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 お人形箱(中編まとめ)

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作者であるどーる自身がお気に入りの作品たちを厳選してマガジンに突っ込んでみました! ハズレは......ないって言いたい......! ※「泡沫のような奇跡を」「ヒロイン」「いつ…
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2023年3月の記事一覧

私に全っ然振り向いてくれない幼馴染をぜっっったい私に夢中にさせてやるんだから!

私に全っ然振り向いてくれない幼馴染をぜっっったい私に夢中にさせてやるんだから!

日が雲にかかり、小鳥がさえずる時間。

私は、○○の家の前に立っている。

理由はもちろん、○○を起こすためである!

私は意気込んでインターホンを押し込む。

「あら、美空ちゃん」
「おばさん、おはようございます!」

玄関から顔を出した○○のお母さんに、キチンとあいさつ。

朝だからね、元気よく!

「○○は……」
「いつも通り寝てるわ」

「早めに来て正解でしたね〜」
「ごめんねぇ。起こして

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バス停で一目惚れした想い人は、もうすぐ卒業してしまう先輩だったようです

バス停で一目惚れした想い人は、もうすぐ卒業してしまう先輩だったようです

俺は、高校二年の一月下旬にしてようやく勇気をだす決心を固めた。

なんのって?

毎朝バス停で出会う、俺が一目惚れをした女子生徒に声をかける勇気だ。

制服に着替え、洗面台の前に立ち、深呼吸を一つ。

水を流して、器のようにした両の手に溜めて顔を洗う。

水の冷たさに顔を刺激されて少し目を瞑る。

タオルで水滴を落として、そのまま鏡を見ながら髪をセット。

「よしっ……!」

七時十五分。

準備

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完璧美少女と言われる僕の彼女は、二人きりになるとそんな片鱗全く見せなくなっちゃいます

完璧美少女と言われる僕の彼女は、二人きりになるとそんな片鱗全く見せなくなっちゃいます

「あの……和、さん?」

時刻は19時を回り、カーテンに遮られていない窓からは夜空が顔をのぞかせる。

「ん……」
「その、そろそろ離してほしいんですけど」

僕の彼女井上和は、床に座ってスマホの漫画アプリを開く僕の背中に顔をうずめ、体に腕をきつく回したまま返事をする。

「えと……そろそろお腹空いたなって……」
「ん……!」

「はぁ……」

今日はうちの親が帰ってこないとはいえ、ずっとこのまま

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