わたしにとってのノスタルジックカラーたち

5年ほど前は赤が好きだった。
特にトップスや小物に赤を挿し色にするコーデばかりしていた。その時の私は、がむしゃらに出来ることを精一杯頑張ってた。それはもうエネルギッシュに生きててキラキラしていた。

4〜3年ほど前は青が好きだった。
好きというより、自然と手が伸びる先に青があった。どんどん青い服が増えた。全てを綺麗な青色に投影して、他人事のようにしたかったのだと思う。そのころ私は突然の自分の変化についていけなくて毎日生きぬくのが精一杯だった。とにかく冷静になりたかったのだろう。

2〜1年ほど前からはピンクが好きになった。
いつからか自分はピンクを選ぶことはできないと決めつけていた。ピンクよりも赤や緑、青を選ぶのが正解だと。心ではずっとピンクを選んでいたのに。ピンクを選べるようになってからは自分を愛することができるようになった。

ピンクは今でも好きだけれど、最近は白が気になる。
何にも染まれて何にでも勝てる圧倒的な何か。人は生まれて最初に白い肌着に包まれ、最期はまた白をまといこの世を去る。黒よりも生と死に近い色。もちろんその意味を重んじて毎日身につけているわけではない。しかし、いまの自分は生まれ変わったのかもしれないと思うことがある。自分自身を認めてあげて、さらに高まらせることができる素直さがあるのだ。前よりも今の自分が好きだ。前よりもっと自分の嫌いなところ、好きなところが分かるようになってきた。

わたしの心情とともに移り変わる好みの色は今のわたしを一番に表しているように思う。色それぞれにいろんな意味や効果があるように、そこには私の生きてきた時間があるのだ。

さあ、明日は何色の服を着よう。
明日は昨日買った白のトップスでもおろそうか。