嫌われないファッション

服装自由の外資系企業に勤めているが、未だに紺スーツ上下に白シャツを貫いている。周りはジャケパン。夏の時にはチノパンにポロシャツの人もいる。稼いでいる人は、服装も豪華になる。しかし、定番の紺スーツ+白シャツは外さないのには理由がある。

なぜなら、「嫌われないため」だ。商談に集中してもらうために、違和感をなるべく排除する。それが紺スーツ+白シャツだ(と思っている)。仕事におけるファッションは、相手にアピールするためのものではない。相手にアピールするファッションは休日だけで十分だ。

ファッションは、必然、相手に「見えてしまう」もの。相手が見てどう感じるかはコントロールできない。なぜルイ・ヴィトンのバッグで商談に来たのかを毎回説明するのは難しい。ただ存在するそのかばんを見て、どう感じるかは、相手の価値観だ。ここでマイナスの印象を持たれると、発言内容も胡散臭くなる。

ただ唯一、コントロールできるのは「嫌われない」ファッションだ。景色のように馴染み、定番で身を固める。森の中の葉っぱに違和感を感じないが、家の中に葉っぱが落ちていれば違和感を感じる。ビジネスにおける森とは何か。ここをきっちり見定める必要がある。

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