映画、"普通の人々"を観て。感想。

人に勧められたのなら、僕は素直にそれを観ます。とりあえず思った事を断片的に。ストーリー自体に重み、はあるな。というか派手な起承転結ってわけじゃないんだけど、思ったよりも濃厚な大盛りカルボナーラって感じ。じんわり、じんわりくる良い映画でした。

なんというか無責任な愛というのも、与える・受け入れる愛の限界は人それぞれにあるみたいな、表現の仕方も同様にというか。雲を掴むように、ぼんやりしてて、それが愛だと思って…いや、人にはクッキリと愛だと分からなきゃ、知らなきゃ、伝えなきゃ、教えてくれなきゃならない時がある。まちがいなく。

そして人生で傷ついた傷口は端っこから縫わなくちゃ、キズは端っこから治っていくもの治していくもの。
ウェットなところを、いちいち丁寧に乾かしていかなきゃいけない。ちまちまと、痛くてもマキロン塗らなきゃいけないんだなと。
そのために僕らは話し合いをして、反省をして、お互いにしっかり向き合って。
コミュニケーションとは深く、心から分かり合えることなんてないかもしれないけど、そうしなきゃならない、"わかりあい"をしなきゃならない。
たとえ家族でもそのプロセスを飛ばすことはしない方が良い。
言葉、態度、、、いや、やはり言葉だ。愛を、愛という一文字、言葉だけじゃ、あまりにも俺たちの感情をあらわすには少なすぎて、難しすぎる。もっともっと複雑でボリュームがあって、その、でも結局はあなたの事が大切だと、言う。触れる。伝えなくては。どこかアホらしいとか醒めた自分をぶちのめしてでも。
何のために俺たちに声があり、体温があるというのか。
簡単すぎる、愛しているわ、アイラブユーは。でも、ほかに浮かぶか?月が綺麗じゃ、それはそれで、ねえ。

別件ですがエーリッヒフロムの愛についてみたいな本でも読んでみます。以上。焦げ付きすぎた感想だ。

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