シンキス キャラ感想メモ(ネタバレあり)

「Sympathy Kiss」のキャラ感想メモになります。
クリア済の乙女ゲーム感想を読んでいたら、ふと私はどんなの書いてたかなぁと探したら発掘されました。
赤裸々に書いてありますが、楽しんでいただけたら幸いです。

乙女ゲームをプレイすると「最初茶々を入れてたのに、いつの間にか本気になってた」ってことがよくあります。シンキスも例外ではなく、最初あれこれツッコミを入れていたのに、だんだんキャラにときめき、最後は二人の幸せを祝福していました。
エスターシの存続を祈りながら、トラブル解決に奔走する天沢を応援していました。ツッコミ所という名の愛嬌がありながらも、楽しめちゃう作品でした。サクサク終わるし、スキマ時間にもプレイしやすい。プレイしてるところ覗かせてほしい。

攻略順
多井中→湊→虎走→吉岡→隠し①→隠し②→五月女→碓井
※隠しネタバレ注意
※文量に差アリ
※辛口ですが、否定する意図はありません















多井中法

共通√で一番ほっとけなかった。だって路上で寝てたらほっとけないじゃん!この人が変な人に引っかかったり、かわいそうな目に遭うのは耐えられない!!!誘惑に負けて優しい選択肢選んだら法くんでした★
法くんはとにかく癒される。帰宅したら必ずハグしてくれる。これはズブズブになる。だけどヒモ男だからいつ財布から金を盗まれるのか、いつ天沢が取り込まれてしまうのかヒヤヒヤしてたけどただただ良い子だった。最初「記憶喪失」ってはぐらかされることと、ヒモであることを除けば携帯して欲しいくらい(コラ)。
あとこの√の天沢も滅茶苦茶で面白かった。
社内コンペの企画と絡めて法くんに料理を克服させるって、モロ私情挟んでて苦笑い。ビジネスに身内巻き込むな。
流石の法くんも少し引いてたしなんならキレてた。「それは朱里ちゃんのエゴだよね」に共感したけど、法くんがこのまま夢を諦めたままなのも切ない。しぶとく巻き込んでいかないと彼の琴線に触れられなかったと思うと、ダメとも言い難い。
そんな法くんの過去ですが、悔しいなあ。どうしてこんな志が高く実力のある人が淘汰されなきゃいけないんだろう。当事者じゃなくてもやるせないのに、法くんの人格が歪まなかったのはすごい。
そんな法くんの人となりがわかったところで、天沢が法くんの盗作疑惑を非難したのがガッカリよ…誰かを傷つけてまで這い上がろうとする人では無いやろ!!!!それをわかっていながら拒絶は無いだろ!!と。そして振り出しに戻ったが虎走さんのファインプレーでなんとかなったのは笑った。
法くん癒されるのに加ええろい(←ここ重要)。初手CERO「D」の洗練を浴び、これをあとウン人分浴びるんかいってビビった。法くんえろいんだけど、すけべでは無くて純粋に好きな人とのふれあいを楽しんでる感じだった。でもえろい。これはけんぬさんの為せる技。スタオベ。
【余談】
他√入ってら自力でエヴァーグリーンのバイトしててズッコけた。法くんの世渡り上手を舐めてた。

湊康平

正直苦手だったのよ。言葉も冷たくて真意がいまいちわからないから。淡々としていても良いし、から元気を出さなくてもいい。だがせめてそのキツイ物言いやめろ!!!!と思いながらプレイしてたよ…
序盤のお仕事パートはヒヤヒヤした。明らかにそれだけでいけないとわかりながらも、説得できないまますれ違ってたのがきつかった。自分事のように考えていたら、ついにトラブルへと発展。身をもって経験しないと変わらないというのもリアルでおもろしんどかった。
でも彼のドライが良く出てることもあるんだよね。(他√で)天沢があまり聞かれたくない質問にすかさずツッコんでくれたのはありがたかった。大半の社会人が康平のような考えを持ってると思うので否定はしない…けど誤解されやすいから心配。頑張れ…笑
康平はガッツリアウトなことやってるんだよね。産業スパイはすげぇよ。RPGだったら裏切りキャラだよ…そして善性をふりきれず最後主人公を庇って一人になりそうだったよ(ファンの方すみません)。
episode5でわざと悪い奴のふりしたのが切なかった。絶対本心じゃないのがわかるから。
終盤トントン拍子に進んだのがモヤる。虎走さんに報告した後あっさり土井の件が解決してた。早いうちに相談していればここまで擦れることも無かったかもしれない。長男故の我慢強さでこうなった。ということにしよう(あまりこういう考えをしたくないが)
自分一人でやらざるを得ず、分担する発想が無かった人が最後チームの誰かに助られる展開は熱かった。作中で成長していくのは嬉しい。でもあれ経験すると頼りにくいよね。
あと彼が悪になりきれないのは家族との会話で伝わるし、わざと無情になろうとしてるのがいたたまれない。彼の問題は緑郎と虎走さんの次に悩んだ。
仕事と天沢で葛藤するシーンがしんどくて、悪党になりきれない善人がここぞとばかりに出てた。秘密を隠しながらハグするスチルとか最高だよ。そしてパーフェクトエンドの満面笑顔も素晴らしいよ。どちらも美味い。闇落ち光落ち、どちらも良い。ポーカーフェイスの彼がたくさん笑ってくれるのは個別だけ。それでフルコンプCGで優勝しよう。

虎走要司

鬼上司詐欺。最初「鬼上司」って言ったの誰だ
虎走さんは優しくなさそうで優しい上司。他√でも良い味出してくる。そして個別でも神采配は健在。
虎走さんのどこが怖いねん、新人で部長の仕事手伝うって言った天沢の方が怖かったよ。
確かに最初の仕事の話した時は少し脅しっぽい圧強めな話し方だったと思う。でもアプリの存続がかかった大事な局面だからそりゃ気合いも入る。虎走さんに全肯定しながら進めてた。
個別√では「誰が部長を支えるのか」問題が明るみに。虎走さんって他√での無茶ぶりにも対応してみせたしごできだけど、彼自身弱音を吐ける人っているのか。誰か支えてくれる人はいるのだろうか。個別ではここを掘り下げていたのが良かった。
頑なに「大丈夫」と言い続けた虎走さんが、天沢の前で弱音を吐いたシーンは安心したけど悲しかった。やっと頼ってくれたけど、誹謗中傷で理不尽な目に遭ってる時っていうのがつらい。早く部長を解放してあげたかった~

過去友人の代わりに罪をかぶってたら、そりゃ上司との交渉とか色々やるよね。いままで他√で彼がすぐ動いてた理由がわかっちゃったよ。
だって保身しない人なんだもん。立場があるから無茶はしてないけど、部下のためならどんな手使っても守れちゃう人なんだなぁ。そのハードルの低さが危なっかしいといいますか、不安になる。いま良くても、それって虎走さん得ないじゃんとか。本当にそれでいいと思ってんのか?とか。色々考えた末に、最後誹謗中傷の犯人と和解を選んじゃった。うーん、心残り。虎走さんらしいけど本当にそれでいいんか?(2回目)。佐竹、何お前だけ晴れやかな顔してんだってイラついた。
このゲーム全体に言えるけど、「キャラは許しても、私は許さねぇからな」ってことが多い。(だから湊パフェエンドで父親が許せないと断言してるのが好き)虎走さんは身内に甘いなぁと思いつつ、それも虎走さんの魅力だしまぁいいかってなった。外面怖いから言いくるめられることはなさそう。安心だね♪
最後に、虎走さん自信家に見えて案外気にしいなのがギャップ。虎走さんは数多のプレイヤーをギャップで堕としてると思う。。

吉岡緑郎

吉岡緑郎、人間として好き
緑郎の言葉はどれも素敵で本当まぶしかった。彼の「何事も経験しないとわからない。知らないことを教え合うことが人のつながり」という考えが仕事やデートでも一貫しているのがかっこいい。
最初から紳士的で妙に優しかったのが不思議だったけど、初恋相手とは…
緑郎は家族と天沢の運命に翻弄されている男だけど、最後自分の意思で天沢の「王子様」を望み、幸せ掴み取ったのが良かった。
中盤尾藤さんの意地悪がひどくてキレながらプレイしたんだけど、エピ6の緑郎が最高過ぎてスッキリ。傷つけることなく意思を通したのかっこよすぎた。緑郎は良いぞ。
みんな言ってるけど、ベッドシーンのギャップがめちゃ良かった。家呼んだは軽めのスキンシップだったのに、ホテルではしっかり主導権握ってるのっょぃ。しがらみがない彼は未知数。システムボイスでもその片鱗はあったが、天沢を幸せにさせる強い自信が溢れてた。
「もう覚えたの?教え甲斐があるな…」と「声を抑える良い方法があるよ…」って言ってキスをもう一度させるのが好き。緑郎自分の癖を取り込むのが上手い。きっと調教するのも上手い。上手くないのはタピオカの飲み方くらい。

隠し①

人が死なない世界だからこそ一層癖に刺さった。非日常感は彼が一番。そして一番ドキドキした。
よふぃは最初のリモートから衝撃だった。「聞こえてるよ」ってタメ口で言われたときはビビった。さぞ辛辣なんだろうと覚悟したら、すぐ懐いた。あらら。
人付き合いに消極的だった彼が新しい世界に触れて変わる姿を楽しむ話と思ったら、まさかの嫉妬、執着、重たい愛。見事やられた。
一番ゾクッとしたのは天沢に逃げられた後の「キスした時の朱里ちゃん、かわいかったなぁ」
拒絶された直後に出た感想それ!!!???彼の歪んだ愛情に身の危険を感じる。シンキスだからこそYOFYくんのバキバキ彼氏っぷりが映えました。自分の行動を省みる、天沢を傷つけた自覚が無いところに恋の盲目ぶりが出てて怖かった。誤解が解けていなかったらもっと大変なことになってた。
「いいよ。ボクに対して怒るってことはそれだけボクのこと考えてるってことだもんね」
↑ここがすごい嬉しそうに言ってるのが悲しくなるんだ…
兄に期待が寄せられた反面、病弱故に過保護に育てられてきた。両親は「子のために」と思った行動も、どちらもわだかまりを残すものだったという皮肉が悲しい。よふぃは人づきあいを拒みながらも、本当は自分自身を見てくれる人が欲していたんだな…
「プログラムは人と違って嘘をつかないし、ボクが思ったとおりに動いてくれるから好き」
発言の随所によふぃの人生を感じさせられる。そんなよふぃの笑顔を引き出せたよふぃ√好き。

隠し②

比嘉さんは雰囲気あたたかいホームドラマだった。
日向くん可愛かったし、シングルファザーっていうのも某初恋の某CPを思い出して、最初から興味津々だった。
比嘉さんのイメージは良くも悪くもあまり変わらなかった。頭良いし優秀なのに苦労人気質が抜けず低姿勢(すぎる)。ギャップはあまり無かったなぁ。日向くんに対しても同じやさしさだった。
そんな比嘉さんなので最初天沢といるとき終始「すみません」言ってる。超低姿勢というか、当たり前ですが対仕事相手の接し方なのよ。日頃の言動を見て少し心配になる。恐縮されて壁を感じてしまう天沢に共感。当たり前なんだけどね!?でもこれは乙女ゲーム。比嘉さんのちょっと砕けた姿を見たいもの。この√では比嘉さんをより幸せにできるのでありがたい。天沢、がんばろうな
比嘉√の好きなところは終盤。終盤天沢と両想いになり、日向くんに比嘉さんの気持ちを伝えるシーン。比嘉パパの賢さが見れる。大人でもむずかしい話を5歳の子にもわかる言葉で説得しているのが流石。

五月女光基

五月女√面白かったな。彼のことをよく活かしたシナリオだった。
受け身でいてやり方が合わないなら自分で進めた方がいい。いままでそれで成果も出ているし、困っていない。
五月女は仕事ができる故の悩みと生来の性格が合わさって面白いことになってたね。
何で彼が「距離感バカ」なのかは明確になってないけど、これも彼が「より良い仕事」をする一環で仕事相手のことを知りたいという割とドライな理由なのかもしれない。彼は理由もなく行動を起こさないキャラだから、些細なことでも仕事に繋げると思う。とうか、仕事とプライベートの境目が無い。遊ぶように仕事するし、仕事をするように遊んでる(?)。破綻しているように見えて、彼なりの理屈や裏付けがある。
五月女は気さくな裏でシビアな仕事人間なのがミソ。会議のやり取りから見るに時間や効率は人一倍気にしているし。なんなら湊より容赦ない。そこが意外で最初掴むまで大変だった。ぶっ飛んでて明らかにダメなのわかるんだけど、結果出してるから誰も文句言えない。五月女タイプの手綱を握るのは大変だったと思う。五月女は好きだが、五月女とは仕事できないと思う。メンタルやられる。遠目で見てたい。
正直五月女と天沢は実力が対等になってはいないけど、五月女は天沢を選んだ。何でかっていうと天沢がついて行ったから。
成果という表面的なものよりその過程、裏側まで見ようとしてくれたことが嬉しかったんだと思うんだ。あと天沢が五月女を変えるきっかけになったから。仕事抜きに感謝してるんだと信じたい。
五月女が天沢のどういうところが好きか深堀りたいんだよ……
対等な実力でいるよりも、自分の仕事に理解を示したくれたのも嬉しいのかな、五月女…
五月女は賛否分かれるキャラだけど、私は優秀すぎたために起きた過去や孤独なところに同情しちゃう。
五月女を「変人」の一言で片づけるのは簡単だけど、彼がいかにして「変人」であり続けているのか理解している人は少ないんじゃないかな。
序盤仲良しこよしするつもりはないって言いつつも「同じもの見てないのに企画なんて浮かばねぇ」ってヒント出しているところに人間味を感じる。天沢を期待していたからこその発言だと思う。彼なりに寂しさを抱えていたらいいよ。
この√で意外だったのは、五月女はメンタル強いけどちゃんと傷つくこと。
そして自分が傷つくより、「自分のせいで誰かを巻き込んだこと」に傷つくっていうのが優しい。中盤彼がどんどん落ち込んでいくのが辛かった。
五月女も改めなきゃいけないけど、だからって過去のことを職場でつつくのは違うよね。やってることは大人げなかった。原因を作った榎坂先輩のしんどさもわかるので、お互い話し合って和解できたのは救いだった。

碓井修也

※碓井さんのメモが見つからなかったため、加筆しています

若者の強かさにタジタジだったなぁ。徐々に仕事とプライベートの境目がなくなっていくのがドキドキした。これは天沢の粘り勝ちだった。この√、天沢と五月女が強かった。天沢のフットワークと体力。仕事終わりに取材も兼ねてお店手伝うって、既にベタ惚れでは…?
五月女もグイグイ碓井さんを引き出すし、天沢にガンガン本心聞いてくるしすごかった。若者、こわい。康平のフォローがありがたい。五月女みたいな柔軟で有望な子いたら身を引くのもわかるよ。まさか自分に気があるなんて思ってもいなかっただろうし。この線引きをかき乱され、取り乱す碓井さん他√では絶対見られない!貴重!!
跡継ぎ問題も先延ばしできないのが年齢を感じる。いきなりお店継いでくれって来るのも勝手だけど、ずっとスルーするわけにはいかない。最後の決断が迫られているっていうのが碓井さんならではだった。そして決断した後の碓井さんがかっこいい。真の余裕を出してきた。ずるい。
碓井√の目玉は碓井宅でのやりとりやり取りだと思う。あそこは大人の恋愛とSの波動が詰まってた(?)碓井さん、いちお客さんに自宅訪問どころか私物を漁られるのに抵抗無いのすごい。相当気を許してるのに、あくまでも「要求に応えてる体」なのがずるい。逃げ道を用意しているように見えて。そこに経験故の賢さが出てた。
その碓井さんが終盤天沢をリードしていたのが良かった。この関係の変化が見たかった2024。
この√の天沢はプレイヤーの意思越えて攻略していたと思う。自己投影できる隙が無かったのはデメリットかも。
・好きな碓井さんのセリフ発表ドラゴン「全部……ですか?」「……それはまた、ずいぶんとはしたないお願いですね」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?