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日本家屋を介護施設に
今回のご依頼は、所有者様の担当税理士さんからのご連絡でした。
「両親が亡くなり空き家になった。壊すのは忍びないので誰かに貸したい。」とのご相談でございました。
担当税理士様は、お家が立派な日本の伝統建築だったので、「古民家に特化して仲介業をしているどんぐり不動産が良いのではないか」との事でお繋ぎ下さいました。有難い事でございます。
早速、物件を見に行って参りました。
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めっちゃ豪邸でございます! (`・ω・´)ゞ
しかし、立派な伝統的建築でございます。
敷地内には駐車場もあり、車が4台は停められます。
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早速、薬師門をくぐって拝見させていただきましょう。
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築山式日本庭園があり、これはお手入れが大変だろうなと思いましたら、
家主様負担で年に2回の庭師さんによるお手入れは引き続きして下さるそうです。有難いです。
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玄関へとなだらかなカーブをゆきますと、スロープが設置されていました。
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所有者様のお母様が晩年車椅子を利用できるようにとこしらえていたそうです。
室内の床板や壁板は、なかなか高価な素材でしつらえてあります。
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長く美しい軒に萌えます。
1本柱を利用するには、大工さんの技術を必要とします。
欄間は、重厚な松の吉祥紋様。
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広いバルコニーもあり、ゆったりお庭を眺めるのには充分な幅があります。
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神棚と仏間です、お仏壇は後日お焚き上げなさいました。
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日本家屋の良さは、間取りが広々しているところです。
目が行き届き、いろいろ使えそうですね。
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さて、このお家は、お父様が晩年になってから隠居部屋としてお建てになったとの事。どうりで、バリアフリーが要所にうかがえました。
廊下と部屋の継ぎ目に段差を無くす細工が施されています。
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駐車場から玄関までの通路は、車いすでも通れる幅を取っています。
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ここで、現所有者様のご意向を伺うと、
「老人介護施設さんに貸したい!」とのご要望でございました。
実は、お母様のご遺言は、「私が死んだらこの家はすぐに賃貸として運用しなさい」との事… ( ゚Д゚)。
かしこまりましてございます!
2階には、ミニキッチンもあり、事務所としても使えます。
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何か不思議なものを持っている若者
この日は、家主様との初お顔合わせのご挨拶と画像を一通り撮らせて頂いて社へと戻りました。翌日から、都市計画上の制限の調査の他に、ああ図面を作らにゃきゃ…、どのような募集をかけて行こうか…等々。かなりしっかりした大邸宅で、しかもほとんどリフォームの必要はありません。良い方にお繋ぎしたい!と
すると・・・。なんと!!!
その翌日に、ある相談の電話が掛かって来ました。
あるよ!!!
「ちょっと相談がありまして。起業したいと思っているんですが、どうしても話を聞いて欲しいんです。」
お若い男性の声でした。うちで良かったら聞きますよ~。
そう!なんと!通所型老人介護施設(デイサービス)を開業したいと。
いやはや、ビックリな巡りあわせでございました。
ご本人様曰く、「どうしても日本家屋でお年寄りにはゆっくりしてもらいたい思いがあります!」
「希望の物件に関する内容を話しても、今まで行った不動産屋さんからは、ほぼ門前払いに等しい扱いを受けて困っています。」
「どんぐりさんなら、古民家を扱っていると聞いたので、何とかならないでしょうか?」
とのご相談でした。
「あるよ!!!」 (´・ω・`)ノ ニヤリ
物件の住所を伝えると、その若者はその日から朝も昼も夕方も通勤の前後で物件周辺をくまなく見て回り、一目ぼれしたとの事でした。パチパチパチ!!!
お庭から見えるむこうの山は筆山です。
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それから間もなく、
所有者様の帰省に合わせて、その起業予定の若者に屋内を見て頂きました。
「思った通りです!ボクの思い描いていた通りの物件です~~~!」
マジですか!(^^)! ハハハ
というわけで、詳しい面談をし、細かい注意事項なども受けました。
お部屋にある家具や家電製品が必要とあれば利用させて頂く事になり、
ルームランナーや介護ベッド、車いすまであるではありませんか。
まるで、この若者の起業を支援するかのような物件でした。
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無事、賃貸借契約を締結しまして、介護施設開業のための工事が始まりました。開業にあたって備品を購入する予定だった費用は、家主様のご厚意で購入する必要がなくなり、他のものに回すことが出来ました。
お風呂がタイル張りでしたので、ユニットバスを導入しました。
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ゆったり入れる高級クラスのお風呂です。
いいなあ~。
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乾燥機付きです。
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トイレは元々二つありましたので、男性用を共用タイプに替え、入口を広げる事にしました。
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つくづく不思議な事はあるものです。
何年も温めてきた起業の思いを遂げたこの若者は、単なるラッキーなのか。
それとも何か持っているのか…。
暖簾ができたと連絡があり、行って参りました!
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デイサービスの名前が「囲炉裏」とはなかなか考えていらっしゃる。
ちょっと斜めってる…
ま、いっか。
とにもかくにも、おめでとうございます!
2022年4月29日の記事
Presented by どんぐり不動産
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