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土佐へ落ち延びていらした伯耆(ほうき)の国のお殿様の隠れ家

鳥取県伯耆の国 川村群(かわむらごおり)城主 川村主水の守

やんごとなき方のお家が、ここ高知県吾川郡いの町上八川(かみやがわ)にひっそりとございました。
手積みの石垣の上に佇んでいます。

手積みの石垣


敷地は全て石垣で囲まれています。

お家を知らしめる目印は三本の檜

お家の裏山に真っ直ぐ伸びた檜が三本

室町時代文明十八年(1486年)にこの地へ


所有者様のご息女から見せて頂いた家系図
現在は二十八代目

ここまでお家を存続させるにはそれなりの所以がおありだったのでしょう。

厨子二階(つしにかい)の母屋

厨子二階

中二階とも呼び、物置などに利用していました。現在はサッシ窓になっていますが、当時は京町家のような虫籠窓(むしこまど)だったはずです。

質実剛健な漆喰壁のお家の側面


美しい漆喰壁と組木

派手さを見せつける商人の家とは異なる質実剛健なお武家様のお家です。

玄関を見て見ましょう。

玄関のしつらえ

では、お家の中へ入ってみましょう。

客用玄関内部
左手お出迎えの間と右手客間


神棚

なんと!豪華な神棚の装飾でしょう!

獅子の襖絵


書院仕立て


客間の南は縁側


襖を取り払うと大広間です

めちゃめちゃ広うございますね(`・ω・´)ゞ

建具が好きです♡

洋間もございます上にユニットバスとトイレも完備してありました。

天井を洋間風に
ユニットバスと洋式トイレ

横には三枚扉がありました。

こじゃれた三枚扉

実はこの扉の向こうには中二階へ通じる階段がありました。

隠し階段

屋根裏を拝見!

梁の具合
太い梁

さすが太くて立派な梁が確認できました。
おっと、スズメバチの巣がありました(;゚Д゚)。

小屋裏にスズメバチの巣


さて、この物件はお片付けさえ済ませれば、すぐにでもご入居頂けそうです。

母屋の横には倉庫をお部屋に改造しており、かつては小学校の先生を下宿させていらしたそうな。

倉庫の中は居室になっています

敷地内には二階建ての別宅と元牛小屋があり、二階建てのお家はお母様の作業部屋として使用していたそうです。
敷地は約800坪ございます。
少し離れた場所には、貸家として建てた平屋もございます。現在居住中ですが、オーナーチェンジの折には退去されます。

少し離れた所にある平屋の貸家

何せ敷地面積約800坪。
家庭菜園どころの話じゃないくらいの広い畑と果樹園があります。

敷地内を通る道路も所有の私道です。
なんでも栽培してくださいませ。


国道からすぐ

高知市中心部から車で約1時間の場所です。
上八川川に沿って走る国道194号線は県内外からのツーリング客が多く、道の駅むささびの里はいつも賑わっています。そこから物件まで車で3分。近くにはJA支所と郵便局とサニーマートという食料品を扱うショップもあります。

小さな集落だけど暮らすには困らないかな

今から540年前にこの地に降り立ったかつての鳥取伯耆国の城主のご一族は、どんなお気持ちで暮らし繋いで来られたのか、静かに思いをはせてみたいものです。

帰り道、名越屋沈下橋を渡ってみました。

名越屋沈下橋
車も通れます。橋の柵はありませんので気を付けて!
車が来た時のための歩行者用の避難所

Presented by  どんぐり不動産

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