サンボマスターっぽいことを意識的に書いてみる

君のストーリーを教えてよ
どんな些細なことでもさ
君のストーリーを教えてよ
僕は日曜、砂漠の真ん中で
足音もまばら、砂煙り
歩いた先に何かあれば良いな
どうやら僕もここまでか
君の声以外を忘れそう
バカみたいな機械に頼るほかないみたいだ
君のストーリーを教えてよ
嗚呼、ここで1人はうんざりだから
君は君自身を愛することができたなら
それは君が、君を、君以外の世界を愛することができたということ
そんなことを誰かが言っていた
誰も彼もが人生は後悔の泥に塗りたくられていると思う、そう君は言うから
それなら僕はどうしたらいいのか
嘘だらけなのは君も僕も
そう言った誰かも
それだけが本当なんだとしたら
嘘だらけなのが本当なんだとしたら
そう思うことが真実なのだとして
そう思うことが救いになるなら
嘘でこそ渇きが癒えるのならば
もう、死んでいるのかもしれないけれど
もう、手に入れられないことを
それを求めるときに
自分はすでに他人が手に入れられない何かを持っているんじゃないか?
そう思えるだろうか?
そう思えたら幸せなのだろうか?
思えたところでなんだというのか?
それが正しいとでも言うつもりなのだろうか?
それが本当だと言えるのだろうか?
際限のない僕らは、どこまでも尽きないだろう
自分自身が尽き果てるまで、きっと尽きやしないだろう
己の尽き果てるところになるにつれて
それは己をも焼き尽くすのだろう
焼いても焼き尽くされない他者すらも恨むだろう
焼いても焼き尽くされない他者すらも妬むだろう
失うことの動揺よりも
得られないことの苦しみに
永遠と、きっと、なにかを失うことなど
もはや、なにかを得るための情動においては
失ったものなど目に見えなくなるだけだろう
失ったものを数え出すのは
得られないことを悟った時だけ
諦めた時だけなのだ
誰も彼もが人生は後悔の泥に塗りたくられているとしても
僕は泥に塗れても歩いていくしかないのさ
泥だらけで歩くしかないのさ
泥だらけで歩くしかないのさ
歩いて行こうぜ
歩いて行こうぜ
君のストーリーを紡いでいこうぜ

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