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古事記デリヘル実験記

古事記には、あらぶる龍を鎮めるために、3人の巫女が犠牲になる、というエピソードがある

まぁ、デリヘルを呼ぶのにもっともらしい理由がほしくて、詰まり詰まって思いついた言い訳めいた企画

それを何度も唱えているうちに、本当にヤリたくなってしまった

ミイラとりがミイラになる…は意味が違うか、ま、そんな感じ

鼻毛に白毛を見つけて、ガッカリするような歳になると、自ずと性欲もほどほどに整ってくる

下手をうつと肝心なときに、薬に頼らないとお役目を果たせない、“コウド”を保てないときもあったり

そんなわけだから、性欲が旺盛すぎて持て余している、ついつい理性のない行動をしてしまいがちな若者諸君よ、いつかは落ち着くから安心したまえよ

そうやって落ち着いたときに“それでも”添い遂げ続けてくれた女性が隣にいれば、何よりだったのだが

いずれにしても、デリヘルを呼ぶ金があるなら、これからの余生を共に過ごしてくれるかもしれない伴侶に、少しでも投資しておいた方がいいかな、なんてことが浮かぶくらいは、落ち着いてきた今日この頃

何が言いたいのかというと、デリヘルはお金の無駄だ、とか思ってる

未来も愛情もない行為に、貴重な一回を、その硬度を捧げるのは、もったいない

それでも、この「逆に巫女を癒す」という古事記の実験をやってみたいという好奇心は抑えられない

なんでデリヘルなのか?といえば、巫女としてふさわしいのは「村一番の美女3人」とされているから

しかも「おぼこ」つまりは、処女となっているが、さすがにそれは無理だと、そこはあきらめた

この条件を満たそうとすると、相手は未成年ってことにもなりかねないしね

そんな未成年の、世間知らずの「おぼこ」を、巫女に仕上げて、誰もいない密室で、あれやこれやする

よく考えたら、昔昔とはいえ、よくそんなことが許されたもんだよ

その龍がいないと、敵が攻めてきて、村が滅びる

龍に頼るしかなかった

ところが、龍は、戦ってくれるのだが、戦いのテンションが下がらないままに荒れていて、めちゃくちゃに暴れまわる

仕方なく、村の境にある社で、戦いの労を労い、気を鎮めてもらおうと

傷の手当てに、酒に、ご馳走に、巫女に

ひとり目は、もうそれこそズタボロにされて、放り出され、たいてい息を引き取る

2人目で、やっと怪我程度、それでもまだ足りず、3人目が投入され

やっとその荒ぶるドラゴンは、ゆっくり眠ってくれるという次第

それで落ち着かなければ、4人目が用意されたのだろうが、どうやらさすがのドラゴン男も3人が限界のようだ

不眠不休でボロボロになるまで戦ってきてからなわけだから、それでも相当なモノ、まさに化け物

それは昔昔の話、いまはドラゴンがいなくても村は滅びない

特に下半身の問題に敏感な時代だ。ちょっとしたことで社会から疎外されてしまう

性欲を創作のエネルギー転換する術を身につけていないのであれば、無駄な性欲はないに越したことはない

適度に吐き出しておくべし

となると、本番がない分、病気のリスクも少ない。肌の温もりもあり、テクニックで導いてくれる

なんだかんだで吐き出してしまえば、それで済むわけだから、デリヘルは価値があるビジネスなのかもしれない

あとになって罰金や賠償金を払うなら、先に金を払うのも一緒のこと

しかも、それで社会において、平和に生き延びられるのだから、価値ある投資だ

こんなことを書いていたら、ふと以前、デリヘルの誕生秘話を聞いたことがあるのを思い出した

シングルマザーが増えて、子育てしながら、生計を立てるのに、ソープはしんどい

そんな頑張るシングルマザーたちに、もっとバイト感覚でカジュアルに、男の性欲によって生まれるお金を分配する方法はないものか

女性であることを武器にするギリギリのラインを見極め、生み出されたのがデリヘルだというのだ

たしかに、宮崎や鹿児島の呑み屋街に行くと、そのシングルマザーの多さに驚いたことがある

最近は、景気やコロナの問題が重なり、余計に増えたときく

その分、競争も激しいのか、見た目も含め、そこそこのレベルがあるか、独特の性癖を満たすか、いずれかがないと生き残れないそうで

ナンバーワンか、オンリーワンか
どの世界も甘くないというところか

そのおかげで「村一番の美女3人」…一番が3人いるというのもおかしな話だが…を「巫女」として揃えられる可能性も出てきた

話を戻す

場所は地方都市ということにしておこう

「逆に癒す」というのが目的なので、その街で一番のホテルを選んだ

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後編に続く
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