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東京は最高に“チル“かった

寡欲都市TOKYO」(発行KADOKAWA)という本を読んだのですが、コロナを機に移住を考える1人としてちょっぴし感想など。

本の著者は博報堂で若者研究をしている原田曜平氏。原田さんといえば、「悟り世代」「マイルドヤンキー」などの言葉を生み出した著名な若者文化アナリストで若者の描写とワーディングが的を得ているなといつも思います。
この本を手に取ったのは、昨年秋頃からぼんやりと東京脱出を考え始めたからででしょうか。東京を愛してきましたが、コロナ下で行き場のなくなった東京の限界?みたいなものを同時に感じる事もあり、検索エリアを変えてはSUUMOとHOMESを日に3回検索し迷うような日々を送っていたところです。本のサブタイトルは「若者の地方移住と新しい地方創生」ということで、私が若者かはさておき、まとまらない脱出意思決定に影響を及ぼしてくれるのではとスタバ2.5杯分を支払ったのでした。(本て高い)

結論、移住ちょっと延期。
東京がベストかはわかりませんが、Betterの掛け算がBestに近づくってあるのだなと。例えるなら、とりあえずガジェットはApple買っとけば大丈夫というのと同じ選択の東京。(事実私のガジェットはPC以外ほぼApple : i Phone,i Pad,Air pods pro,Apple watch etc)

著者は東京を“サイコーにちょうどいい“都市、最先端ではないけど“チルい“都市ならのNo.1と称しているのですが、東京住んでいると忘れていたわ。。という感覚を思い起こさせてくれました。もちろん「最先端」ではもうないのですが、、(詳しくは本を読んでみてね)

<東京の“チルい“環境>
・治安よし(vs世界の大都市。安全はタダではない)
・賃金そこそこ(vs世界・国内)
・物価安い(vs世界)
・家賃安い(vs世界、一部の国内エリア)
・品質高(vs世界、モノもサービスも日本人の要求は高い)
・エンタメ多い(vs世界、国内)
・地下鉄などの移動ロジも整ってる(vs世界、国内)

もちろん各ポイントで、Bestな都市はあるでしょう。賃金ならシリコンバレーを抱えるLAの方が高いし、物価なら東南アジアにより安いエリアもあります。ただしLAは死ぬほど物価も家賃も高い、東南アジアは賃金も安い。最先端はNY、パリ、上海かも知れない。でも要はバランスの話だと。上記にチェックがつく都市がどんだけあるのか、と。

ああ、なんていうの。サイコーにちょうどいいのが東京=Apple ガジェット的なんだよ。

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最近は東京から、国内の地方移住する方も増えました。私も海沿いへの移住を検討していたのですが、東京の当たり前を持ち込んでしまうと厳しいなと思うところがいくつかあります。以下は私の個人的な経験ですが

・まず家がない問題
投資対象として管理される東京の賃貸物件のレベル及び数の選択肢の多さよ。
かたや地方の賃貸物件は大家さんの空き地の土地活用のケースが多く、物件のお手入れなどは断然東京の方がしっかりしている印象。

・地方といえ生活コストは減らない
コロナを機に東京に2時間以内に行ける海岸エリアの家賃は世田谷区と同程度かそれ以上になってきたのではないでしょうか。
加えて都市ガスが通っていないプロパンのところも多いです(コストは都市ガスの1.5倍)
交通も車がマスト(だけど行楽地に近いため夏は大渋滞)
需要に比例するためスーパーやドラックストアの選択肢も当然少なくなります。

・どこにでもあると思っていたものがない
スタバはどこにでもあるものではないんやで!
でっかい本屋までだいぶお出かけ感あるで!

もちろんそれ以上の、自然やコミュニティー、暮らしやすさなどはあるので、私があげたポイントはほんの一面。ただ、私を悩ませるのは、東京のちょうどよさに慣れた生活を一変させられるのか?と。日常でいえばAppleなしで、生活できるんやろか。いや出来るけど、、Apple使いやすいよね?と。
ひとまわりして東京から脱するのも「ちょっと人と違ってカッコイイ思想」みたいな感じでファッションとして企んでいたのでは?と思いました。であれば、変な苦労を買う必要あるのかなと。

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これを書いている散歩がてらに来たカフェはNY発祥のベーカリー、
でもコーヒーは東京ではちょっと知れた某コーヒー焙煎所のモノ。ここのコーヒーとビスケットが最高。二つで780円。

見渡せば、縦書きの脚本のようなものを書いている人、
ああ、あっちの人はInstagramでフォローしているカメラマンの人だな。Instagramの先の人がすぐそこにいる世界観。

近くに三浦地産野菜を売っているところがあるから買って帰ろうかな。
イケてるものは田舎野菜だろうと東京に来る時代。

もうすぐ書き終わろうとしているこの文はi Pad proで書いたよ。
もはや私レベルにはPCと遜色なし。i Padなしで今の生活をするのは難しい。見た目もまあまあカッコイイじゃん。

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そんな東京を捨てられるだろうか?


座敷童としてmaimaiをサポートをしてくださったあなたの2022年の幸運をお祈りします!きっと良いことあるはず。