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修学旅行の最中でも義理の姉のことを考えてしまいます

学園祭も終わり、俺たちは秋季大会を迎えていた。

「ナイシュー○○!」
「ここしっかり切るよ」

ベスト4まで残り、うち二校に与えられる関東選抜大会への切符を争うリーグ戦に身を投じていた。


「ディフェンス!声出せ!」

いつもとはまた違った監督の枯れかかった声と、選手たちが踏み込む摩擦音が体育館に響く。

27-27。

スコアは横並びで残り時間は十秒。

汗は飛び散り、激しく体が衝突する。

一分が一時間に感じるほどに精神はすり減り、それでいて一点が勝負を分ける攻防。

足は鉛のように重いし、腕も鎖につながれたように上がらない。

だけど、そんな状況にどこか楽しさを感じていた。

「あ……」

騒々しい体育館の中。

耳に飛び込む相手選手のつぶやき。

緩くなったパス。


「〇〇!」


そのパスに無我夢中に飛びつく。

指の先に触れて手前にバウンドしたボール。


「速攻!」


俺は、声のする前線にボールを放り込む。

あまりの疲れにバランスを崩し、ボールの行方こそ視認はできなかったが、ボールがゴールネットを揺らすあの心地いい音が鼓膜を刺激した。

直後、劈くようなブザーの音と、チームメイトの歓喜の輪にやり切ったのだと感じて体中から力が一気に抜けて体育館の床にそのままへたり込んだ。

二位。

試合内容も、勝ち点も全部がギリギリの二位だったけれど、先輩たちが果たせなかった、俺自身も涙をのんだこの体育館で関東選抜大会への出場を果たしたのだ。


「疲れた……」

ぽつりと、俺の口から漏れ出た最初の言葉。

それを聞いてもいないであろうチームメイトたちが俺の上にのしかかってくる。


「お、重……」

先ほどの俺のつぶやきが聞こえていなければ、もちろん俺の精いっぱいの叫びも聞こえておらず、数秒もみくちゃにされた挙句ぐしゃぐしゃに乱れた髪の毛のまま立ち上がり、列に並んで礼をした。


「ほら、観客席にも行くぞ」

少し声の震える監督に促されて、客席の前に整列。

視線を挙げた先にはよく見慣れた顔。

喜ぶ保護者やOB、クラスメイト達の中でもひと際笑顔で、俺の方を見て拍手するアルノの姿。

一礼して、疲れ切った俺の精いっぱいの笑顔で親指を立てる。


「…….!」


アルノはこくこくと頷いて、親指を立てて返した。




・・・



「おかえり、○○」
「つっかれた……」

体育館から学校までのマイクロバスでもぐっすり寝て、帰り道を一人で歩いているときも興奮の方が勝っていた。

しかし、我が家の玄関をくぐってアルノの声を聞いた瞬間に、安心したせいなのかどっと疲れが襲ってきた。


「お風呂、沸かしてあるよ」
「わかった」

おぼつかない足取りで部屋に向かい、バッグを置いて、着替えを抱えて。

汗をさっとシャワーで流してから湯船につかる。


「あ~……」


疲弊しきった筋肉が徐々に温まり、ほぐされていく感覚。

全身から何かが抜け落ちていくように、長い長い溜息が漏れ出る。

にしても……アルノってマジで勝利の女神だよな……女神……眠……

飛びかけた意識を何とか引き留めて、眠ってしまう前に浴室を出た。


「○○、ご飯は……」
「んー……」

ソファに腰かけて、ドライヤーを握る。

握……


「もう……」


ごうと音が聞こえて、温風に吹かれる。

寝かけていた俺の手からアルノがドライヤーを取って、風を俺の髪に当てているようだった。


「乾かしてあげるから、じっとしててね」
「たすかる……」

「乾いたら部屋に戻って一回寝なね」
「ん」

心地よく頭を揺られて、七割くらいは意識が現実に残っていなかった。


「はい、おしまい」
「ありがと……」


髪も乾いて、部屋に戻ってベッドに寝ころぶ。

柔らかいマットレスと、日光の香りのする毛布に包まれて、俺は眠りに落ちた。




・・・




「ん……」


変な体勢で寝ていたせいで、少々の体の痛みを感じながらベッドから降りる。

窓の外は暗く、月は雲の向こうに隠れていてその姿を確認することができない。


「まだ朝じゃない……よな……」
「朝じゃないよ」

「うわぁ!」

俺の部屋のドアを開けて、いつの間にやらアルノがそこに立っていた。


「おはよ。お疲れ」
「お、おはよ。……何してんの?」

「起きたかなって思って。ご飯温めようか?」
「母さんと義父さんは?」

「もう寝てるよ。だってもう日付変わってるし」

スマホを確認すると、もうすでに日付を跨いでおり、友人たちからのお祝いのメッセージが溜まっていた。


「アルノ、こんな時間まで俺のために起きててくれたの?」
「そうだよ。映画見てたから暇じゃなかったけど」


アルノはそう言って階段を下りて行った。

俺もその後に着いていくと、何やらいい匂いが鼻孔をくすぐった。


「からあげ?」
「正解。席着いてて」

アルノに促されて椅子に座る。


「アルノが作ったの?」
「お義母さんと一緒にね。○○の好みの味に仕上がってるんだって」


ほかほかと湯気を立てて食卓に並ぶからあげと真っ白なご飯に食欲をそそられる。


「いただきます」


そう言えば、久しぶりに唐揚げが食卓に並んだなと思いながら一口運ぶ。

ふわりと広がる生姜の風味。


「美味い……!」
「でしょ。自信作ですから」

あまりの美味しさに、自然とご飯が進む。

今日のハードな試合でボロボロになった筋線維が修復されていく感じがする。


「たくさん食べて、ちゃんと寝るんだよ」
「寝るの?」

「うん。もう遅いし。○○が起きるの待ってただけだから」
「そっか。ありがと」

「そんなお礼言われるようなことしてないよ。じゃあ、お疲れ様。おやすみ」

アルノの姿が見えなくなり、俺はリビングで一人黙々と食事を続ける。

にしても、これやっぱ美味いな。




・・・



翌日。学校に着くと、俺はたちまちクラスメイトに囲まれた。


「昨日の試合見に行ったよ!」
「最後のパスカット、凄かったな!」

「○○くん、すっごいカッコよかったんだから」
「俺にもあんなシュート打てるかな?」

こんな風に囲まれるなんてことを今までに経験したこと無かったから、俺はどうしたらいいかわからず、同じクラスのハンド部に全部任せて教室から逃げ出した。

そして、逃げ出した先には……


「おやおや、人気者の○○くんじゃないですか」
「アルノ……」

「教室の外から見てたよ~。大変だね、人気者は」
「別に俺が人気なわけじゃないよ。関東選抜大会に出られるのも、みんなで勝ち取ったからだし」

「○○らしいね。そうだ、その大会って何月にあるの?」
「二月かな」

「じゃあ、来週の修学旅行は目いっぱい楽しめるね」


そっか。

もうすぐで修学旅行か。

確かに、今回はアルノに余計な心配をかけないで済むかな。


「でも、修学旅行はちょっと寂しいところもあるんだよね」
「なんで?」

「ほら、修学旅行ってクラス単位で動くのがメインじゃん。学園祭とか見たいに○○と一緒にって言うのは中々できないからさ」
「確かに……あ、でも、最終日の自由行動の時間は三組と四組は同じルートだったよな」

「そうだったっけ?」

俺も詳しいことを知っているわけでは無いけど、そんなようなことを先生が言っていたような気がする。


「だから、抜け出そうと思えば抜け出せるんじゃね?バスの時間さえ守れば」
「そっか……ちょっと楽しみになってきたな~」


チャイムが響いて、一限の開始が迫っていることを知らせる。

何の準備もしていなかった俺たちは、大慌てで教室に戻った。




・・・




その日のホームルームの時間、修学旅行の班決めが行われた。

決め方はくじ引き。

反論が特に出なかったというのが我がクラスの仲の良さを物語っている。

……まあ、みんな反発するのすら面倒だっただけかもしれないけど。


「じゃあ、窓側から順に回ってくぞ」


先生が紙の入った袋を持って席と席の間を歩いて回る。

悩むことなく引いていくやつばっかりだから、スムーズに俺のところまで回ってくる。


「三班か……」

書かれていた数字は3。

仲いい……までは行かなくても、話せる人がいればいいけど。


「一回、班ごとに集まってくれ」


先生の指示でクラスメイト達が移動する。

三班は……


「三班!?」
「え、同じ班じゃん!ラッキー」

「お前らも三班」
「盛り上がりそうじゃね?」


やばい。

男子3、女子3。

そのうち2、2は陽キャ。


「○○も三班?」
「う、うん……」

「あと一人は……」

あと一人いるのか。

せめて話せそうな人を……!


「私、三班!」

聞きなじみのある声。


「井上……!」

救世主降臨。


「○○くんも一緒?」
「一緒一緒」


これで何とか平穏は守られた。

俺は心の中でほっと胸を撫で下ろす。


「じゃあ、班別のやつ決めるか」




・・・




「ふぅ……さっぱりした~」

家に帰って、一目散に湯船へと向かい、今日も過酷な練習に耐えた体に癒しを与える。


「あ……」


忘れないうちにうちの班のルート教えておかないと。


「アル……!あぶねぇ……」


疲れすぎて脳みそが回り切っていなかった。

今、風呂じゃん。

出たらにするか。

急いで体を綺麗にして、風呂を出る。

アルノは案の定、テレビの前のソファに座って映画を見ていた。


「アルノ、班別のうちのルートなんだけどさ」
「あ、それ私も話そうと思ってた。私たちは……」


各々の情報を開示。

被りは……


「お昼食べた後の水族館だけか……」
「被りがあっただけいいのかな……」

「もう少し相談しておくべきだったな」
「でも、それでルート決めたら班の人に迷惑かけちゃうから、これはこれでよかったんじゃない?」

「そうかも」

映画を一本見終えたアルノが、カーソルを動かしながら俺の方を見つめる。

多分、なにを見たいか俺の方に委ねてるんだと思う。


「あ、俺それ見たい」


アメコミ物の新しいやつ。

最近配信されたってクラスメイトが言ってた。


「新しいの出てたんだ」
「らしい」


アルノが無言でソファの左側による。

俺は空いた右半分のところに腰を下ろした。




・・・




耳の中を圧迫されるような感覚を感じて、いつもとは違う場所に降り立ったのだと実感する。

十一月の沖縄は晴天で、まだ少し夏を感じさせるような気温。


「あくまで修学旅行だからな。ただの旅行じゃないことを忘れるなよ」


生徒の空返事が晴れていながらもどこかじめっとした空気の中を行く。

初日は沖縄の過去をしっかりと学んで、きちんと自分自身の知見を深める。

夕方ごろにホテルに到着し、楽しい楽しい修学旅行の一日目の終わりを告げる。


「なあ、○○って井上と仲いいよな」
「どうした、急に」

ホテルの部屋は三人部屋。

班が一緒の男子二人との相部屋。


「だって、今日だって俺たちとはあんま話さないけど井上とは話してたよな」
「仲いいというか……井上ってハンド部のマネージャーだからさ。話しやすいんだ」

「ほーん。で、好きなん?」
「え゛」

キラーパスが飛んできた。

修学旅行の夜と言えば恋バナってことなのか。


「井上、めっちゃかわいいじゃん。学年どころか学校で一番争うくらい。狙ってる男子も多いんだぜ~」
「それは、なんとなくわかる」

「ただ、周りから見てると○○と話すときは他の男子と話すときと違うんだよな」
「そう……かな……?」

「まあいいや。もうすぐ消灯だし、この話終わり!明日、俺たちが時間作ってやるから、思い切って告白しちまえよ」
「そ、そんなんじゃ……!え、もう寝たのかよ……」


俺も寝るかと思ったけど、どうしてか眠りに着けない。

睡魔がやってくるまで、美ら海水族館のことでも調べておくか。

アルノはどんなところで楽しんでくれるのかな。




・・・




「○○くん、他の班の人は?」
「え、どこ行ったんだろ……」


二日目。

班で別れての研修。

俺と井上以外の班員の姿が見えない。

昨晩、二人にするみたいなことを言っていたがまさか本当だったとは。


「あまり動き回らない方がいいかな?」
「そうかも」

「じゃあ、上に行けば海見えるみたいだからそこでみんなのこと待ってようよ」
「うん、そうしよう」

目の前に広がる真っ青な海。

綺麗に澄んだ、青い海。

水平線はどこまでも続いているようで、髪を揺らす潮風が気持ちいい。


「綺麗だね!」
「本場って感じする」

「はぁ……」

井上が、海を眺めながら柵に手をかけて、小さくため息を吐いた。


「ねえ、○○くん」
「どうかした?」

「○○くんとアルノちゃんって、どんな関係なの?」


潮風が心を揺らした。

別に、どうというわけでもないのに。


「ただの、義理の兄弟だよ」
「でも、後夜祭の時に……見ちゃったんだ、偶然」

「あ、あれは……」
「……○○くん、気が付いてないの?」

「な、何に?」


井上が柵に背を預けて、俺の方に体を向ける。

その顔は笑っているようで、だけどどこか……


「ふふ、〇〇くんらしいや。明日の水族館、アルノちゃんと回るんでしょ?」
「なんでそれを……?」

「女子の勘。やっぱりそうだったんだ」
「勘、怖……」

「そろそろ班のみんなと合流しないと、先生に怒られちゃうね!ほら、行こ!」


髪をなびかせて、井上が俺の横を走り抜けていく。

金木犀の匂いが、鼻孔をくすぐった。




・・・




「すいぞくかーん!」
「お前テンションたけーよ!」

にぎやかなクラスメイト。

三日目にして、ようやく本当の自由行動。

【ホールの前で待ってるね】

アルノからのメッセージを確認して、俺はいつ班を抜け出そうかうかがう。


「○○くん、そろそろ?」
「うん」

「行ってらっしゃい。時間近くなったら連絡するから」
「ありがとう、助かる」

井上に一言お礼を言って、アルノの待つイベントホールへ走る。


「え、○○別行動?」
「彼女か?」

なんて声も聞こえていたけど、それは無視して走った。


「ごめん、お待たせ」
「ううん、そんな待ってないよ」

「行こう」
「うん……手、繋いでもいい?逸れたら……困るし……」


俺たちはそっと手を重ねる。

沖縄の暑さの所為とはまた別の要因で体温が上がる。

ゲートをくぐって、いざ海の旅。

太陽に照らされて綺麗に輝くサンゴの森。

悠々と泳ぐ、クマノミやナンヨウハギ。


「ちっちゃい……かわいい……」

水槽に釘付けのアルノ。

こちらも瞳がうるうると輝く。

次の階に降りると、先ほどとは一転して大きな水槽が眼前に現れる。

その水槽の中ではジンベイザメが雄大に泳ぎ、その周りをマンタや回遊魚が行き交う。


「ジンベイザメでっけぇ」
「感想小学生みたいだね」

「いや、でっけぇじゃん」

生で見る初ジンベイザメに思わず圧倒される。

こんなでっかい生き物がいるんだなぁ。


「あ、あっちサメ」

サメたちが泳ぎ回る水槽の前に、アルノが俺の手を引いていく。


「サメいいよね」
「いつも見てる映画のせいで食われるんじゃないかって思うけどな」

「サメの全部が全部襲ってくるわけじゃないんだよ。意外とこの子たちは小食だったりするのです」
「ほぉ。勉強になるわ」

「あ、マナティ見に行こう」
「急だな。いいけどさ」

思い出したようなアルノの提案を受け入れて、本館とは別のマナティが飼育されている建物に向かった。


「マナティ初めて見たかも」
「私も」

水槽の中のマナティは、なんだかぼーっとした感じで、ここまでほんわかとした生き物だとは思わなかった。


「寝てんのかな」
「かも。かわいいな、こいつ」

「うん。落ち着く」


気が付いたら何時間も経っていましたってことがあり得そうなくらい心落ち着くマナティ。


「やべ、時間」
「くぅ……!」


心苦しいが、マナティたちにも別れを告げて、お土産ショップに足を運ぶ。


「さすが美ら海だ~」
「でっかいな」

さすがは美ら海水族館。

お土産ショップもでかい。


「俺、お菓子のところ見てくる。母さんと義父さんのやつ選んでおくよ」
「私はその辺ふらふらしてる~」

一旦アルノと別行動。

お土産にと手ごろなクッキーを手に取る。

とりあえずこれでいいかと顔を上げると、もちっとしたマナティのぬいぐるみと目が合った。

…………。

さっき、アルノ結構マナティ気に入ってたよな。

……まあ、プレゼントってことで。

レジで会計を済ませてアルノと合流。


「アルノ、これ」
「マナティのぬいぐるみ……?誰に?」

「え、アルノにだけど」
「私に……?」

「さっき、マナティ気に入ってたから」
「ありがと。……かわいいな」


じっとぬいぐるみを見つめるアルノ。

気に入ってもらえたようで何より。


「それじゃ、これは私からね」
「ジンベイザメの……ぬいぐるみ?」

「そうそう。ほら、○○ジンベイザメ気に入ってそうだったし」
「考えること一緒か」


お互い、同じことを考えていたようで、俺たちは顔を見合わせて笑った。

まだ連絡はない。

多分、もう少しだけ時間がありそう。


「なあ、ここビーチあるんだって。行ってみない?」




・・・



少し歩いて、俺たちは近くのビーチにたどり着いた。

「わぁ!エメラルドだ!」
「凄いな……めっちゃ綺麗……」


平日の所為か、人はあまりいない。


「風きもちい~」


アルノが腕を目一杯広げて体を伸ばす。

潮騒が穏やかに鼓膜を揺らし、太陽も優しく照らす。


「ありがとね、〇〇。時間作ってくれて」
「こっちこそだよ。楽しかった?」

「うん!」

くるりと身を翻し、後ろ手を組んで。

太陽よりも、小さな波を立てるエメラルドの海よりも。

何よりも輝く笑顔を俺の方に向ける。


「すっごい楽しかった!」


視界がグッと狭くなり、耳まで熱くなるのを感じる。

『……○○くん』

この笑顔を見たくて。

多分ずっと、俺はこの時間を楽しみにしていて。


『気が付いてないの?』


そうか。

やっと気が付いた。

この気持ちの正体。


「○○?」
「あ......あぁ、ごめん。ちょっと、ぼーっとしてたかも……」


これは多分。

いや、確実に。


「あ、私そろそろ合流しないと」
「俺もだ」

「行こ行こ~」

もういちど、俺たちは手をつなぐ。

手汗、大丈夫かな。

この心臓の音は、聞こえてないかな。

やっと気が付けた。

この気持ちの正体は、恋なんだと。




………つづく

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