ピストル長渕方面アプローチを考えてみる。

明日から頑張る。それでいいじゃないか。挫けちまいそうな日曜の夜が毎週で。でもそんなの誰にも言えねえよ。膝が崩れちまいそうな憂鬱さ、仲間と酒を飲んでも晴れやしない。だけど弱音は吐けねえよ、歯を食いしばっているお前を見てたら。カッコつけさせてくれ、誰の前でも、どうしようもないけど。ホットコーヒーとカラ元気でいいよな、俺が立っていられるなら、お前と立っているのなら。たぶん、愛なんていらねえんだよ。大仰なことは言えないけど、俺がお前を励ますよ。だけど、開けっぴろげの夢なんて俺には知らせないでくれ。それでも、やらなきゃいけない時なんだろう。他愛もない歌ばかりで、冷えたラーメンの、油膜みてえに不愉快で。だから吐き出せよ、雄叫び、咆哮。大声で唄ってくれ、俺たちはどうしようもなく1人だけど、大勢いるんだよ。両眼に、目玉がなけりゃ心に火を入れて。俺たちはずっと闘うしかないんだ。だから戸惑うな。狼狽えるな。躊躇うな。腰を入れて、構えろ。無残に死ぬな。お前の道は正しいんだろう。そうさお前には、残念だけどお前の道しか、最高のお前の道を唯一さ、歩いていくしかないんだぜ。二本の足がお前についているならば。歩いていくんだぜ。肩くらい貸してやるから。脚がもげていたら、手だろうが顎だろうが、俺たちはあがいて進むしかねえんだ。無いのさ、たぶん、なにも、俺たちの求めているものなんてものは、どこにも。でも違うだろう、俺たちは男だ。男なんだよ。夢でもいいさ、覚めてもいいさ、わかりきった上で俺たちは歩いていくんだよ。3分よりもちょっと保てばいいだけなのさ。ヒーローだろうがヒールだろうが、ずっと踊れはしないだろう。だから、だからさ、俺たちは立ち続けて歩き続けていけばいいのさ。嵐が過ぎるのを待つんじゃねえんだ、俺たちは歩き続けるんだ。俺たちからってのが大事なんだ。自分が強くなるのを感じようぜ、だからこそ分かってくる、そのどうしようもなさも飲み込んで。無力に打たれるままじゃダメなんだ、しっかりガードは固めなきゃ。酒もタバコも飲みながらでいいさ、ただ、俺が立ててる指が二本に見えるようなことはやめてくれ。そして俺たちは行くぜ、行くぜ、行くぜ。未だ見ぬ世界やら、すぐそこに見えている地獄だろうが何処迄も。もう行くしかないんだ。だから頑張ろうぜ、お前には俺たちがついているぜ。俺にはお前たちがついている、それでいいのさ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?