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なんのための街路樹?

 タイトル写真の桜を見るたびに胸が痛みます。
幹から左半分は、切り落とされてしまっているのです。
左側が歩道です。
 樹木医の方が、街路樹の選定は樹を痛める とおっしゃっていました。
 埼玉県県土整備部道路環境課から「街路樹剪定マニュアル」というものが出されていました。その中にバランスをよく ということが書いてありました。
 タイトル写真の桜並木は、明らかにそれに違反しています。(このマニュアルが出たのが令和2年ですが)
 極端に道路側に偏っているので、歩道側の根が盛り上がります。それで、歩道がぼこぼこになりました。そこで、根を切って歩道を平にして、樹の根元をコンクリートで固めました。


根元のほうから芽が出てくる

 枝を大きく切られると、幹から直接芽が出てきます。樹は動けません。懸命に与えられた場で生きるだけです。

 埼玉には、県の木であるケヤキの並木があちこちにありますが、やはり、枝を全部切り落とされて、幹のみ というような剪定をする地区もあります。
 すると、幹からたくさんの芽が出てきて、小さな枝になり、不自然な姿となります。

 並木の枝を切るのは沿道の住民のクレームでしょう。落ち葉が汚い。掃除するのは面倒 みたいな。
 こういうことが予想されるのならば、並木など作らなければよいのに と思います。
 樹が繁る公園を増やしたほうがいいのでは?
 でも、公園でも枝打ちはあります。
 そして、落ち葉は掃き集めて捨てられ、地面はすべて人により踏み固められ、林に比べてよくない環境となっています。

 樹を生き物と思っていない人が多いということなのでしょうか

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