状態異常を晒す人

僕が通っていた高校(元女子校の共学)の保健室は基本的には不登校の子とかナイーブなメンタルの持ち主とか生ハメパコ娘相談室と化していた。まさに満床病棟。
僕は柔道部で一つ上の女先輩達の奴隷となっており湿布やテーピング、絆創膏をもらいに度々お使いに出されていた。保健室に入るたびに早く出てけクソ異物みたいな視線が大変に痛かった。具合悪いなら保健室に溜まらずに早よ帰れや、と内心で毒づきながらも、これまたいけ好かないおばちゃん保健の先生に渋々それらの救護セットをもらってそそくさと部室に帰っていた。

まあ、それはともかく。ツイッターをやっているとプロフィール欄にやたらめったら精神病を患っていることを書き連ねている方が見受けられる。または案にそれを示す薬を記している方もいる。
あれって、どういった心理から書いてしまうのだろう。プロフィール欄に趣味を書くのと同様に同じ闘病者仲間を探すためなんだろうか?かと言ってそれほどツイートで病気について語るでもなく、病気持ち同士でリプライをかわしている感じもない。単に障害者手帳よろしく提示するのがスタンダードな感覚なのだろうか。ちなみに僕はその真意をそういった方々にリプライを送れずにいる。うっかり種火からあっという間に燃やされる可能性がなんとなく高そうだからだ。彼らは状態異常を常に表示させておかないといけないルールの中で生きているのだろうか?適度に抜いて私の相手をしてくれという意思表示なのか、もっぱら好き放題カモにしてくださいという意思表示なのか難しいように思える。しかしながらそういった表示をする方々はおそらくみなさん真面目な方なのだと思う。インターネットなのだから、顔も姿も本来なら見なくて済む相手と楽しくやる場において、そんな属性表示はむしろお互いのコミュニケーションの妨げになるような気がするけれど。その人にはその人なりの経緯があってこそ、そういった風に振る舞うことがベストという結論があるのでしょうね。こればっかりは。
こんな社会であるから、僕もいつそうなるか分からないわけで。そうなったら僕もSNSにはステータスを表示するかもしれない。


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