流しのしいたけも現れるワンダーマーケット


完全に主観ですが、儲かるかどうかよりも
おもろいかどうか、心に響くかどうか、大切かどうか重視で商売している人が多いように感じる

かくいう私も両親と面白くておいしくて大切な小さな食料品店を営んでいます。

小さな商いの中には、日々お客さんとの会話が沢山あるんです。

小さいところに詰め込みまくり商店

たわいも無い日常会話の中に盛り込まれる子育てや介護の悩み、アトピーや花粉症はじめ身体にまつわること

はたまた飼い猫が妊娠して子猫が沢山生まれちゃった〜どうしよう〜みたいな悩みも舞い込んできたり

化学物質過敏症で自分の家にいるのに息苦しいって人のお家探しのお手伝いとか

それぞれの暮らしの中での悩みや苦しみを、軽くポロッと吐き出す人もいれば

泣きながらに何十分も語っていく方もいる(そういう時は結構一緒に泣いちゃう)

もちろん面白い話、ためになる話、前向きな話も沢山あります。いや、悩みや苦しみも含めて暮らしの大切なお話ですね。

うちのお店に限らず町の人たちと日々、言葉を交わして自分たちにできる範囲で寄り添っているのが個人商店だと思うのです。

それは売上高とか利益率とか、もちろんGDPなんかに数字としてあらわれるものじゃありません。

でも町の人たちの聞き役になって、時には一緒に悩み、解決策を探していく、これは機械化が進む大きなスーパーやショッピングモールなんかにはできない、小さな商店だからこその大きな役割だと私は自負しています。

人が集まれば会話が生まれる

知り合いの本屋さんは店から見える横断歩道で年配の方が渡り切れるか見守ったり
時には不審者に遭遇した女の子がいたら店をほっぽりだして家まで送り届けたり
まるで灯台みたいに町に安心の灯りを、しかもめっちゃ楽しそうに灯す人がいます。

町や市から頼まれてるわけじゃなくても、お店がそうやって見守りや福祉や教育を自然に担っているんです。

そこにはリアルな市民の暮らしがあり、だから生きた政治に繋がる、本当に中身のある政策に繋がるヒントが沢山詰まっているとも思っています。

室内ピクニックイベント
ゲリラの歌い人

ただ、今の行政がそういう小さなお店の大きな役割を理解しているとは思えないのがとても残念

市民の困りごとの声を中小企業や個人商店から吸い上げる制度はないし、国が進めるインボイス制度はじめ、むしろ小さな商売やフリーランスが仕事しづらい方にどんどん推し進めているのが今の流れやと思います。

東京時代に九品仏の商店街中の文具屋さんが消費税が8%と10%に分かれるのを機に
そんなややこしいの対応できないし、新しくレジを導入するのもしんどいから廃業することにした。
と言っているのを聞いてとても残念でした。きっとこれからも効率化、システム化の名の下に多様な個性豊かな小さな商売が切り捨てられていくんやろなと悲しくなったのが数年前です。

大手を否定したいわけじゃありません。私も新卒で3年間短い期間でしたがいわゆる大手企業に勤めてみたので、その中で働く人たちは当たり前ですがみんな普通の市民ってことを知っています。

大手にだけ有利な制度じゃなくて、小さな商店やフリーランスも守っていける体制を整えてほしいってことなんです。


井﨑敦子さんはご自身も小さな、でも濃ゆい縁を沢山作る商売を左京で経験されて、その後は農家と消費者を繋ぐローカルなマーケットも6年されてきました。

一乗寺のギャラリーで開かれたマーケット
私のお店が初出店した日
堺町画廊でのマーケット
地元農家さんの野菜が並ぶマーケット

小さな商いの大きな役割を身をもって感じている方だから、中小企業や個人商店への支援充実は本気で取り組んでくれる政策やろなと思えるんです。

インボイス制度は超身近にせまってきている問題。京都市として反対表明、ぜひにぜひに実現してほしいと、この町の商売人として切に思っています。


最後に熱く、クールに、とても具体的に選挙のこと京都の政治のこと弁護士の福山さんが応援演説してる動画も要チェックです〜!

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