知られざる秘密結社、JAPAN MENSA。その実態とは…?

JAPAN MENSAとはみなさんご存じの通り、IQが高い人(人口の上位2%)だけが入ることができる組織です。わたしは何の因果かIQが人口の上位2%に入るらしく、JAPAN MENSAの会員になっています。

このIQの上位2%って具体的にどれくらいという話なんですが、実は利用するIQテストによって数値が異なります。

現在の日本では、一般的にはウェクスラー成人知能検査(WAIS)が使われることが多いようです。子供向けは児童向けウェクスラー式知能検査(WISC)が使われます。先ほどのリンク記事を見ればわかるとおり、WAISは標準偏差が15なので、IQが低めの数値になります。また、WAIS-IIIはIQ161までしか計測することができません。このWAISで人口の上位2%相当とされるのはIQ130以上になります。

一方、キャッテルCFIT知能検査は標準偏差が24なので、数値が高めに出ます。JAPAN MENSAがIQ148以上が入会する条件といわれる場合、これはキャッテルCFIT換算のIQということになります。

つまり、ただ単にIQの数値だけ言われても、その人がどれくらいIQが高いのかは実はよくわからないのです。たとえば、金田一少年の事件簿の金田一少年は作中の描写でIQ180とされていますが、これは先述の通りWAISでは計測できない数値なのでCFITで計測したのでしょう。CFITでIQ180をWAISに置き換えると金田一少年はIQ150ということになります。数値が低くなってたいしたことないように見えますが、どちらにせよ人口の上位0.04%相当の天才ということになるのです。

前置きが長くなりました。本題のJAPAN MENSAに入会する方法ですが、非常に簡単で、知能検査の結果をJAPAN MENSAに送って人口の上位2%相当のIQと認定してもらうか、入会テストを受けて合格すれば入会することができます。

ただ、わたしもそうですが、知能検査を実際に受けたことがある方はなかなかいないんじゃないでしょうか。このような知能検査は、病院の心療内科等でメンタルケアを行うにあたり、本人の特性を知るための検査として実施されることがほとんどです。自分はIQが高そうだからといって受検できるものではありません。また、仮に自分の意志で受検をすることができたとしても、保険診療ではありませんから受検にかかる費用は高額になります。

こちらにあるとおり、WAIS-IIIの受検費用は36000円です。また、仮に受検費用が捻出できるとしても、自分は何かしら症状があるわけではないが、お金を出すので知能検査を受けさせてくれという依頼を受け入れてくれる医療機関を探す必要があります。通常の病院ではなかなか難しいでしょう。

ということで、入会テストを受けて合格するというのがJAPAN MENSA入会の一般的なルートということになります。

さて、この入会テスト。全然空きがありません。

JAPAN MENSA入会で一番難しいのが、この入会テストを予約することだと言っても過言ではありません。

最近はコンスタントに入会テストを実施しているようですが、わたしが入会した数年前は、数ヶ月くらい入会テストが実施されないのは当たり前で、わたしもたまたま入会テストに空きがあったのでなんとか申込むことができました。

そしてこの入会テストなのですが、なんと受験するのに10000円もかかります。知能検査36000円よりはオトクとはいえ、10000円は結構お高いように思います。この10000円は、テスト受験申込後にJAPAN MENSAから送付されるメールに記載された口座に振込します。

ちなみに申込の際に顔写真のデータが必要です。この写真は、晴れて入会テストに合格しJAPAN MENSA入会の暁に会員証に利用されます。変な写真を送らないように気をつけましょう。

申込と受験料の振込が終われば、後は入会テストの日まで待つだけです。入会テスト当日には、遅れないように試験会場に向かいましょう。

わたしが受験したときの入会テストは、大阪・梅田の貸し会議室で行われました。たぶん、どこで実施される入会テストでも一般的な貸し会議室で行われていると思います。受験者がだいたい20人くらいと、受付兼説明係兼試験監督の方が1人だったように思います。

受付の時に身分を証明するものの提示を求められます。わたしは運転免許証を見せましたが、運転免許証がない場合はどういったものが身分証明になるのかはわかりません。そのあたりはテスト申込後にJAPAN MENSAに問い合わせましょう。

試験開始時刻になると受付が締め切られ、試験に関する注意が受付兼説明係兼試験監督の方から行われます。

入会テストはマークシート式で、わたしはドイツ語の問題冊子を渡されました。ドイツ語の問題冊子といっても、別にドイツ語ができなくても普通に解けます。問題の内容は、言語は全く関係なく、いくつかの図形が示されて、論理的に考えたときに空欄に入る図形が何かを選ぶ形式です。

こちらはノルウェーMENSAのIQテストですが、こういった問題がでます。

試験時間は30分。このテスト、会員のだいたいの人が簡単だった、時間が余ったと言います。わたしも1問くらい悩む問題がありましたが、後は簡単に答えられましたし、時間も余りました。逆に言うと、このテストで時間が足りなかったり、わからない問題が多い場合は、入会は難しいのでしょう。

試験時間中の退出は認められません。試験が終わるとそのまま解散で、後は結果通知メールが来るのを待つのみです。

わたしの時は1ヶ月くらいで結果通知が来ました。晴れて合格するとJAPAN MENSAに入会することができます。

そう、実は合格しただけでは入会ではありません。入会金3000円に加え、年会費3000円と会員証発行料として2000円が必要になります。年会費は数年分先払いが可能で、わたしが2016年に入会したときは2020年分までの先払いが可能でした。

これらの必要経費をJAPAN MENSAの口座に振込むと、ようやくJAPAN MENSAの会員となり、会員番号とHPへのログインパスワードがメールで送付されます。

HPでは毎月発行の会報を閲覧できたり、オフ会のお知らせなんかが掲載されていて、参加申込をして、オフ会に参加するのがJAPAN MENSAメンバー(メンサンというそうな)の主な活動です。

また、FacebookにもJAPAN MENSAのグループがあり、そちらでオフ会募集がされていることもあります。

そう!メンサンの活動は基本的にオフ会です!!オフ会をするための場を提供してくれるのがJAPAN MENSAだったのです。メンサンの活動はオフ会に参加することと言うことになります。

ちなみにわたしはオフ会に出たことありません。何のためにJAPAN MENSAに加入したのかよくわかりません。

なお、入会時に発行される会員証には有効期限が設定されており、有効期限は年会費を払い込んだ年の12月31日までです。有効期限を過ぎて、会員資格の更新を行わないと退会ということになります。

会員資格は、年会費と会員証発行料をJAPAN MENSAの口座に振込むことで更新ができます。つまり、年会費を一定先払いしておかないと、毎年年会費3000円に加え、会員証発行料2000円が必要な上に、有効期限が過ぎた会員証が何枚も貯まっていくことになります。

そしてこの会員証ですが、特に使い道はありません。JAPAN MENSAのほとんどの活動はHPやFacebookで確認できますし、もしかしたら総会の時に会員証を確認されるのかもしれませんが、総会に行かない人には全然関係ありません。IQ自慢用のアイテムです。

以前は慶應義塾大学近くのラーメン屋でメンサ割というサービスがあったのですが、現在は終了しているため、本当に会員証の使い道がありません。

当方では、メンサ割が適用されるお店を募集しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?