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アルケミスト (抜粋)

20
「人生で簡単に見えるものが、実は最も非凡なんだよ。賢い人間だけがそれを理解できるのさ。」

24
「人は自分の運命を選ぶことはできない、と言ってるのだよ。そして最後に、誰もが世界最大のうそを信じている、と言っている」
「世界最大のうそって何ですか?」
「それはこうじゃ、人は人生のある時点で、自分に起こってくることをコントロールできなくなり、宿命によって人生を支配されてしまうということだ。それが世界最大のうそじゃよ」

28
「つまり、おまえが誰であろうと、何をしていようと、おまえが何かを本当にやりたいと思う時は、その望みは宇宙の魂から生まれたからなのだ。それが地球におけるおまえの使命なのだよ」

29
「『大いなる魂』は人々の幸せによってはぐくまれる。そして、不幸、羨望、嫉妬によってもはぐくまれる。自分の運命を実現することは、人間の唯一の責任なのだ。すべてのものは一つなんだよ。おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ」

31
「人は、人生の早い時期に、生まれてきた理由を知るのだよ」
「おそらく、人がこんなにも早い時期にそれをあきらめるのは、そのせいだろう。しかし、それはなるべくしてなっているのさ」

40
『では、たった一つだけ教えよう』
『幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ』

49
「僕は他の人と同じなんだ。本当に起こってることではなく、自分が見たいように世の中を見ていたのだ」

51
彼は自分の運命から逃げないために、聞いてはいけないことがあることを学んだのだ。「自分の意志で決定すると約束したんだ」

53
老人と同じことを、自分ができることに、彼は気づいた_______それは、ある人が、彼の運命にそっているのか、それとも遠く離れているのか、感知することだった。

64
「...幸運が自分のそばにある時は、それを利用しなくてはなりません。そして、それが私たちを助けてくれるうちに、できるだけのことをしなくてはなりません。それを幸運の原則と呼びます。あるいは初心者のつきとも言います」

74
「それはこの世には、誰もが理解する一つの言葉があるということだった。少年が店でものごとをもっとよくしようと思った時、ずっと使っていたことばだった。それは熱中するということばであり、愛と目的をもってものごとを達成するということばであり、信じていることや、望んでいることを追求するということばでもあった」

81
「決心するということは、単にはじまりにすぎないということだった。決心するということは、まるで、急流に飛び込んで、その時には夢にも思わなかった場所に連れてゆかれるようなものなのだ」

86
「自分の運命の実現が近づけば近づくほど、その運命がますます存在の真の理由になってゆく、と少年は思った」

88
「少年は、直感とは、魂が急に宇宙の生命の流れに侵入することだと理解し始めた。そこでは、すべての人の歴史がつながっていて、すべてのことがわかってしまう。そこにすべてが書かれているからだ」

90-91
『人は、自分の必要と希望を満たす能力さえあれば、道を恐れることはない、ということです。私たちは持っているもの、それが命であれ、共有物であれ、土地であれ、それを失うことを遅れています。しかし、自分の人生の物語と世界の歴史が、同じ者の手によって書かれていると知った時らそんな恐れは消えてしまうのです』

93
『地球上にあるすべてのものは常に形を変えている。なぜなら地球は生きているからだ...そして地球には魂があるからだ。私たちはその魂の一部なので、地球の魂が私たちのらために働いていることを、ほとんど認識していない』

95
「...すべてのものはただ一つのものがさまざまに現れたものにすぎないということ...」

99
「『人は誰でも、その人その人の学び方がある』と少年は独り言を言った。『彼のやり方は僕とは同じではなく、僕のやり方は、彼のやり方と同じではない。でも僕たちは二人とも、自分の運命を探究しているのだ。だからそのことで僕は彼を尊敬している』」

100-101
『もし私が戦わなければならなかったら、その日に死んでもそれはかまいません。なぜなら、私は過去にも未来にも生きていないからです。私は今だけにしか興味を持っていません。もし常に今に心を集中してあれば、幸せになれます』

102
「大切なのは今という時間だった____らくだ使いが言ったように人生はパーティだった_____彼は過去の教訓と未来の夢と共に今に生きたいと思った」

103
「ものごとが口づてで伝えられなくてはならないのは、それらが純粋な人生から成り立っており、こうした人生は絵や言葉ではとらえることができないからなのだ。人々は絵や言葉に気をとられて、『大いなることば』のことを忘れてしまうのがおちだった」

121
『変えることができるものなら、それはおまえの将来の一部ではないということではないか』
『もし良いことが来るなら、それはうれしい驚きということになるだろう』
『もし、悪いことが起こることになっていて、それを前もって知っていたら、お前さんは、まだ起こらない前から、苦しまなければならないだろう』

122
『...未来は神に属している...未来がわかっているのは神様だけだ。...秘密は現在に、ここにある。もしおまえが、現在によく注意していれば、おまえは現在をもっと良くすることができる。そしておまえが現在を良くしさえすれば、将来起こってくることも良くなるのだ』

123
『神様がそうする(*将来を見せる)時は、それはたった一つの理由のためだ。すなわち、それは、変えられるように書かれている未来の場合だよ』

132
『勇気こそ、大いなることばを理解するために最も重要な資質なのだ』

137
『悪いのは人の口に入るものではない』『悪いのは人の口から出るものだ』

146
「彼女は毎日砂漠を眺めら少年がどの星に従って宝物を探しているのか、想像するのだった。そして風に乗せてキスを送り、その風が少年のほほにふれてほしいと思った。彼に、自分は生きていると伝えてほしかった。彼を待っていると伝えてほしかった」

152
『どうして僕たちは自分の心に耳を傾けなければならないのですか?』
『おまえの心があるところが、おまえが宝物を見つける場所だからだ』
『(*心が揺れ動くのは)...おまえの心が生きている証拠だ。心が言わねばならないことを、聞き続けなさい』

154
『...人は、自分の一番大切な夢を追求するのがこわいのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。永遠に去ってゆく恋人や、楽しいはずだったこにそうならなかった時のことや、見つかったかもしれないのに永久に砂に埋れた宝物のことなどを考えただけで、人の心はこわくてたまりません。なぜなら、こうしたことが本当に起こると、非常に傷つくからです』
『傷つくのを恐れることは、実際に傷つくことよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ』

160
『...太陽の下のあらゆる出来事の結果は、すべての人々に降りかかってくるのだ』 

161
『目は、その人の魂の強さを示す』

172
『そうです。それが愛というものです。それは獲物をはやぶさにし、はやぶさを人にし、人を今度は砂漠にするものです。それは鉛を金に変え、金を地球に戻すものなのです』

179
『...愛とは砂漠のように動かないものではないからです。また、風のように動きまわるものでもありません。愛は、あなたのように、すべえこものを遠くから見守っているこもでもありません。愛とは、大いなる魂を変え、より良いものにする力なのです...』

184
『あなたの巡礼者に対する親切へのお礼です』
『しかし、これは私のした親切をはるかに越えてきますよ』
『二度とそんなことを言ってはいけない。命が聞いてるかもしれないからね。そして次には、あなたに少ししかくれないかもしれませんよ』