「桃色混じりの群青よ、私を置いていくな。私はいつでも、あの場所へ戻ることができる。その上でその道を選ばず、ここまで来たのだ。そこをどけ。」
と彼女は言ったが、目には涙を浮かべていた。戻ることなど出来ぬ切符を握りしめて。