見出し画像

家族とZOOMを使ってみて

 わたしは、仕事は個人の請負なので、ZOOMはプライベートで使っています。
 わたしの母は92歳で、1人暮らしは危ないので施設に居ます。うちに来てもらうことは考えましたが、家への執着がとても強いので、実家の近所の施設に入りました。
 母は、自宅で暮らしていたころは、茶道教室を開いていて、10人以上の生徒さんが居ました。
 施設に入ったあとも、一時外出して、家で教室を開いていました。でも、コロナの直前くらいのころには、認知症から教えることはできなくなっていました。それでも、よくわかっている生徒さんも居るので、なんとか開けていました。
 コロナで外へ出られなくなったこと、耳がほとんど聞こえなくなったこと、年齢が高齢になったことなどで、認知症がすすんでしまいました。
 それでも、まだ何人もの生徒さんが気にかけてくれています。
 きのうは、茶室を借りて、5人ほどの生徒さんがそこでお点前するのを、Zoomで中継しました。わたしは、母のいる施設に行って、母の手助けをしました。
 古いパソコンを使っているので、ビデオカメラがついていません。母のほうは、ビデオ無しで接続しました。生徒さんたちの映像は、母にちゃんと見えています。でも、生徒さんは、母の様子を見ることはできませんでした。

 久々のお点前を見て、母は、1時間半、最初から最後まで、食い入るように画面を見つめていました。母は、みんながこういう会を開いてくれたことに、とても感動していました。
 でも、生徒さんには、それは伝わりません。
 終わって家に帰ってきたら、取りまとめ役の生徒さんから電話をいただいて、長すぎで飽きてしまわなかっただろうか と聞かれました。
 こちらの様子が全然伝わらないのは、とてももどかしいです。
 リアルで会うのとは違う ということを痛感しました。

 もし、次回があるのなら、もっともっと工夫しようと思っています。


 Zoomで、上の話とは逆のことを感じてもいます。
サスティナブル関連で、地元で会議があり、わたしは、それにZoom参加していました。
 うちのデスクトップにカメラをつながずに、音声だけで参加していました。面識の無い方々もいました。
 わたしの話に共感してくれる方も居ましたが、違和感や拒絶感を感じてしまう方も何人かいらっしゃいました。
 わたしは、話す言葉と文章が、自分のすべてで、その内容をわかって欲しいと思っているのに、「顔を出せ」と言われました。言葉で伝わらないのに顔で伝わるわけがないので、その話し合いからは、身をひきました。
 一般的に言って、人は意外と情動的で、外見、地位、学歴などで、人を判断しているように思います。

 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?